犬の毛球症とは?
毛球症とは、犬や猫などが毛づくろいをする際に、毛を飲み込んでしまうことで起こり得る病気です。通常は排泄物と一緒に体外へ出て行きますが、大量の抜け毛を飲み込んでしまうと体内で毛玉のようになってしまいます。
最悪の場合、毛玉になった毛が胃腸で詰まる危険性もあります。そのため、大量の抜け毛が発生する換毛期は、犬が毛を飲み込まないように注意する必要があります。
ちなみに犬には、猫のように自分で毛づくろいをする習性が実はありません。犬が自分の体を舐めるのは、痛みやかゆみがある、ノミやダニの付着など何らかの異常がある時です。
犬の被毛をケアすることは皮膚を守る意味にもつながるので、飼い主さんは日頃からチェックするようにしましょう。
犬の換毛期に意識すべきケアとコツ
犬の換毛期は春と秋の年2回、主にダブルコートの犬種にあります。シングルコートでも通常の抜け毛は発生するので対策はしたいですね。
毛球症を防ぐためにも、犬の換毛期に意識すべき4つのケアをご紹介します。基本的な犬のケアではありますが、抜け毛を防ぐためのコツにもご注目ください。
1.こまめにブラッシングをする
犬の換毛期のお手入れには毎日のブラッシングが欠かせません。とくに換毛期を迎えた犬は抜け毛が大変増えますので、毎日ていねいに行ってあげてください。
ブラッシングは散歩から帰った後やお風呂の前に行い、毛の流れに沿って頭からしっぽの方へ優しくとかします。表面をなでるだけではなく、内部のアンダーコートもしっかりとかすのがコツです。
スリッカーで全体の抜け毛を取り除き、ブラシで表面のホコリを払いながら毛並みを整えるイメージで行いましょう。犬種に合うブラシを使い、力加減に注意しながら毎日続けてください。
2.しっかりシャンプーをする
月に1〜2度の頻度でしっかりシャンプーを行うことで、換毛期の抜け毛を上手く取り除くことができます。犬をシャンプーすることで皮膚の清潔を保つことができ、抜け毛による毛球症を防ぐ効果も期待できます。
犬をシャンプーする際には、お尻の方から洗い始め、最後に顔を洗うようにしましょう。シャワーヘッドを常に犬の体に当てながら行うとお湯が内部まで浸透しやすくなり、シャワー音を嫌がりにくくなります。
また、洗いすぎにも注意してください。シャワーの温度は37度程度のぬるま湯に設定をし、犬種に合うシャンプーを選ぶようにしましょう。
3.洋服を着せる
犬に洋服を着せることで抜け毛対策となり、毛球症を防ぐ効果も生まれるのでおすすめです。体をすっぽり覆うタイプの洋服であれば、犬が毛づくろいをしにくくなるだけでなく、毛が抜け落ちる量をある程度減らすこともできます。
季節に合う洋服を選んで、おしゃれを楽しみながら抜け毛対策を行ってみてください。完全になくすことはできませんが、部屋中に飛び散る抜け毛にお悩みであれば利用してみましょう。
4.トリミングサロンで毛を整える
長毛種のような犬種は、換毛期になると大量の抜け毛が発生します。毎日ブラッシングを行うたびに、大量の抜け毛を掃除するのは大変な作業でもあります。
換毛期は、トリミングサロンを利用するときれいに毛を整えることができるのでおすすめです。プロの方からアドバイスを受ける機会にもなるのでおすすめです。
自宅で犬のケアを続けるのは大変な作業となり、犬にとってもストレスになりやすいです。もちろん料金はかかりますが、利用するだけの価値はあるといえるでしょう。
まとめ
換毛期を迎えた犬を放置してしまうと、毛球症のような病気になる可能性があるので注意しなければなりません。毎日のブラッシングで抜け毛ケアを行いましょう。
犬のケアに加えて大量の抜け毛を掃除しなければなりませんが、犬を飼育する以上は避けられない問題でもあります。ぜひ便利なグッズやプロの力を利用しながら、犬の換毛期を乗り越えてほしいです。