犬が伏せをしながら尻尾を振る時の心理
犬が尻尾を振るのは嬉しい時ばかりではない、ということはきっとご存じですよね。警戒している時、緊張している時、怒っている時にも犬が尻尾を振ることがあります。
では、犬が伏せをしながら尻尾を振る時には、どんな気持ちでいるのでしょうか。嬉しいから？怒っているから？ぜひ一緒に犬の気持ちを読み取ってみましょう。
1.期待して興奮している
犬が伏せをしながら尻尾を振る時には、期待して興奮する気持ちでいます。
飼い主がお散歩に行く準備をしている時、おやつが入った袋をガサガサしている時、ドッグフードを量っている時など、これから起こる嬉しい出来事を期待して、興奮している様子です。
伏せをしているのは、お利口さんな態度で待っていよう、という気持ちなのではないでしょうか。
注目ポイントは、口角と耳の動きです。伏せをしながら尻尾を振る犬とアイコンタクトしてみてください。口角をキュッと上向きにし、笑顔のように見えます。目が合った瞬間、嬉しさで耳をペコッと横に倒すこともあります。
2.ここで待っているね
犬が伏せをしながら尻尾を振る時には、ここで待っているね、という気持ちでいます。
自分に向かって恐る恐る近づいてくる犬を見つけた時、スッと伏せの体勢に入ります。そして、大きくゆったりと尻尾を振ります。近づいてくる犬に対しての友好的な気持ちであることのサインです。
近づいてくる犬が自分に興味を持っていること、友好的な気持ちでいること、攻撃性がないこと、緊張していることなどを理解し、威圧感を与えないように伏せて待っているのでしょう。
注目ポイントは、自分からは行動せず、相手を待っていてあげるということです。自分が先輩であっても、体が大きくても、相手が自分のニオイを嗅いで安心するまで待っていてあげられる優しい心の持ち主です。
3.仲良くしたい
犬が伏せをしながら尻尾を振る時には、仲良くしたい、という気持ちでいます。
相手が人である時も犬である時も同じで、伏せて待つことで相手に安心してほしいのです。近づいてきて、挨拶をしてほしいのです。そして、仲良くしてほしいのです。
注目ポイントは、尻尾を振る時におしりまで振ってしまうところです。相手が近づいてきてくれた時、あまりの嬉しさから尻尾をブンブンと大きく振るため、おしりまで振れてしまうのでしょう。
友好的な犬であることは間違いないのですが、自分の手のニオイを嗅がせたり、名前を呼んであげたり、ちゃんと挨拶を交わしてから頭や体を撫でるようにしましょう。犬への最低限のマナーです。
4.不安で警戒する気持ち
犬が伏せをしながら尻尾を振る時には、不安で警戒する気持ちでいます。
尻尾は地面に着くように下げ、小刻みに振っているのではないでしょうか。これは注目ポイントでもあり、不安や警戒を表しています。
相手の気持ちをうかがうかのように上目遣いで見つめたり、耳を真横にペコッと倒してみたり、顔回りの動きにも不安や警戒する気持ちが表れていると思います。
犬に近づく時は自分も体勢を低くし、優しく声をかけてあげましょう。怖がっている様子であれば、無理に近づかないことです。
まとめ
犬が伏せをしながら尻尾を振る時の心理を4つ解説しました。
- 期待して興奮している
- ここで待っているね
- 仲良くしたい
- 不安で警戒する気持ち
犬が伏せをしながら尻尾を振ることには色んな気持ちが込められており、正反対の意味を持つこともあります。
耳の動き、口元の動き、目の動き、尻尾の高さや振り方などにも注目し、より正確に犬の気持ちを読み取ってみてくださいね。
