愛犬を台風や水害から守るためにすべき備え
土砂崩れ、河川の氾濫、停電、断水など、台風や水害による様々な被害が予測されます。
愛犬を守るために今、どのような備えをされていらっしゃるでしょうか。「愛犬のための防災グッズを…と意識してはいるけれど、とくに備えはできていない」という飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。
愛犬を台風や水害から守るためには、どのような備えをするべきなのか、ぜひ一緒に考えてみましょう。
1.避難所の確認
災害が起きた時、どこへ避難するか、確認していますでしょうか。まずは、お住まいの地域の「ハザードマップ」を確認しておきましょう。
台風や水害では、土砂崩れや河川の氾濫が起きてからでは避難が難しいです。ご自宅に危険が及ぶ可能性がある場合には、必ず避難先を確認しておきましょう。
避難所は複数開設されます。お住まいの地域では、「同行避難」と「同伴避難」のどちらが可能となっているでしょうか。
「同行避難」とは、愛犬と一緒に安全な場所まで避難することを言い、避難所に犬が入ることはできません。建物の外で、ケージの中で過ごさなければならない可能性があります。一方「同伴避難」とは、愛犬と一緒に避難所へ行き、飼い主と愛犬が同室で過ごすことができます。同伴避難の条件までしっかり確認しておきましょう。
2.必要最低限のしつけ
いざ同伴避難が可能になったとしても、家族以外の人間がいる場で迷惑をかけないように必要最低限のしつけはしておきましょう。
具体的には、以下のようなことができるようにしておけば、現地で断られたりするリスクも減るでしょう。
- 他人や他犬に吠えないこと
- ハウスができること
- トレーやシートで排泄ができること
- 待ておいで放せができること
吠えることはとくに問題視されると思います。愛犬を台風や水害から守るためには、必要最低限のしつけをするべきです。逆にこのレベルのしつけができていない犬は、避難所への受け入れを拒否されてしまう場合があります。
3.予防医療を行うこと
避難先には大勢の人がいますので、当然以下の予防医療は済ませておきましょう。上記の必要最低限のしつけと合わせて、避難所を利用するための必須条件と心得ておくべきです。
- 狂犬病予防注射
- 混合ワクチン接種
- ノミの寄生予防薬の投与
この3つは最低でも必要な予防医療だと思います。不十分である場合、避難所へは受け入れてもらえない、と考えておいた方がよいです。
4.鑑札・迷子札・マイクロチップ
自宅にいる時は首輪をしない、という犬もいると思います。台風や水害は、天気予報を確認しておけば予測することができます。予測される時だけでも首輪をつけ、鑑札または迷子札を取り付けておきましょう。
マイクロチップであれば、首輪をつけていなかった場合にも、飼い主とはぐれてしまった場合にも安心です。
5.ペット用の経口補水液
台風は9月~10月に発生しやすく、大雨による水害は6月~7月の梅雨の時期や台風に伴って起こりやすいです。犬にとっては暑い時期ですよね。
犬が熱中症になりやすい気温23℃・湿度60%を超える可能性が非常に高いです。災害時には、停電によって冷房が使用できない、断水によって水が飲めない、ということが起こりやすいです。
様々な犬用の防災グッズがありますが、熱中症対策や熱中症になってしまった時の応急処置として、ペット用の経口補水液を備えておくべきです。
ペット用の経口補水液は常温保存で構いません。熱中症だから冷たい方が…と思われるかもしれませんが、常温である方が犬の体への負担がかかりにくいです。
まとめ
愛犬を台風や水害から守るためにすべき備えを5つ解説しました。
- 避難所の確認
- 必要最低限のしつけ
- 予防医療を行うこと
- 鑑札迷子札マイクロチップ
- ペット用の経口補水液
愛犬を守ることができるのは飼い主だけです。その気持ちを強く持つことが、災害時の備えにも影響すると思います。
もしも余裕があるのであれば、ご近所の犬にも気を配ってほしいです。飼い主が高齢である場合、犬が大型犬である場合、介護が必要な老犬である場合など、他人のサポートを必要とする場合があります。