犬が散歩前に大暴れする理由
散歩にいこうとすると、愛犬が大暴れして困っている…という話はよく耳にします。なぜ犬は散歩の前に大暴れしてしまうのでしょうか?
1.散歩に行けるのが嬉しいから
犬が大暴れするのは、散歩に行けるのが嬉しいからです。
犬は嬉しくなると、走り回る、おもちゃをブンブン振り回すというような行動をとります。人間も嬉しいときに「ヤッター!」とガッツポーズをしますよね。
犬がおもちゃなどの咥えたものを振り回すのは、犬の野生時代の名残りと言われています。獲物にとどめを刺すのが目的で、長さがあるものは振り回しやすいようです。
リードや首輪もある程度の長さがあるので、振り回して喜ぶ犬は多いのではないでしょうか。本能からの行動ですが、犬も飼い主もケガをする危険性があるのでやめてほしいですね。
2.飼い主が相手にしてくれるから
愛犬が暴れ回ると、つい叱ってしまう飼い主さんは少なくありません。叱られると怖いと感じる犬もいますが、(かまってくれて嬉しい♪)と感じてしまう犬もいます。
犬によっては、飼い主が遊んでくれていると勘違いして、ますます暴れてしまうことがあります。
また、犬にとっては散歩前の追いかけっこも楽しみになっているかもしれません。
3.散歩に行きたくないから
ほとんどの犬は散歩が大好きですが、稀に散歩が嫌いな犬もいます。そんな犬は、散歩に連れていかれるのが嫌で抵抗して暴れている可能性があります。
散歩を嫌がる理由はあまり外を歩いた経験がない、楽しい散歩だと思ったら病院に連れていかれた、他の犬に襲われたなどのネガティブな経験をしている可能性があります。
愛犬が「以前は散歩を楽しんでいたのに、最近嫌がるようになった」という場合は、散歩中になにか怖い経験をしていなかったか、振り返って確認してみてください。
4.首輪やリードが嫌い
散歩が嫌という犬もいますが、「首輪やリードが嫌い」という犬もいます。保護犬であれば、首輪やリード見ると悪環境で生活していたときのことを思い出して暴れているのかもしれません。
首輪やリードを怖がっているのであれば、普段から犬の視界に入る場所に置いて慣れさせましょう。家の中で着けて上手くできたらおやつをあげる、という練習もしてみてください。
また、首輪のサイズが合わないため着けたくない、という可能性もあります。成長しても子犬のときのままの首輪を使っているということはありませんか?
犬の首輪は、装着したときに指2本入るのがちょうど良いサイズです。首輪を変えたりハーネスを使ったりすると、犬は抵抗しなくなることもあります。
犬を落ち着かせるために意識すべきこと
では、散歩前に大暴れしてしまう犬を落ち着かせるために、飼い主として意識すべきことはどのようなことなのでしょうか。
まずは飼い主が落ち着く
犬に落ち着いてもらうには、まず飼い主が落ち着くことです。犬が暴れ出してもあまりリアクションせず、「オスワリ」と指示を出してみてください。
犬が暴れるのをやめないときは、一度その場から立ち去ってみましょう。飼い主に無視されるのは犬にとって悲しいことなので、やめてくれる可能性が高いです。
犬の動きを止める
首輪を抑える、犬を背後から抱きかかえるなどで、犬の動きを止めるのも効果的です。動きを止めてから「オスワリ」「フセ」というような、いつもしている指示を出すときいてくれます。
暴れる場所の広さにもよりますが、犬と追いかけっこをする形にはならないようにしてください。
「落ち着いたら良いことがある」と覚えさせる
犬が「オスワリ」をしてくれたりして暴れるのをやめてくれたら、すぐにごほうびをあげてください。おやつをあげるか、体を撫でてあげます。
外が怖い犬の場合は、玄関先に出たらごほうび、数m歩いたらごほうび、と徐々に距離を伸ばしていきます。
怖い経験をした場所に差し掛かったらごほうびをあげ、いつも怖いことがあるわけでないと覚えさせます。
まとめ
興奮しやすい犬は、散歩前だけでなく、飼い主が帰宅したときに喜んで飛びつくなど、普段から落ち着きがないのではないでしょうか。
お互いのケガを防ぐためにも、「オスワリ」や「フセ」をさせる、飼い主は荷物を置くなどして一呼吸入れ、落ち着く習慣をつけるべきです。
愛犬が喜んでくれるとかわいいですが、安全や信頼関係も大切です。落ち着く習慣がついても飼い主さんが大好きなことに変わりはありません。
遊ぶときと言うことを効くときのメリハリをつけ、良いことをしたときにはたくさん褒めてあげてください。