犬が『あなたは信用できません』と言っている時のサインは?
犬は思っていることを言葉で伝えることはできませんが、仕草や行動でサインを出します。犬があなたを信用できないと思っている時も例外ではありません。では、犬が『あなたは信用できません』と言っている時、どのようなサインを出すのでしょうか?
1.呼ばれても反応しない
犬が呼ばれても反応しない時は『あなたは信用できません』と言っているのかもしれません。
犬は信用していない人の呼びかけに対して不安や警戒心を持つことが多く、その結果、意図的に反応しないことがあります。さらに信用していない人の指示には従いたくない、もしくは不安で従うことができないという気持ちが背景にあることも考えられます。
2.近づくと逃げる
犬が『あなたは信用できません』と言っている時、近づくと逃げる行動を取ることがあります。
この行動は、信用していない人との間に安全な距離を保ちたいという犬の気持ちの表れです。その人に対し犬は不安や警戒心を抱いている可能性が高いため、無理に近づこうとすると犬のストレスや不安を増加させる恐れがあります。
3.触ろうとすると嫌がる
信用していない人が触ろうとすると犬は顔を背けたり、体をよけたりして嫌がる様子を見せることがよくあります。これは信用していない人からの接触に、犬が不安や恐怖を感じるためだと考えられます。
他の人には嫌がらないのにあなたが触ろうとすると嫌がる場合は、犬が『あなたは信用できません』と言っている可能性が高いでしょう。犬が嫌がっているにもかかわらず無理に触ろうとすると、犬は自分の身を守るために噛みつくことがあるので注意が必要です。
4.触ると固まる
相手が信用していない人であっても触られることを受け入れる犬もいますが、その際、体が固まってしまうことがあります。犬は信頼している人に触られると体をリラックスさせますが、信用していない人に触られると体が緊張して固まってしまうことが多いです。
触られて体が固まるのは、犬がその人に対して不安や恐怖を感じている証拠であり、また『あなたは信用できません』と言っているサインでもあります。
5.唸る
犬が人に対して唸るのは、『あなたは信用できません』と言っているサインであることがあります。犬は唸ることで自身の不安や警戒心を示しますが、特に信用していない人に対しては唸る行動をよく見せるようです。
『あなたは信用できません』と言っている犬のサインを無視して接触しようとすると、犬は自らを守るための行動、つまり攻撃的な行動を取る可能性が高いでしょう。
犬が信用できませんサインを見せたら?
犬が『あなたは信用できません』と言っているサインを見せた時は、適切に対応することが大切です。では、具体的にどのように対応したらよいのでしょうか?以下では、対応のポイントを2つご紹介します。
1.焦らずに犬の気持ちを尊重する
犬は信用していない人に対して、不安や警戒心を持っていることが多いです。その犬の不安な気持ちや警戒心を無視して近づいたり接触したりすると、さらに関係を悪化させる恐れがあります。
そのため、犬が『あなたは信用できません』と言っているサインを見せたら、気持ちを尊重し犬のペースに合わせて接することが大切です。焦らずに、少しずつ犬の信頼を得ていきましょう。
2.信用できない原因を特定し対処する
犬が『あなたは信用できません』と言っているサインを見せる背後には、さまざまな原因が考えられます。その原因を特定することは、不信感をなくす上で欠かせないステップです。
愛犬が飼い主に対して不信感を持っている場合、その原因として不適切な叱り方(怒鳴る、体罰を与えるなど)や、一貫性のない態度が挙げられます。そのような原因の場合、飼い主の行動の改善が求められます。
一方、他の犬に不信感を持たれるのは、その犬への接し方に問題があることが多いです。この場合は犬の反応を見ながらゆっくり接近したり、急な動きや高い声を避けたりするなどして、犬に安心感を与える接し方を心がける必要があります。
どちらのケースも犬が不信感を持つ原因をしっかり捉え、その原因に合わせて対処することが不信感を解消することに繋がります。
まとめ
犬が『あなたは信用できません』と言っている時のサインとして、以下のような仕草や行動が見られます。
- 呼ばれても反応しない
- 近づくと逃げる
- 触ろうとすると嫌がる
- 触ると固まる
- 唸る
愛犬や他の犬が示すこれらのサインを見逃さないようにしましょう。そしてサインに気づいた時は、焦らずに犬の気持ちを尊重することと、犬がなぜあなたに不信感を持っているのか原因を特定し、適切に対処することが大切です。