飼い主の食事中に愛犬が食べ物を欲しがるのをやめさせるためのポイント
食事中に愛犬が食べ物を欲しがり、つい与えてしまう家族がいると、ドッグフードや犬用のおやつの量もちゃんと考えて管理している飼い主は大変な思いをしますよね。
人間の食べ物は、犬にとっては「高糖質」「高脂質」「高カロリー」なのでそのまま食べてしまうと肥満になってしまいます。
とくに日本人の食事は塩分が多く、海外の人は「塩っ辛い」とよく言います。そのような塩分の多い人間の食べ物を、愛犬がうっかり食べてしまったら、高血圧・心臓病・腎臓病・皮膚病など、様々な病気を併発する恐れがあります。
そこで今回は、愛犬のかわいいおねだりに負けてしまう…という飼い主のために、食事中に愛犬が食べ物を欲しがるのをやめさせるためのポイントを解説します。ぜひ今日からお役立てくださいね。
1.「ハウス」をさせる
飼い主の食事中に愛犬が食べ物を欲しがる時は、犬を「ハウス」させましょう。食べ物が目の前にある中では、なかなか自ら快く入ってくれることはないと思います。
もちろん日頃からのハウスのトレーニングも必須ですが、人間の食事中に限って、ケージやクレートの扉を閉めて対応してもよいと思います。
稀なケースではあると思うのですが、我が家では「絶対にハウスなんかするもんか!」というタイプの愛犬がいるのですが、なぜか食事中に「ハウス!」と言うと、自ら他の部屋に行って待っていてくれるようになりました。
2.ちゃんと「NO!」と言えることが大事
飼い主の食事中に愛犬が食べ物を欲しがる時は、ちゃんと「NO!」と言えることが大事です。
叱りつけなくても大丈夫です。欲しがっている愛犬に対し、無表情で、かつ低めの声で「NO!」「ダメ!」「いけない!」と言いましょう。
3.早食い防止用の犬用食器で一緒に食事をする
飼い主の食事中に愛犬が食べ物を欲しがる時は、早食い防止用の犬用食器で一緒に食事をする、という方法がおすすめできます。
早食い防止用の犬用食器は、食べ終えるまでに時間がかかります。自分だけ先に食べ終え、さらに飼い主の食べ物まで欲しがる、ということを防げる可能性があります。
早食い防止用の犬用食器にも色々な商品があります。あまり時間がかからないように感じるものもあれば、めちゃくちゃ時間がかかるものもあります。
口コミなどを参考に、愛犬に合った早食い防止用の犬用食器を探してみてください。
4.ガムを与える
飼い主の食事中に愛犬が食べ物を欲しがる時は、犬用のおやつであるガムを与えるとおねだりをしなくなります。
愛犬は与えられたガムに夢中になりますし、ガムを食べ終えるまでにはかなりの時間がかかるからです。
しかし、ガムを好きではない、ガムを食べない犬には特効性はないでしょう。
5.絶対に一度でも人間の食べ物を与えないこと
飼い主の食事中に愛犬が食べ物を欲しがる時は、絶対に一度でも人間の食べ物を与えないことが大事です。
まだ人間の食べ物の味を知りません。ただ強いニオイに引き寄せられているだけです。一度でも与えなければ、「人間の食事はおねだりしてももらえない」ということを理解してくれるはずです。
一度でも与えてしまうと、「NO!」と言われた時、叱られた時、おねだりを無視された時、「何で今日はくれないんだよ」と、機嫌を悪くしてしまう犬もいます。
愛犬が食べ物を欲しがる時のNG行為
「ちょっとだけだからね」と与えてしまうことは絶対NG行為です。またおねだりすれば、ちょっともらえるのではないか、と期待させてしまいます。
今日はちょっとだけかもしれませんが、毎日続けば、そのちょっとが山積みになり、愛犬の健康寿命を短くしてしまうことがあります。
愛犬に「ちょっとだけ」は、危険すぎるNG行為です。
まとめ
飼い主の食事中に愛犬が食べ物を欲しがるのをやめさせるためのポイントを5つ解説しました。
- ハウスをさせる
- ちゃんと「NO!」と言えることが大事
- 早食い防止用の犬用食器で一緒に食事をする
- ガムを与える
- 絶対に一度でも人間の食べ物を与えないこと
どうしても愛犬のおねだりに負けてしまいそうな時は、人間の食べ物ではなく、ドッグフードや犬用のおやつで対応してください。1日の摂取量が1粒2粒増える分には問題ないでしょう。
しかし、愛犬が食べ物を欲しがるのをやめさせたい!とお考えなのですから、愛犬の食事やおやつの時間以外には、食べ物を与えないのが正解なのではないかと思います。
最終的にはドッグフードや犬用のおやつで対応することもやめなければなりません。