犬が吠えているときにしてはいけないNG行為は?
吠えている犬への飼い主の間違った行動は、犬の吠えを強化させたり犬を怒らせてしまうことがあるため注意が必要です。以下から、犬が吠えているときにしてはいけないNG行為をご紹介します。
1.おやつを与える
犬が吠えているときに、おやつを与えて静かにさせようとするのはNGです。吠えている犬におやつを与えると一時的に静かになるかもしれません。
しかしこの行為により、「吠える=おやつがもらえる」と犬が学習してしまう可能性があります。結果として吠えが強化され、ますます吠えるようになるかもしれません。
2.要求に応える
犬はさまざまな理由で吠えますが、中でも『要求吠え』をすることが多いです。要求吠えとは、犬が何かを欲しているときや飼い主の注意を引きたいときなどに、吠えて訴えることを言います。例えば、おやつがほしいときやハウスから出たいときなどに要求吠えをします。
犬が要求吠えをしているときに、うるさいからといって犬の要求に応えるのは適切ではありません。なぜなら「吠えれば思い通りになる」と犬が学習してしまうからです。そのように学習すると犬は自分の要求を通すために、頻繁に吠えるようになります。
また要求吠えに応えてばかりいると、犬は飼い主を「何でも言うことを聞いてくれる人」と認識するようになり、飼い主と犬との関係性に影響を及ぼす可能性もあります。
3.叱る
犬が吠えていると飼い主はそれをやめさせようとして、『叱る』という対応を選んでしまいがちです。しかし、これもNG行為です。
吠えている犬を叱っても、叱られた理由を理解することは犬には難しいです。その結果として、ストレスを感じたり「構ってもらえた」と勘違いをしたりして、余計に吠えてしまう可能性があります。
また叱るときの飼い主の態度や声のトーンなどが犬に刺激を与え、犬を怒らせてしまうことも考えられます。このように、犬が吠えているときに叱ると状況を悪化させる恐れがあるのです。
犬の吠えへの正しい対処法は?
ここまでは、犬が吠えているときにしてはいけないNG行為をご紹介してきました。それでは、犬の吠えにはどのように対処したらよいのでしょうか?ここからは、犬の吠えへの正しい対処法をご紹介します。
1.おやつは吠えずにいられたときに
犬の吠えを軽減するためにおやつを使うのは有効です。しかし、おやつを与えるタイミングには注意が必要です。前述の通り、犬が吠えているときにおやつを与えると逆効果になるので、おやつを与えるタイミングは、吠えずにいられたときです。
例えば、インターホンが鳴ったときや他の犬とすれ違うときなど、本来なら吠えそうな状況下で吠えずにいられたら、ほめておやつを与えます。これを繰り返すことで、犬は「吠えないでいるといいことがある」と学習します。
2.要求吠えには無視で対応
要求吠えに対しては、犬の要求に応えて静かにさせるのではなく無視を貫きます。犬が吠えている間は目を合わせたり、触ったり、声をかけたりしないようにしましょう。
飼い主が無視をすることで、犬はより激しく吠えて訴えてくるかもしれませんが、根負けしないようにします。徹底的に無視することによって、犬は「吠えても要求は通らない」と学習し、少しずつ要求吠えの頻度が減ってくるでしょう。
3.吠える原因を取り除く、原因に慣らす
要求吠え以外の吠えについては、吠える原因を取り除くかその原因に犬を慣らすことが吠えの軽減に繋がります。
例えば、窓の外が気になって吠えてしまう場合は、カーテンやブラインドを閉めて外の刺激を遮断することが有効です。
また散歩中に他の犬に吠えてしまうのなら、まずは吠えないでいられる距離を保ちながら他の犬とすれ違うようにし、徐々にその距離を縮めて慣らしていくといいでしょう。吠える原因に犬を慣らす際は、焦らずに少しずつ慣らしていくことが大事です。
まとめ
愛犬が吠えているときにおやつを与えたり、要求に応えたり、叱ったりするのはNGです。どれもついやってしまいそうですが、これらのNG行動は犬の吠えを強化させる可能性があるので避けるようにしましょう。
犬の吠えに対しては、正しく対処することが求められます。今回ご紹介した対処法を参考に、愛犬の吠えを軽減していってくださいね。