1.いつも飼い主が起きる時間だから
犬は時計を理解することはできませんが、かなり正確な「体内時計」を持っているといわれています。
飼い主さんが毎朝同じ時間に起きている場合、犬は体内時計で「そろそろご主人が起きる時間だ!」と考えて起こそうとするのです。
目覚まし時計をかけ忘れても起こしてもらえそうですが、かけ忘れた日に限って何故か起こしに来ない犬もいますので要注意!
監修ドッグトレーナーによる補足
犬に限らず、人間以外の動物には時間の概念はありませんが、ある研究によると犬はかなり正確に「時間の経過」を認識していることが分かってきました。
飼い主さんの起きる時間やお散歩の時間が分かるのは、毎日の体験を通して学習し、覚えているからと言われています。
2.お腹が空いたから
犬は、お腹が空いてご飯が食べたい時に飼い主を早朝に起こすことがあります。
飼い主さんが起きてすぐご飯を与えている場合、犬は「ご主人が起きるとご飯が出てくる」と覚えてしまうので、起きて少し時間を空けてからご飯の準備をしたほうが良いでしょう。
また、あまり早朝にご飯をねだってくる場合、前日の夜に与えているフードの量が足りていない可能性があるので必要なフードの量を確認したほうが良いかもしれません。
監修ドッグトレーナーによる補足
特に生後半年までの子犬の場合、一度に食べられる量が少ないため、数回に分けて与える必要があります。
愛犬の年齢や体調に合わせて、食事の量や回数を調整することが大切です。
3.お散歩に行きたいから
早朝にお散歩に行く習慣がある犬は、「早く散歩に行こうよ!」と飼い主を起こすことがあります。
毎朝必ず同じ時間に散歩に行く習慣をつけてしまうと、犬は飼い主が起きてこなくても自分から散歩をねだるようになるのです。
この時、飼い主が「今日は天気が良くないし、ゆっくり寝かせて」なんて言っても犬には理解することができません。「どうして散歩に行けないの!?」とストレスを感じてしまう犬もいます。
天候や飼い主の体調によって同じ時間に散歩に行けないこともあると思いますので、犬の散歩は時間を決めずにランダムに行くのがオススメです。
監修ドッグトレーナーによる補足
飼い主さんと犬との間にしっかりとした信頼関係が築けていると、犬は必要以上におねだりをするなどの行動を取ることはあまりありません。
散歩時間を変えるなども手段のひとつですが、まずは愛犬との関係性を見直すことから始めましょう。
4.遊びたいから
「ご主人と一緒に遊びたい」という理由で飼い主を早朝に起こす犬もいます。
早朝に目が覚めた犬は退屈になると飼い主の元へ行き、遊んでもらえないか様子を伺うはずです。もちろん飼い主は寝ているので反応しません。
この時、普段から厳しく躾けられている犬は飼い主が起きるまで待つ可能性が高いですが、やんちゃな犬は飼い主の顔を舐めたり体に飛び乗ったりして起こそうとするでしょう。
飼い主が「もうやめてよ~!」なんて反応すれば、犬は(構って貰えた♪)と大喜び!今後も同じシチュエーションになれば、犬は早朝でも飼い主を起こして遊んでもらおうとするようになります。
まとめ
犬を飼っている方なら、早朝に愛犬に起こされるというのは「あるある」ではないでしょうか。
睡眠を邪魔されてしまうのは少し困りますが、嬉しそうに起こしてくる愛犬を見ると怒る気にもならず、早起きするようになったという飼い主さんも多いと思います。
「起こしに来る愛犬は可愛いけど、寝不足で困っている」という場合は、寝室を分けたり、犬をケージやクレートで寝かせるなど対策すると良いでしょう。いきなり別で寝ると犬も不安になりますので、少しずつ練習してチャレンジしてみてください。ご飯や散歩の時間をバラバラに設定するのも効果的ですよ。
犬が早朝に飼い主を起こすのには何らかの理由があるはずなので、なぜ起こしに来るのか考えてみると愛犬への理解が深まるはずです。
理由を考える時は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。