犬も嫉妬することがあるの?
犬は、飼い主が自分以外の存在を可愛がっている時に嫉妬心を抱くことがあります。
例えば、飼い主に赤ちゃんが生まれたり、独身だった飼い主が結婚してパートナーを迎えたり、さらには新しいペットを迎えたときなど、家族が増える状況の時に犬は特に嫉妬しやすいでしょう。
犬は社会性の高い動物で、群れ(家族)のメンバー同士の関係性を気にする傾向があります。そのため、自分よりも可愛がられている存在がいると「自分のポジションが脅かされるのでは?」という不安感から相手に嫉妬してしまうのです。
とはいえ、犬は性格にかなり個体差があるため、全ての犬が嫉妬深いという訳ではありません。
長い間「ひとりっ子」として可愛がられていた犬や、甘えん坊な性格の犬は嫉妬深いことが多いといわれていて、なかには飼い主がぬいぐるみを可愛がっていることを嫌がるほど嫉妬深い犬もいるそうです。
「嫉妬深い犬」が見せる3つの特徴
ここからは、嫉妬深い性格の犬が見せる特徴をご紹介します。
あなたの愛犬に当てはまる項目があるか、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.飼い主の気を引こうとイタズラをする
嫉妬深い犬は、飼い主の気を引くためにワザとイタズラをすることがあります。
「イタズラなんてしない子だったのに、新しい犬をお迎えしてから急にイタズラをするようになった」という場合、犬は寂しさや嫉妬を感じている可能性が高いです。
おそらく、「悪いことをすればご主人がこっちを見てくれる」という気持ちなのでしょう。
2.嫉妬の原因を攻撃する
嫉妬深い犬は、大好きなご主人を奪った相手に対して、噛んだり吠えたりして攻撃することがあります。
相手が犬のぬいぐるみなどであれば笑い話で済みますが、対象が犬や人の場合は注意が必要です。
後輩犬や、飼い主の恋人に嫉妬して攻撃する犬は珍しくありませんし、生まれたばかりの赤ちゃんが家で飼われていた犬に襲われるという悲しい事故も実際に報告されています。
3.飼い主に過剰に甘える
ヤキモチをやくと「私のこともかまってよ!」と、飼い主にいつもより過剰に甘えようとするのも嫉妬深い犬の特徴です。
嫉妬している相手と飼い主の間に割り込んで甘えようとする犬もいるでしょう。
犬が嫉妬から問題行動を起こす時の対処法
愛犬が嫉妬心から問題行動を起こす時は、次のように対処してください。
- スキンシップやコミュニケーションを増やす
- 多頭飼いの場合は先住犬を優先する
- 見守る
赤ちゃんや子犬をお迎えすると、ついそちらに気を取られて先住犬が寂しい思いをしてしまいがち。まずは嫉妬している愛犬を安心させてあげるために、スキンシップやコミュニケーションを増やしましょう。
多頭飼いの場合は、新入りの犬よりも先住犬を優先してかまうようにすると犬が不安になりにくいです。
また、「しばらく愛犬の様子を伺いつつ見守る」というのも一つの方法だといえます。最初は家族が増えて嫉妬していた愛犬も、次第に新入りのことを受け入れて落ち着いてくることがほとんどです。
破壊行動や相手を攻撃する行動は止める必要がありますが、軽いイタズラ程度なら「嫉妬して不安なんだな」と大らかな気持ちで愛犬を見守ってあげましょう。
まとめ
嫉妬深い愛犬の問題行動には困ってしまいますが、犬が嫉妬するのは飼い主のことが好きだからこそ。そう考えると、ある程度は大目に見られるのではないでしょうか。
嫉妬心からくるストレスによって体調を崩す犬もいるので、愛犬がヤキモチをやいている様子があれば注意深く健康管理をしつつ、スキンシップやコミュニケーションを増やして安心させてあげてくださいね。