犬も飼い主も不幸に…犬を多頭飼いしてはいけない人の特徴5選
犬を飼っていると「もう1頭いたら賑やかになるだろうな」「楽しいだろうな」と想像する人も多いでしょう。しかし、多頭飼いはしつけもお世話も2倍、1頭の犬だけを飼うよりもずっと大変です。
ここでは、犬を多頭飼いしてしまうとわんこも飼い主も不幸になってしまう恐れがある人の特徴について紹介していきます。皆さんは当てはまっていませんか。
1.すでに1頭のお世話で手いっぱい
現状、すでに一緒に暮らしている愛犬のお世話で手いっぱいな状態だと感じている人は、間違いなく多頭飼いするべきではありません。
前述した通り、多頭飼いはしつけもお世話も、愛情の注ぎ方やコミュニケーションにかける時間そして体力も倍になります。むしろ注意を広範囲に向けなければいけないという点で、倍以上の労力がかかるかもしれません。
したがって、現状ですでにお手上げ状態あるいは手いっぱいという方は、新たに犬を迎えることは避け、今目の前にいる愛犬だけに愛情を注いであげましょう。
2.体力的に余裕がない
年齢を重ねると、どうしても体力的に余裕がなくなっていきます。現在、体力に自信がない、すでに毎日疲れが溜まっている状態だと感じている方は、新たに犬を迎え入れることはやめるべきでしょう。
新たに犬を迎えてしまうことでより体力的に厳しくなり、先住犬のお世話すらも苦痛に感じてしまいます。愛犬と幸せな暮らしを維持するためにも、新たに負担をかける必要はありません。
3.金銭的に余裕がない
犬にかかる年間費用は平均して35万円、生涯費用は約400万〜500万円と言われています。犬を家族に迎え入れるということは、お世話に必要なアイテムや食費、ワクチン代、医療費、そして快適な生活環境を維持するための費用がかかることを忘れてはいけません。
新たにもう1頭を家族として迎え入れるということは、単純に考えて費用が倍になるということ。金銭的に余裕がなかったり今の生活を維持するので精一杯と感じている方は、多頭飼いするべきではありません。
4.1頭目のしつけが終わっていない
今一緒に暮らしている1頭目の愛犬がトレーニングを完了していない場合、新たに2頭目の犬を迎えるべきではありません。
なぜならば、先住犬のしつけが完了していない状態で迎えてしまうと、後にやってきた犬も先住犬に習い、問題行動を起こすようになってしまうからです。
多頭飼いは犬同士が絆を深めて楽しい日々を送れるというメリットもありますが、その反面、問題行動は連鎖してしまい、よりエスカレートしてしまう危険性もあるので気をつけましょう。
5.犬同士の性格や能力を比べてしまいがち
犬も1頭1頭性格や特徴が異なります。得意なこともあれば不得意なこともありますし、できることできないことも犬によって大きく異なります。
しかし、飼い主の中には犬が複数頭いると、どうしても他の犬同士の能力を比べてしまいがちな人もいます。このような人は、多頭飼いしてしまうとそれぞれの犬をさまざまな面で比較してしまい、無意識に差別してしまう恐れがあるので多頭飼いはしない方が無難です。
多頭飼いに向いている飼い主さんの特徴は？
犬を多頭飼いしてはいけない人の特徴を紹介したところで、多頭飼いに向いている飼い主さんが持つ特徴も紹介します。
- 金銭的にも生活環境にも余裕がある
- 心身ともに犬に時間を割く気力がある
- 先住犬のしつけが完璧に完了している
- 先住犬と正しい信頼関係が深く築けている
- それぞれの個性を認めてその子に合った接し方ができる
- 飼い主としての責務（お世話やしつけ）を優先的に果たせる
- 一緒に暮らす家族が協力してくれる
多頭飼いはお世話にかかる費用、時間、労力、忍耐力など、多くの「もの」が必要になります。それら全てをある程度兼ね備えていなければ、飼い主・愛犬共に不幸になってしまう危険が高まります。
ただし、これから多頭飼いを検討している方で上記の特徴にすべて当てはまっている方は、ぜひ新たなわんこが先住犬である愛犬と相性が良いか確認した上で、家族として迎え入れてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬を多頭飼いしたいという思いを持つ人は少なくありません。しかし、犬を複数多頭飼いするということは、その頭数分、時間も労力も費用もかかります。すべての犬に全力で愛情を注がなければならないので、多頭飼いは慎重に検討してください。
