1.ブドウ
ブドウはわんこのNG食材の代表的存在。腎不全などの腎臓疾患や下痢などの中毒症状を引き起こすことで知られていますが、実はブドウのどの成分がわんこの体に害を与えるのかはよくわかっていません。
よくわからないからこそ、より一層危険とも言えるでしょう。皮や種子はもちろんのこと、果実の部分も与えることは避けるべきです。
また注意したいのは、干しブドウやレーズンといった加工品。生のブドウは絶対にダメとわかっていても、加工品になると危機意識が薄れてしまう場合があります。パンやお菓子に思いがけず含まれていることもありますから、十分に気をつけましょう。
2.ぎんなん
真っ黄色に紅葉したイチョウ並木は、秋のお散歩気分を盛り上げてくれますよね。ですがイチョウ並木に付きものなのが「ぎんなん」。
独特の匂いを放つため、わんこが興味を示してしまうことも多いのですが、間違ってもパクッと口にしてしまわないように注意が必要です。ぎんなんにはメチルピリドキシンという神経毒の成分が含まれており、多量に摂取すると中毒を引き起こします。
そのため生で食べるのは厳禁ですが、メチルピリドキシンは熱にも強いため、茹でたり炒ったりして加熱したものでも与えるべきではありません。
また口にはしないまでも、ぎんなんの皮には皮膚炎を起こす成分も含まれているため、イチョウ並木のお散歩には注意が必要です。
3.ゴボウ
ブドウやぎんなんとは異なり、ゴボウは毒性のある成分が含まれているわけではありません。ですが根菜の中でも特にアクが強く、食物繊維の量も多いため、わんこが食べすぎると消化不良や下痢を起こす可能性があります。
そもそもアクがきついので好まないことも多いですが、好きな場合であっても多量に与えすぎるのは避けましょう。
NG食材を食べてしまったら
もし愛犬がNG食材を口にしてしまったら、まずは落ち着いてどの程度の量を食べてしまったのかを把握しましょう。致死量は体重や体調によっても異なるため一概には言えませんが、危険度を把握するための大事な材料になります。
また、中毒症状はその場ですぐに現れるものばかりではありません。その場ではケロッとしていても、数時間後あるいは半日や1日以上経ってから、突然異変が生じる可能性もあることを知っておくべきです。
「その場で何ともなかったからそのままにしていたら、お留守番中に急変して取り返しがつかないことになっていた」なんてことがあっては後悔してもしきれませんよね。NG食材を口にしてしまったらなるべく注意深く様子を見守ること、また少しでも不安があれば迷わず動物病院を受診しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?NG食材についての正しい知識を持ち、決して与えないことがトラブル防止の基本ではありますが、つまみ食いや拾い食いによる誤飲・誤食を防ぐことも大切です。
秋が旬の食材にはわんこも一緒に楽しめる食材もたくさんありますから、ぜひ一緒に楽しみたいですね。