犬がトイレで寝てしまう理由は?
愛犬が犬用トイレで気持ちよさそうに寝ているのを見たことはありませんか?トイレで寝る愛犬を目撃したときに「どうしてそこで!?」と、驚いたり疑問に思ったりする飼い主は少なくないでしょう。
実は、犬がトイレで寝てしまうのにはいくつかの理由が考えられます。
1.寝床を不快に感じている
犬がトイレで寝る一因として、寝床を不快に感じていることが挙げられます。犬が寝床を不快に感じる理由はさまざまです。例えば、以下のような理由が考えられます。
- 寝床の素材や感触が犬の好みに合わない
- 寝床のクッション性が硬すぎる、または柔らかすぎる
- 寝床が落ち着かない場所にある
- 室温が暑すぎる、または寒すぎる
こうした理由から、犬は寝床を不快に感じてそこで寝るのを避け、代わりにトイレで寝ることがあるのです。
2.トイレの寝心地を気に入っている
犬が一度トイレで寝たらその寝心地を気に入ってしまい、トイレを寝床に選ぶようになることも考えられます。
トイレシートは柔らかく、シートの厚さによっては程よいクッション性もあるため、その上で寝ることに心地よさを感じる犬は少なくないでしょう。
また暑い時期に犬がトイレで寝るのは、トイレトレーのプラスチックのひんやりした感触が心地よいからかもしれません。
3.トイレと寝床の区別がついていない
トイレと寝床の区別がついていないために、トイレで寝てしまうこともあります。トイレと寝床が近い場所に配置されている場合、犬は両者の区別がつきにくくなることがあります。
特にトイレトレーニングが完了していない子犬は、寝る場所と排泄する場所を混同しやすく、トイレで寝てしまったり寝床で排泄してしまったりすることが多いようです。
トイレで寝るのをやめてもらうには?
トイレは排泄する場所であるため愛犬がトイレで寝てしまう場合、多くの飼い主はそれをやめてもらいたいと思うでしょう。では、愛犬にトイレで寝るのをやめてもらうにはどうしたらよいのでしょうか?
1.寝床の環境を整える
犬がトイレで寝てしまうのは、寝床の不快さが原因であることがあります。そのため寝床の環境を見直し整えることで、トイレで寝ることがなくなるかもしれません。
まず、寝床となる犬用ベッドの素材やクッション性は、愛犬の好みに合ったものを選ぶことが大事です。
犬は夏はひんやりした寝床、冬は暖かい寝床を好むことが多いので、季節に応じてベッドの素材を変えるのがおすすめです。夏は通気性のよい素材、冬は保温性の高い素材のベッドを選ぶとよいでしょう。
また犬が安心して眠れるように、寝床は静かで落ち着ける場所に設置しましょう。犬の寝床の環境を整えるためには、温度管理も重要です。エアコンなどを上手に使って、暑すぎたり寒すぎたりしないようにしましょう。
2.トイレの位置を変える
トイレと寝床が近いと犬は両者の区別がつきにくくなり、トイレで寝てしまうことがあります。その場合は、トイレの位置を変えてみましょう。
トイレと寝床の位置を離し、スペースを明確に分けることでトイレと寝床の区別がつきやすくなります。トイレと寝床の区別ができるようになれば、自然とトイレで寝なくなるでしょう。
3.寝床で寝たらほめる
犬がトイレで寝るのを叱ってやめさせようとしても、効果は期待できません。なぜなら、叱られている理由を犬が理解するのは難しいからです。
犬のしつけの基本は、正しい行動をほめることです。犬は自分にいいことが起きる行動を学習し、その行動を繰り返すようになります。
そのため寝床で寝ていたら、ほめることで「寝床で寝るといいことがある」「寝床で寝るのは正しい」と犬に学習させることができるでしょう。
ただし、寝床で寝ている最中にほめると睡眠の妨げになるため、犬が眠りから覚めて寝床から起き上がったタイミングでほめるようにしましょう。
一方、トイレで寝たときは、何も反応しないようにします。寝床で寝たらほめて、トイレで寝たら反応しないという対応を継続していくことで、犬はトイレよりも寝床で寝ることを選ぶようになるでしょう。
まとめ
犬がトイレで寝てしまう理由は、寝床の不快さやトイレの寝心地のよさ、トイレと寝床の区別がついていないといったことが関係しています。
もし愛犬がトイレで寝てしまう場合は、まずはその理由を理解してあげましょう。そして愛犬にトイレで寝るのをやめてもらいたいのであれば、叱るのではなく、ぜひご紹介した方法を取り入れてみてください。