犬にも『イヤイヤ期』があるって本当? よくしがちな3つの行動と飼い主がすべき対応まで

犬にも『イヤイヤ期』があるって本当? よくしがちな3つの行動と飼い主がすべき対応まで

『犬がイヤイヤ期によくしがちな行動』についてまとめました。愛犬がイヤイヤ期による行動を見せるようになった時、飼い主がすべき対応を解説します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬にも「イヤイヤ期」がある!?

歩かず踏ん張るパグ

子犬から成犬へと成長する過程で、犬にもイヤイヤ期があります。全ての犬がイヤイヤ期を迎えるわけではなく、生まれ持った性格・暮らす環境・飼い主の育て方や対応などによって、個体差があります。

愛犬がイヤイヤ期を迎えた時、どう対応したらいいんだろう…と悩む飼い主は多いものです。愛犬の肉体面や精神面を心配し、専門医に診てもらった方がいいだろうかと考えるほど症状が重い場合もあります。

犬がイヤイヤ期を迎えるのは、生後半年くらいの頃です。もう少し早めに迎える犬もいます。生後10カ月~1歳頃にイヤイヤ期を迎える犬もおり、時期については、かなり個体差があると言えます。

実は、犬のイヤイヤ期は子犬の頃だけではありません。犬の2歳~3歳頃は、人間の中学生や高校生の年齢と同じくらいで、思春期のような、反抗期のような、イヤイヤ期を迎えることがあります。

また、身体に不自由があらわれる、シニア犬や老犬にも、イヤイヤ期のような症状や行動が見られるようになることがあります。

イヤイヤ期の犬がよくする行動を事前に知り、対応策まで考えておくと、焦ることなく冷静に対応することができると思います。

今まさにイヤイヤ期の真っ最中だ!という愛犬にも役立つ対応策をご紹介しますので、優しく愛情を持って対応してあげてくださいね。

監修ドッグトレーナーによる補足

メスの犬の場合、ヒート(生理)の期間になると不安定になる傾向がありイヤイヤ期に似た行動を取ることがあります。

ヒートの周期は6カ月~10ヵ月に1度、年に1~2回が一般的。避妊前の場合は、注意深く観察し対応してあげましょう。

犬が「イヤイヤ期」によくしがちな行動

ごはんの横に伏せるビーグル

まずは犬が「イヤイヤ期」によくしがちな行動について確認しておきましょう。あらかじめ知識として理解しておけば、いざという時に対応もしやすくなるでしょう。

1.ごはんを食べなくなる

ごはんを全く食べなくなったり、食べ残すようになったりするのは、犬がイヤイヤ期によくしがちな行動です。

  • 飼い主に心配されたい
  • 飼い主に構われたい
  • 飼い主を困らせたい
  • ごはんよりおやつが食べたい
  • このごはんには飽きた

犬のイヤイヤ期には、このような心理が働いてごはんを食べなくなってしまうのです。

飼い主がすべき対応は、食べるまで放っておく、ということです。

食べないからといって、他のごはんを与えたり、ふりかけ等をトッピングしたりすることもしない方がよいです。「これは嫌だ!」とわがままを言ってみたいだけで、お腹が空いていないわけではないため、しばらく放っておけば食べてくれるはずです。

あまりにも反抗的な態度を見せる時は、ごはんを下げてしまっても構いません。30分~1時間後くらいに出してみてください。それでも食べなければ、次の食事の時間まで出さなくてもよいと思います。

監修ドッグトレーナーによる補足

ごはんを食べないだけでなく、元気がない、散歩にも行きたがらないなどいつもと違う様子が見られる場合は、病気の可能性も考えましょう。

少しでも様子がおかしいと感じたら早めに動物病院を受診することをおすすめします。

2.言うことを聞かなくなる

飼い主の言うことを聞かなくなるのは、犬がイヤイヤ期によくしがちな行動です。

「おすわり」「待て」「お手」「放せ」などのコマンドを覚えたばかりの子犬も、イヤイヤ期を迎えると、すっかり忘れてしまったのかと思うほど、言うことを聞かなくなることがあります。

飼い主がすべき対応は、これまでより注意深く愛犬を見守ることです。

「待て」「おいで」「放せ」などは、愛犬の安全と命を守るためのコマンドです。従うことができなかった時、脱走して迷子になったり、交通事故にあったり、犬同士の喧嘩に巻き込まれるなどすることがあります。

飼い主の言うことを聞いてもらうことには、スキンシップやコミュニケーションだけではなく、愛犬の安全と命を守るという目的もあります。

言うことを聞いてくれない時ほど、愛犬を守るための行動を心がけましょう。お散歩中やドッグランの利用中は要注意です。

監修ドッグトレーナーによる補足

愛犬が言うことを聞かなくなったからといって、無理に従わせるのはNGです。

無理強いすることで信頼関係に亀裂が生じる可能性があります。信頼関係が崩れてしまうと修復するのはとても難しいため気をつけましょう。

3.お散歩の途中で歩かなくなる

お散歩の途中、まるで急ブレーキがかかったように歩かなくなるのは、犬がイヤイヤ期によくしがちな行動です。

「絶対に歩くもんか!」と、必死で踏ん張ります。飼い主が抱っこで対応しようとすると、唸ったり、咬みついたり、抵抗することもあります。

歩きもしない、抱っこもできないとなれば、飼い主は困り果ててしまうでしょう。道路のど真ん中で立ち往生してしまうこともあり、他人に迷惑をかけてしまうことだってあります。

飼い主がすべき対応は、犬が歩き出すまで辛抱強く待つことです。

リードを強く引っ張って無理やり歩かせるのはよくありません。車が通る時など、危険な場合には、すぐに道の端に避けるようにしましょう。

小型犬であれば抱っこが可能ですが、中型犬や大型犬であると、動かない犬を移動させるのはかなり大変だと思います。私も中型の愛犬のイヤイヤ期には、苦労したものでした。

まとめ

お手を無視する柴犬

犬がイヤイヤ期によくしがちな行動を3つ解説しました。

  • ごはんを食べなくなる
  • 言うことを聞かなくなる
  • お散歩の途中で歩かなくなる

イヤイヤ期の行動にイライラしてしまい、怒ったり叱ったりしてしまうことがあるかもしれません。

とにかく冷静に、落ち着いて対応することが大切です。辛抱強く、優しい気持ちで愛犬のイヤイヤ期に付き合ってあげてほしいです。

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