愛犬が『クゥーン』と鳴く4つの理由
みなさんの愛犬は「クゥーン」と鼻を鳴らすような高くか細い声で鳴くことはありませんか?
元気いっぱいに「ワンワン!」と鳴く時とは違った愛犬の声を聞くと、「どうしたんだろう?」と心配になってしまいますよね。
なぜ犬は「クゥーン」と鳴くのでしょうか?
考えられる心理や理由をご紹介しますので、愛犬に当てはまるかチェックしてみてくださいね。
1.甘えている
犬は飼い主に甘えたい時、子犬のように「クゥーン」と鳴くことがあります。
「遊んでよ~」「抱っこして!」「おやつをちょうだい♡」など、飼い主に何かを要求する時に可愛らしい声を出してアピールしているのです。
特に、「クゥーン」と鳴くことで要求が叶った経験がある犬は、わざと同じように鳴いて飼い主におねだりする甘えん坊になる傾向があります。
監修ドッグトレーナーによる補足
飼い主さんに「クゥーン」と鳴くのは、子犬が母犬に甘える時の鳴き声と同じです。
この鳴き声をすれば、自分の要求が通ることを犬は学習しているのです。
2.不安を感じている
愛犬が弱々しく「クゥーン」と鳴いている時は、何らかの不安や恐怖を感じている可能性が高いです。
怯えている時の犬は鳴き声をあげる以外に
- 震える
- 尻尾が後ろ足の間まで垂れ下がる
- 耳が垂れている
- 不安そうな表情をしている
- 普段より白目の部分が多く見える
このような様子が見られる場合もあります。
3.寂しいと思っている
ひとりで留守番をしている時や、遊びに来ていたお友達が帰った後などに寂しさを感じている犬は「クゥーン」と鳴くことがあります。
この時の犬は尻尾が垂れて元気がなくなり、見るからに「しょんぼり」とした様子をしているはずです。
4.「あなたには逆らいません」と伝えている
飼い主に叱られた時や自分より強い犬に出会った時に犬が「クゥーン」と鳴くのは、服従の気持ちを示しています。
子犬のようなか弱い声で鳴き、「あなたには逆らいません」「許してください」と相手に伝えているのです。
愛犬が『クゥーン』と鳴く時にそれぞれの理由に合った飼い主の対応
愛犬が「クゥーン」と鳴いていたら、まずはそんな鳴き方をしている理由を考えてみてください。
鳴いている理由が「不安や恐怖」「寂しさ」の場合は、優しく撫でて声をかけ愛犬を安心させてあげましょう。ただし、飼い主が「大丈夫!?怖いね!」と大げさに構いすぎると犬の不安を煽る恐れもあるので、落ち着いて対応するのがポイントです。
注意していただきたいのが、犬が甘えて「クゥーン」と鳴いている時。可愛い声で鳴いているからといって、要求されるがままにオヤツを与えたり構ったりしていると犬がワガママになってしまいます。
忙しい時は無視をしたり、「ダメ」と愛犬の要求を制するなどしてメリハリのある躾を行いましょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬の要求に対して、しっかりとコントロールできているなら無視やダメなどで抑制しても問題ないでしょう。ただし、愛犬との信頼関係が築けていなければ要求が通るまで言うことを聞いてくれないこともあります。
無理強いしたり、おやつで誤魔化すのではなく、信頼関係を築いて正しいしつけを行うことが大切です。
まとめ
犬が『クゥーン』と鳴く時の心理や理由をご紹介しましたが、あなたの愛犬に当てはまりそうなものはありましたか?
犬は言葉を話すことができない代わりに、鳴き声や行動で飼い主に気持ちを伝えようとします。普段から愛犬の様子をよく観察していれば、なんとなく何を言いたいのか分かってくるはずです。
愛犬が「クゥーン」と鳴き始めたら、どんな心理状態なのかを考えて適切な対応をするようにしましょう。