犬が「突然吠えなくなった」時に考えられる理由
よく吠えがちでちょっと困っていたくらいの愛犬が、突然吠えなくなったら逆に少々心配になるかもしれません。
そこで今回は、犬が「突然吠えなくなった」時に考えられる理由について解説します。
1.おとなの犬になった
犬が突然吠えなくなった時に考えられる理由は、おとなの犬になった、ということです。
個体差はありますが、3歳を過ぎた頃、突然吠えなくなることがあります。少し遅い場合でも5歳を過ぎた頃、突然吠えなくなることがあります。あまりにも突然のことで驚かれる飼い主がほとんどです。
犬の3歳~5歳は、人間の20代半ばから30代後半くらいです。酸いも甘いも経験し、一段と大人になる年齢なのではないでしょうか。
注目すべきポイントは、これまでどんなことで吠えていたか、ということです。
「おやつがほしい!」と吠えてわがままを言ったり、「お散歩に行きたい!」と吠えて興奮したり、むやみやたらに吠えることはなかったでしょうか。
吠えることで飼い主をコントロールしようと考えているうちは、まだまだ幼いですよね。吠えること以外の自分の気持ちを伝える方法を知った時、吠える頻度が減っていくと思います。
愛犬が突然吠えなくなった時は、またひとつおとなの犬へと成長した証、と考えるとよいと思います。
2.痛みに耐えている
犬が突然吠えなくなった時に考えられる理由は、痛みに耐えている、ということです。
犬は我慢強い動物です。どんなに痛く苦しくても、ジッと耐え抜こうとすることがあります。そんな時、吠えることもしませんが、痛みに耐えるために寝て過ごす時間が増えます。
眠っているわけではありません。ケージやベッドの中に入ったり、部屋の隅や家具の下に隠れたりし、体をギュッと丸めて休んでいます。
お散歩にも行きません。お水も飲みません。ごはんも食べなければ、大好きなおやつも食べません。注目すべきポイントでもあり、どんな飼い主でも異常だと気づけるはずです。
そんな時、愛犬の体に触れてみてください。怒って威嚇する犬もいますし、ジッと耐える犬もいます。痛みからキャンッと甲高く声を上げる犬もいます。すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
3.聴力の衰えまたは異常がある
犬が突然吠えなくなった時に考えられる理由は、聴力の衰えまたは異常がある、ということです。
警戒心が強く敏感な犬は、ほんの些細な物音にも激しく吠えることがあります。警戒する相手の気配がなくなるまで、しつこく吠え続けることがあります。
そんな犬が突然吠えなくなってしまったら…心配しますよね。
注目すべきポイントは、飼い主の呼びかけにしっかり反応することができるかどうか、これまでと同じように音に反応するかどうか、ということです。
「おやつ」「お散歩」と聞いたら、どんな犬も反応しますよね。おやつの袋がカサカサする音にも敏感ですよね。飼い主に名前を呼ばれたら、嬉しそうに振り返ってくれますよね。
(あれ?もしかして聞こえてなかった?)ということが感じられるようになった時、愛犬の聴力の衰えが始まっているかもしれません。また、耳の病気によって聴力に異常が起きていることも考えられます。
犬の聴力に衰えまたは異常がある時、飼い主が帰宅したことにも気づかなかった、飼い主が横を通り過ぎようとしたら驚いて飛び起きた、などの様子が見られることもあります。
聴力検査はかかりつけの動物病院で可能ですので、気になる場合にはぜひ受けてみてくださいね。
まとめ
犬が突然吠えなくなった時に考えられる理由を3つ解説しました。
- おとなの犬になった
- 痛みに耐えている
- 聴力の衰えまたは異常がある
突然吠えるようになってしまっても心配ですが、逆に突然吠えなくなった時も心配しますよね。
いつものように元気に過ごしていれば大きな問題を抱えているわけではないと思いますが、ごはんを食べなかったり、元気がなかったり、不安が解消されない時はすぐに獣医さんに相談してくださいね。