犬に絶対NGな「叱り方」とは
愛犬が悪いことをした時、どのように叱っていますでしょうか。間違った叱り方をしていると、犬に正しく意味が伝わっていなかったり、時には叱ることが逆効果になっていることもあります。
ここでは、犬に絶対NGな「叱り方」を解説しますので、ご自身の愛犬への叱り方を確認してみてくださいね。
1.ダラダラとお説教をする
犬を叱る時、「どうしていつも悪いことばかりするの！？この前も同じことしたわよね！？」などと、ダラダラとお説教をするのはNGです。
犬は短い単語の意味を覚えたり理解することはできますが、長い文章は理解できません。しかも集中力も長くは持たないので、飼い主がするお説教にはすぐに飽きてしまうでしょう。
長い文章でお説教をしても、犬には全く伝わらないのです。
2.暴力を振るいながら叱る
叩く、蹴るなど、暴力を振るいながら犬を叱るのは絶対にやめましょう。
暴力を振るわれた犬は確かに大人しくなるかもしれませんが、飼い主のことを「怖い人」「自分を傷つける人」だと認識してしまいます。愛犬からそんな風に思われたい飼い主はいませんよね。
犬を躾けるためには、愛犬と信頼関係を築くことが何より大切です。暴力を振るっていては、愛犬から信頼されることはありません。
3.高い音程の声で叱る
愛犬を叱る時に高い声で「ダメ！」と言ったり、「キャー！ダメー！」と叫んだりすると、犬が「遊んでくれている」と感じてしまい逆効果になります。
たとえば、手を噛まれて「こら！痛いでしょー！」と高い声を飼い主が出すと、犬は「人間の手を噛むと遊んでもらえる」と興奮し、余計に噛むようになってしまうのです。
女性には少し難しいかもしれませんが、叱る時は高い声をださないように意識してください。
4.一貫性のない叱り方をする
あなたは愛犬のイタズラを、その時の気分で叱ったり叱らなかったりしていませんか？
このような一貫性のない叱り方をされると犬は混乱し、飼い主を信頼しなくなってしまいます。人間も、叱るタイミングがころころ変わる相手のことは信じられませんよね。
また「同じことをして、お父さんは叱らないのに、お母さんは叱る」というように、家族間で躾の方向性が統一されていないのも、犬が混乱してしまうためNGです。
5.愛犬の名前を呼びながら叱る
多くの飼い主がやりがちなのが、愛犬の名前を呼びながら叱る行為です。
犬は「○○ちゃん！こら！」などと名前を呼ばれて叱られると、「名前を呼ばれる＝叱られる」と覚えてしまいます。
何度もこれが繰り返されると、犬は「○○ちゃん！」と名前を呼んでも来ないどころか、反応すらしなくなるでしょう。
愛犬の名前を呼ぶ時は犬にとって良い事が起きる時だけにし、叱る時は名前を呼ばないように注意してください。
愛犬に伝わりやすい正しい叱り方
犬に伝わる正しい叱り方をするには、次のポイントをおさえましょう。
- 短い言葉で叱る
- 低い音程の声で叱る
- すぐに叱る
叱る時は「ダメ」「NO」といった短い言葉を、できるだけ低い声で伝えてください。いつも同じ言葉で叱るほうが伝わりやすいでしょう。
犬は時間が経ってから「さっきのアレはダメ！」と叱られても何のことか理解できませんので、犬が悪いことをしたらすぐに叱ることも大切です。
まとめ
できれば可愛い愛犬のことは叱りたくないものですが、犬と人間が一緒に暮らすためには「してはダメなこと」を犬に伝えなくてはいけません。
しかし、間違った叱り方をすると逆効果になったり、全く意味がなかったりすることもあります。
愛犬に分かりやすく伝えるためにも、飼い主として犬の正しい叱り方は知っておくようにしましょう。
うまく叱れば、時間はかかるかもしれませんが、犬もきっと理解してくれるはずです。
