️1.人間の食べものを与える
わんこと人間の消化器官の機能は似ているようで異なります。そのため人間にとっては無害どころか美味しくて栄養満点の食べものであっても、わんこにとっては死に至るほど有毒である食材も少なくありません。
チョコレートやネギ類、ブドウなどがその代表例ですが、もはやこれらを無邪気に愛犬に与えているという人はほとんどいないでしょう。
1.塩分・油分の摂りすぎは命取り
一方で注意したいのが「人間用に味付けされた食べもの」のお裾分けです。
食卓を囲んでいる際に愛犬におねだりされると、ついつい与えたくなってしまいますが、人間用に味付けされた食べものは塩分・油分が多く、わんこの内臓に大きな負担をかけてしまいます。
かつての日本では、わんこに人間の残飯を与える行為が何の疑問もなく当たり前に行われていました。1980年代までわんこの平均寿命は10歳に満ちませんでしたが、それにはこういった食習慣も少なからず影響していたと考えられています。
2.肥満も大敵
人間用の食べものはカロリーが高いのも特徴です。人間用の食べもののお裾分けや、おやつの与えすぎなどによって引き起こされる問題が「肥満」です。
肥満が万病の元であるのは人間もわんこも同じです。肥満が運動不足を招き、運動不足が肥満につながる負のループにハマってしまうと、なかなか抜け出すことはできません。
そして過度の肥満はさまざまな疾患の遠因となります。長生きのためには「痩せすぎ」もまた良くはありませんが、より対処が難しい「太りすぎ」については、未然に注意することが大切です。
️2.予防医療を受けさせない
わんこの寿命を大きく左右するもう1つが「予防医療」です。狂犬病や混合ワクチン、フィラリアなど、毎年必ず発生する予防医療代は悩みの種かもしれません。
ですが「面倒臭いから」「お金がないから」といった理由でこれらの予防医療を怠ると、愛犬の寿命を大幅に縮めかねません。例えばフィラリア症はかつて動物用の医療薬が存在しなかったため、多くのわんこがフィラリア症によって命を落としていました。
あの有名な忠犬ハチ公の死因も、フィラリア症だったと言われています。薬によりせっかく予防できる病気を放置し、それで愛犬が命を落とすようなことになったら後悔してもしきれませんよね。
予防接種のうち狂犬病は毎年接種の義務がありますが、混合ワクチンは任意のワクチンで義務ではありません。しかし、混合ワクチンは身近なところで発生している病気から守ってくれる大切なワクチンです。生活環境によってワクチンの種類が変わりますので、かかりつけの獣医師とよく相談して決定しましょう。
健康診断やドッグドックの活用も
予防医療は予防接種だけではありません。動物病院で行われている健康診断やドッグドックを受診することにより、重大な疾患の早期発見も期待できます。
これらも費用はかかりますが、受けないことで病気を見逃し愛犬の寿命を縮めるかもと考えれば、やはりとても大切なものです。
️長寿の秘訣は正しい知識
すでにご紹介した通り、かつて10歳にも満たなかったわんこの平均寿命は、ここ数十年でほぼ倍の15歳にまで延びました。
それは救命医療技術の発達はもちろんですが、わんこのカラダについての研究が進み、それにより明らかになった「正しい知識」が飼い主さんたちの間で浸透した影響も大きいと考えられています。
わんこにとって何が本当に良くて、何が悪いのか。そういった正しい知識を持つことが愛犬を長生きさせる秘訣と言っても過言ではありません。
もちろん研究は今もなお途上です。これまで常識と思われていたことが一気に覆されることもあるかもしれません。常に情報をアップデートし、正しい知識を持って実践することを心がけましょう。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?もし今回ご紹介したNG行為に当てはまることをしてしまっていたら、行動や考えを改めるのは今からでも遅くありません。大切な愛犬と少しでも長く一緒にいるために、自分の日々の行動を見直してみましょう。