愛犬の『関節』が悪くなっている時のサイン7選!こんな歩き方や行動をしていたら病院へ

愛犬の『関節』が悪くなっている時のサイン7選!こんな歩き方や行動をしていたら病院へ

最近、愛犬の歩き方がおかしい気がしたり、ジャンプをしなくなったなど行動に変化が見られたりしませんか?もし思い当たるのであれば、愛犬の関節に問題が生じているのかもしれません。この記事では、愛犬の関節が悪くなっている時のサインについてご紹介します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

愛犬の関節が悪くなっている時のサインは?

柴犬の後ろ足

関節は犬の活動的な生活をサポートする重要な部分であり、関節を悪くすると犬のQOL(生活の質)が低下する恐れがあります。

そのため飼い主は愛犬の関節が悪くなっているサインに早く気づき、速やかに動物病院に連れて行くことが大事です。以下では、その具体的なサインをご紹介します。

1.足を引きずって歩く

犬が足を引きずって歩くのは、関節が悪くなっている可能性を示すサインの一つです。足を引きずる歩行は、関節に炎症を起こしている時や、筋肉や靭帯がダメージを受けている時に見られることが多いです。

具体的には、関節炎や股関節形成不全、前十字靭帯断裂などの関節疾患が考えられます。

2.足を持ち上げて歩く

犬が特定の足を持ち上げて歩く時は、その足の関節に何らかの問題が生じている可能性があります。関節の痛みや可動域の低下が原因で、そのような歩き方になっているのかもしれません。

時々ひょこっと足を上げて歩いたり、足を持ち上げたまま歩いたりするパターンがあります。

3.散歩を嫌がる

関節痛がある犬は、歩行時に痛みが強くなることが少なくありません。また関節の可動域が低下している場合には、スムーズな歩行が難しくなります。こうした関節の問題から、散歩を嫌がるようになることがあります。

犬が散歩を嫌がる理由はいろいろと考えられますが、その一つに関節の不調もあることを心に留めておきましょう。

4.走ったりジャンプしたりしなくなる

以前は元気に走ったりジャンプしたりしていたのに、最近そのような動きをあまり見かけなくなった場合、犬の関節に問題が生じている可能性が考えられます。

関節痛がある場合、走ったりジャンプしたりすると痛みが増幅するため、それらの動きを避けるようになることが多いです。また関節の可動域が低下しているせいで、走ったりジャンプしたりすることが難しくなることも考えられます。

5.階段や段差を避ける

関節に痛みや不調を抱えている犬は痛みの増幅や不快感を避けるために、関節に負担がかかる動作をしなくなる傾向があります。特に、上り下りやまたぐ動作は関節に大きな負担がかかるため、階段や段差を避けるようになることが多いです。

従って階段や段差を避けるのも、犬の関節が悪くなっているサインの一つと言えるでしょう。

6.関節部分を頻繁に舐める、噛む

犬は身体の内部に痛みや不快感があると、その部分を舐めたり噛んだりすることがあります。これは犬の本能的な行動であり、舐めたり噛んだりすることによって痛みや不快感を和らげようとします。

そのため犬が関節部分を頻繁に舐めたり噛んだりしている場合は、関節に何らかの問題がある可能性が高いです。

7.性格が変わる

犬の関節に痛みや不調が生じると、性格に変化が見られることがあります。関節に痛みがある犬は、触られることで痛みが増すのを恐れて、人や他の動物に対して攻撃的になることが少なくありません。

その一方で、動くと関節の痛みが増すためにじっとしている時間が増え、以前よりも活発さがなくなることもあります。こうした性格の変化は、関節が悪くなっているサインとして注意が必要です。

愛犬の関節の健康を守るためにすべきことは?

散歩中のトイプードル

愛犬の関節の健康を守るのは飼い主の役目です。では愛犬のために、飼い主はどのような対策をしたらよいのでしょうか?ここからは、愛犬の健康を守るためにすべき対策をご紹介します。

1.適度な運動をする

犬の関節の健康を維持していくためには、適度な運動が欠かせません。適度な運動は関節の動きをスムーズにし、関節のこわばりを予防する効果があります。

過度な運動は関節を痛める恐れがあるため、適切な量と強度で運動を行うことが大切です。毎日の散歩や遊びを通じて、無理なく体を動かすことを心がけましょう。ただし、関節疾患の場合の多くは獣医師から安静指示が出されます。その場合は、必ず獣医師の指示に従いましょう。

2.関節に過度な負担をかけないようにする

日常生活の中で関節に過度な負担をかけないようにすることは、犬の関節の健康を守る上で大変重要です。

例えば、ソファやベッドなどの高い場所からのジャンプは、着地時の衝撃が関節に大きな負担を与えます。もし愛犬がソファやベッドによくのぼるのであれば、ペット用のステップやスロープの設置を検討しましょう。

また犬を抱っこする際に正面から両脇に手を入れて持ち上げると、犬の肩や腰の関節を痛める原因になることがあります。抱っこする際は胸とお尻を支えるようにするなど、正しい抱っこの仕方を学び、関節への負担を軽減しましょう。

そして滑りやすい床で犬が走ったりジャンプしたりすると、関節に大きな負担がかかるだけでなく、ケガの原因にもなります。家の中に滑りやすい床がある場合は、コルクマットを敷くなどの滑り止め対策が必要です。

3.適正体重を維持する

犬が肥満になると関節に余計な負担がかかり、関節疾患のリスクが高まります。犬の関節の健康を守るためには、適正体重の維持が不可欠です。

バランスのよい食事と適度な運動によって愛犬の適正体重を維持することで、関節の健康を長期にわたって守ることができるでしょう。

まとめ

受診中の犬

関節の健康状態は目に見えないため、日頃から愛犬の歩き方や行動をよく観察して、関節が悪くなっている時のサインを見逃さないようにしましょう。

関節疾患を放置すると症状が悪化する恐れがあるため、サインに気づいたら速やかに動物病院を受診することが大切です。

また、愛犬の関節の健康を守るために飼い主ができる対策もあります。この記事でご紹介した対策を参考に、関節疾患を予防しましょう。

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