犬が行くのを嫌がる『嫌いな場所』3選!苦手な理由とシーン別の対策を解説

犬が行くのを嫌がる『嫌いな場所』3選!苦手な理由とシーン別の対策を解説

犬はお出かけもお散歩も大好きです。しかし、飼い主さんと一緒ならどこでもご機嫌、というわけにはいきません。私たち人間が「え?」と思うようなところや気にも留めないポイントでも、犬にとっては「そこは嫌!行きたくない!」ということがあります。では、犬が行くのを嫌がる「嫌いな場所」とは一体どんなところでしょうか。

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犬が行くのを嫌がる「嫌いな場所」と苦手な理由

診察台の上の犬

四本の足で歩く犬は、二足歩行の人間よりずっと安定して歩行ができますので、藪の中でも山登りでもどんな場所でも平気なようですが、そんな犬でも行きたくない「嫌いな場所」があるようです。

そこで今回は、犬の嫌がる「嫌いな場所」を、その場所が苦手な理由とともにいくつかピックアップしてみましょう。

1.狭くて高いところ

犬は地面のようにしっかりとした足場があれば、高い場所でも平気ですが、足場が狭かったり不安定だったりする場所には恐怖を感じて嫌がる場合がほとんどです。

たとえば、吊り橋の上や狭い手すりの棒の隙間から下が見えるタイプの橋などは、怖がって全く歩いてくれなくなります。また、動物病院の診察台やトリミング台も、犬にとってはグラグラする場合があり、怖くてたまらないと感じてしまう場合が多いようです。

更に、道路の側溝にかぶせられている金属製の網や格子上の蓋(グレーチング)の上を歩くのも嫌がる犬も多いです。散歩をしている途中でそこを通らなければならない場合、犬はグレーチングを踏まないようにそそくさと端っこを通ったり、飛び越えたりして直に踏むのを避けるような仕草が多く見られます。

これらの行動は、犬の視力に関係があるともいわれています。犬は人間よりはるかに視力が劣るため、高いところに上げると自分の体と地面との距離が分からなくなり不安になったり、足下に更に空間があると、そこが深い穴に見えたりして怖くなったりするようです。

グレーチングの下に見える側溝の底は、人間にとってはたかが数十センチ下にある程度と思いがちですが、犬にとっては何か暗くてよく見えないから怖い!という感覚になるのです。

犬を抱っこする際も足がぶらんと垂れさがっていたり体勢が不安定ですと、不安を感じて暴れることがあります。そのため、犬を抱っこして台に乗せる場合などは、足元を支えてしっかり保定してあげる必要があります。

2.騒音があるところ

ご存じの通り、犬の耳は人間よりはるかに敏感で素晴らしい聴力を持っています。人間が普通に聞こえる程度の音量であれば、犬にとっては「良く聞こえる」「大きく聞こえる」という音になります。これが人にとって「うるさい」レベルであれば、犬にとってはまさに騒音です。

工事現場、大きな車が通るところ、車通りが激しいところは人間が気にしていないだけで実際にはかなりの騒音がある場所です。散歩の途中や家の近くで工事をしている場所があれば、犬はその場所に近寄ることを嫌がったり「工事の音=うるさくて嫌な場所」と覚えてしまうこともあります。

また室内であれば、テレビや音楽プレーヤーの音量に注意をしてあげましょう。イヤホンで聞く以外にお部屋のスピーカーで大きな音を出すと、人間にとっては大好きな音楽だったとしても、犬にとっては大音量でうるさいため大嫌いな音になる場合があります。

犬がいる部屋では、音量を控えめにする、イヤホン・ヘッドホンを使うなどの工夫をしてあげると良いでしょう。

3.車の中

車の中は、好きな犬と嫌いな犬の両極端であることが多いようです。毎回散歩のときに乗せてもらって楽しいところに行くから大好きという場合もあれば、何がなんでも車は嫌いだし乗りたくないと拒否する犬もいます。

この違いは、一体どうして発生するのでしょうか。

車の中が「嫌いな場所」になってしまう理由として、車のにおいやオーディオの音量のせいもあるかもしれませんし、車に乗っていく行き先がいつも動物病院だったりいあまり好ましくない場所だったりして嫌な記憶として学習しているのかもしれません。

また、狭いケージに入れられるのが嫌、足元が不自然に揺れるから嫌、など犬によって理由は様々です。

初めから長い距離を乗せられてすっかり「嫌いな場所」認定してしまう犬もいるので、車に乗せる練習はとにかく「短い距離からちょっとずつ」を心がけましょう。

犬が「嫌いな場所」のシーン別の対策

トリミングサロンの台の上の犬と女性二名

高い場所が得意ではない犬の場合、体をしっかり抱いて安定させて上げると落ち着く場合が多いようです。診察台、トリミング台などでは抱っこし続けるのは難しいので、自宅で練習しておくと良いでしょう。

また、狭い台の上に初めから登れる犬はいません。前足をかけたらほめてあげる、上半身を乗せたらほめてあげる、台に乗れたらほめてあげるというように、一段階ずつおやつなどでモチベーションを高めながら練習してみましょう。

さらに、騒音がうるさい場所に行きたがらない場合は、無理をさせないで回避するのもひとつの手段です。犬の聴覚は非常に発達しているため、長時間大きな音がする場所にいさせることは、一種の虐待行為とも考えられます。

どうしても慣れてほしい音がある場合、遠くから短時間聞かせてみる・少し慣れてきたら近づける・近づいてきても敵ではないと教える、というように、ゆっくりと慣らしていく方法が良いでしょう。

まとめ

車の中で嫌そうな犬

犬が行くのを嫌がる「嫌いな場所」には、足元が不安定な場所やうるさい場所、車の中などがありました。

とはいえ、病院に連れていくための車だったり診察台やトリミング大など、どうしても犬の生活の一部として避けられない場所だったりすることも。

犬が嫌がっているのに無理矢理はいけませんが、飼い主として普段から犬の様子をよく観察し、少しずつ慣れさせてあげたり、犬にとって優しい環境作りを心掛けるなど配慮してあげたいですね。

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