愛犬を混乱させる飼い主の行動
犬は飼い主のことを常に観察しているので、ちょっとした変化も敏感に感じ取ります。そのため、飼い主がいつもと違う行動やあやふやな態度を見せると犬は混乱してしまうのです。
愛犬との信頼関係にも大きく関わることなので、ぜひこの機会に以下でご紹介する犬を混乱させる飼い主の行動をチェックしてください。
1.気分によってルールを変える
昨日は「マテ」をしないとダメだったのに、今日は何もしていないのにおやつがもらえた、という具合に、その日の飼い主の気分によってルールが変わると犬は混乱してしまいます。特に同居家族なども犬の世話をする場合、人によってルールがバラバラになりやすいです。
ルールに一貫性がないと、犬は誰を信用していいのかわからなくなります。結果的に食事を与えてくれる人の所ばかりに行ってしまうようになり、次第に言うことを聞かなくなるなど、不本意な悪いクセを付けてしまいかねません。
2.いくつもの呼び名を使う
前項に続く内容ですが、接する人によって犬の呼び名が変わってしまうのもよくありません。
例えば「タロウ」という名前なのに、「ター坊」や「タロウちゃん」といった具合に呼び名が変わると犬は混乱してしまいます。
同居する人やよく愛犬をかまう人がいたら、ぜひ呼び名を共有してもらいましょう。犬の首輪に名前プレートを下げておくのもひとつの手です。
3.長い時間注意する
愛犬にはしっかりしつけをしたいと考え、長時間にわたり注意をするのもよくない行為です。
犬に過去の記憶はないので、もし反省しているように見えても、それは怒っている飼い主の態度に怯えているだけです。
犬に注意するときは、その場で簡潔に終わらせることを心がけるようにしましょう。
4.感情的に接する
犬に対して感情的な接し方ばかりするのもよくありません。飼い主が一方的に好意を押し付けたり、逆に無視したりすると当然ながら犬は混乱してしまいます。
愛犬に信頼されるには感情をコロコロ変えたりせずに、できるだけ平常心を忘れないようにしましょう。そして、犬が成功したら褒めることを繰り返してください。
5.声のトーンにメリハリがない
犬を上手にしつけをするポイントは、メリハリのある褒め方と叱り方にあります。褒めるときは明るい高いトーン、叱るときは低いトーンの2つを使い分けましょう。
声のトーンにメリハリがないと、犬は反応に迷ってしまいます。飼い主の機嫌をいつも伺いながら接するのはストレスになり、信頼関係にも影響してしまいかねません。
6.からかって遊ぶ
可愛い愛犬を見ると、ついからかいたくなるかもしれませんが、それはやめましょう。犬をからかう行為といえば、ボールを投げるふりをする、おやつを見せるだけであげないといった感じのことです。
犬に対してからかい行為は通用せず、どちらかといえば裏切られた気持ちになるでしょう。飼い主のことを信頼できなくなり、次に指示しても言うことを聞かなくなってしまうので、からかい遊びはやめるべきです。
7.犬が過ごす環境を頻繁に変える
犬が過ごす環境がコロコロ変わるのも、あまりいい影響を与えません。何度も引っ越しをする、犬のトイレや寝床を頻繁に移動させると混乱を生む可能性があります。
犬が気に入った環境はできるだけ変えずに、ストレスを与えないように居場所を整えてあげてください。
まとめ
愛犬と過ごす時間が長くなるほど、接し方にムラが出てくるものです。
愛情を与えているつもりが、結果的に愛犬がストレスを抱えてしまうこともあるので、飼い主としてどうあるべきかこの機会に見直してみてください。