1.物音に敏感になる
神経質になっている犬は、小さな物音にも敏感に反応するようになります。たとえ熟睡していたとしても、些細な音で飛び起きてしまうようになるでしょう。
優れた聴覚を持っている犬はもともと音に敏感ですが、今まで気にしていなかった音にも反応する場合は神経が過敏になっているサインです。
できるだけ静かな環境で愛犬を休ませ、ゆっくりさせてあげましょう。
2.飼い主を噛む
普段は噛まない犬でも、神経質になると飼い主に噛みつくことがあります。
強い不安を感じてパニック気味になっている時や、怖いことがあって自分の身を守ろうとしている時に噛んでしまうことが多いようです。
また、出産したばかりのメス犬は子犬を守るために特に神経質になっています。たとえ飼い主であろうと、子犬に近づく者には噛んだり唸ったりして威嚇することがあるので注意してください。
もし神経質になっている愛犬に噛まれても決して叱らず、優しく声を掛けて安心させてあげましょう。
3.頻繁に吠える
愛犬がいつもより頻繁に吠える時は、何らかの理由で神経質になっている可能性が高いです。
例えば、近所で工事の音がしているだとか、初めてお客さんが家に来たなど、犬が「警戒する必要がある」と判断した場合は神経質に吠え続けてしまうことがあります。
どんな状況になっても犬が落ち着いていられるように、子犬の頃から社会化トレーニングをして慣らしておいたり、犬が吠えたらコマンドを使ってクレートの中で大人しくできるようにするなど日頃から練習しておくと良いでしょう。
4.飼い主の後追いをする
犬は神経質になると飼い主の「後追い」をすることもあります。
- いきなり長時間のお留守番をさせられた
- 留守番中に雷など怖いことが起きた
- ペットホテルに預けられ不安になった
このように飼い主と離れた時に嫌な出来事を経験した犬は、飼い主の姿が見えなくなることを過剰に恐れるようになります。この状態を放置してしまうと、犬は「置いて行かれないようにしなきゃ」と神経質に飼い主の後を追いかけ、ストーカーのようになる「分離不安」になってしまうのです。
分離不安を解消するためには、飼い主と離れても犬が落ち着いていられるように訓練をしておきましょう。
訓練方法としては、犬にオヤツが入ったコングなどを与え、夢中になっている間に飼い主は姿を隠し、犬が不安になる前に戻るという行為を繰り返します。最初は短時間から慣らしていき、少しずつ飼い主がいない時間を伸ばしていきましょう。
そうすると、だんだん犬は「大人しく待っていればご主人は戻ってくる」と考えるようになり、落ち着くはずです。
まとめ
愛犬が神経質になっている時のサインをご紹介しました。
愛犬にいつもと違う様子が見られたり、問題行動を急にするようになった場合は、頭ごなしに叱るのではなく原因を考えてみましょう。おそらく犬は何らかの原因で不安や警戒心を抱き、神経質になっているはずです。
もし愛犬に今回ご紹介したサインが見られたら、神経質になっている原因を取り除き、優しく撫でて安心させてあげてくださいね。