1.プラシュスキー・クリサジーク
今現在世界で最も小さいと言われる犬種は、プラシュスキー・クリサジークになります。あまり聞き慣れないこの犬種は、まだ世界的には飼われていない犬種。原産国であるチェコ共和国、またスロバキア共和国や日本などごく少ない国で飼育されています。
プラシュスキー・クリサジークの歴史を遡ると、もともとは小柄な体と素早い動き、また優れた嗅覚を活かしてネズミ駆除を行っていた犬種のよう。これが犬種名の由来となり「ネズミ捕り」という意味である「クリサージ」という名前がついたようです。
平均体高は20~23㎝、体重は大きくても3㎏程度。見た目はややミニチュアピンシャーに似ていて、四肢は筋肉はあるもののとても細くて長いため、骨折しやすい犬種でもあります。
性格は非常に陽気で活発になりますが、家族以外の人にはやや控えめな態度で接するようです。
2.チワワ
日本でも非常に人気の高いチワワが、最も小さい犬種の第2位になります。チワワの平均体高は15~23㎝、体重は1.5~3㎏と言われていますが、個体差が大きい犬種であるためやや体が大きめなチワワもいます。
チワワはメキシコが原産国の犬種で、日本で飼われるようになったのは1970年頃から。マンションが普及し始めた時代に、住宅に適した小さな犬種に人気が集まりチワワにも注目が集まったようです。
チワワには被毛が長い「ロングコートタイプ」と、短毛の「スムースコートタイプ」に分かれています。もともとは短毛のスムースコートだけだったようですが、交配の過程で長毛のチワワが誕生したようです。
大きな瞳の可愛らしいか顔立ちと立ち耳が特徴的で、今でも日本でとても人気の高い犬種。性格は非常に勇敢で飼い主さんへの愛情も深く、やや警戒心が強いため無駄吠えが多い犬種とも言われています。
3.ロシアン・トイ・テリア
ロシアン・トイ・テリアは、ロシアが原産国の超小型犬になります。イギリスからロシアに持ち込まれたトイ・マンチェスター・テリアがルーツとなっていてるそうです。
この犬種を基礎犬に他の小型犬と交配され誕生した犬種が、ロシアン・トイ・テリアになります。日本ではあまり見かけませんが、ロシアでは人気の高い犬種。
ロシアン・トイ・テリアは、基礎犬にチワワやパピヨンなどを交配して誕生した犬種なため、様々な犬種の特徴を受け継いでいます。
平均体高は20~28㎝、体重は1.3~3㎏。被毛はロングコートとスムースコートの2種類に分かれ、ロングコートの場合はパピヨンを思わせるような長い飾り毛のある耳を持ちます。
性格は元気で利口、活発で陽気な個体が多いよう。テリアは気が強い傾向にありますが、ロシアン・トイ・テリアは気質が穏やかなのも特徴のひとつです。
ギネスに記録されている『世界最小の犬』
ギネスブックに記録されている「世界最小の犬」は、体高と体長で分けて記録されています。
1.体長の最も短い犬
ギネスブックに記録されている「最も体長が短い犬」は、アメリカのフロリダ州に住んでいた「ヘブンセントブランディ」という名前のメスのチワワになります。
鼻の先から尻尾の先までの長さが15.2㎝しかなく、体重は900gしかないのだとか。骨格が華奢すぎて肺が小さく吠えることができません。しかし、小さく可愛らしい姿にファンも多かったようです。
2.体高の最も小さい犬
体高が最も小さい犬としてギネスに記録されている犬種もチワワになります。こちらはアメリカに住む「パール」という名のチワワ。
体長の最も短い犬として記録されているヘブンセントブランディちゃんは、残念ながら亡くなっていますが、パールちゃんは「存命中の最も背の低い犬」としてギネスに認定されています。
パールちゃんの体高は、9.14㎝、体重は553gと極小。毎日しっかりお散歩を楽しみお気に入りのチキンとサーモンのご飯を食べているようです。
まとめ
超小型犬は室内で飼育しやすく、運動量や食事の量が少ないという面もあるので、飼い主さんの負担が少ないというメリットもあります。
その反面、骨が細く骨折しやすい、寒がりで体が弱いなど気をつけてあげなければいけないことも多々あります。もし迎え入れるのであれば、しっかりと環境を整えて守ってあげましょうね。