犬が後ずさりしながら吠える理由
そもそも犬は後ずさりが苦手なので、自ら進んですることはありません。犬が吠える理由はさまざまですが、後ずさりをしながら吠える場合は何が原因となっているのかをよく確かめるべきです。
犬が後ずさりをするのは、人間と同じように目の前に嫌なことがある場合が多いです。愛犬が興奮状態に陥ってしまいやすくて何かとお困りの飼い主さんは、まずは犬が後ずさりしながら吠える理由について考えてみましょう。
1.強く警戒している
犬が後ずさりしながら歯をむき出しにして吠えている場合は、とても強い警戒心を持っています。自分に近づいてくる対象物に向かって威嚇しながら、自分の身を守るために後ずさりをしている状態です。
とても興奮しているので、安易に手を近づけるのは危険なので注意しなければなりません。また、相手に飛びついたり、噛み付いたりする恐れもあるのでリードは離さないようにしてください。
2.怖くて逃げたいから
犬が威勢よく吠えているのに後ずさりをするのは、目の前のことに恐怖を感じていることも考えられます。相手が危険なのかがわからないため、吠えながらいつでも逃げ出せる準備をしています。
急な雷など大きな騒音に驚いている可能性もあります。飼い主さんはリードを引っ張られる可能性があると予想しておいてください。
3.不安になっている
犬が腰を低くしながら後ずさりするのは、不安になっている気持ちの表れです。威勢良く吠えていたとしても、目の前のことに不安やストレスを感じています。
目の前に現れた犬や人、あるいは自転車や工事現場など犬によって苦手な対象物があるかと思います。何が愛犬を不安にさせているのかまずはよく知りましょう。尻尾を振っていたとしても喜んでいるとは限らないので、犬のようすをよく観察してください。
4.遊んで欲しい
吠えているのでわかりにくいかもしれませんが、実は遊んでほしくてアピールしている場合もよくあります。たとえ後ずさりをしながら吠えていても、嬉しそうな表情と振られた尻尾で伝わるかと思います。
プレイバウのポーズを取りながら、まるで飛び跳ねながら後ずさりをする犬もいるので、この場合はポジティブな意味として捉えてみてください。
犬が後ずさりしながら吠えるのを改善させる方法
ポジティブな場合もありますが、犬が後ずさりしながら吠える状況はできる限りなくしたいとお考えかと思います。とくに散歩中など家の外で起きてしまうと、愛犬を冷静にさせるための対応はもちろんですが、ほかの人や犬などを巻き込んでしまうことは避けたいものですね。
まずこのような状況になるのは、犬が興奮状態に陥っていることが大きな原因になっています。犬が興奮しやすい状況を避けること、そして興奮する前に犬を冷静にさせるしつけトレーニングを積むことが大切です。
日頃から、「待て」「お座り」といったコマンドに従わせるようしつけを重ねてみてください。いざというときにも、興奮する前に冷静さを取り戻すことができるようになります。
まとめ
犬が後ずさりしながら吠えるという状況は決して珍しくはなく、よく見られる光景でもあります。
どんな理由にせよ、犬が興奮状態に陥るのはできるだけ避けるようにしたいですね。
お困りの方はぜひ今回ご紹介した改善方法を参考にして、興奮状態を回避させるようにしましょう。そのためにも、愛犬が興奮してしまう原因をこの機会に突き止めてみてください。