多頭飼いの犬同士で仲良くしてもらうコツ
犬を多頭飼いしていれば、日々大小さまざまな喧嘩が勃発します。初めて多頭飼いをする場合には、犬同士の喧嘩に困惑してしまうかもしれません。
そこで今回は、犬同士で仲良くしてもらうコツについて解説します。そろそろ2匹目を…と考えている方はぜひ知っておくべきでしょう。
1.先住犬に色んなタイプの犬とのお付き合いをさせておくこと
多頭飼いの犬同士で仲良くしてもらうコツは、先住犬に色んなタイプの犬とのお付き合いをさせておくことです。
散歩をしていると、色んなタイプの犬に出会います。大喜びで近づいてきて、初対面でも仲良くしてくれる犬もいます。威嚇し、唸ったり吠えたり、攻撃しようとしてくる犬もいます。
ドッグランでは、色んなタイプの犬とノーリードで自由に交流することができます。犬同士での遊び方、他の犬への配慮の仕方、攻撃的な犬への対処の仕方など、犬同士のお付き合いの仕方を学べる場所でもあります。
先住犬がどんなタイプの犬とも仲良くすることができたり、自分に対してあまり友好的ではない犬に対しての対処法なども学んでいたりすると、後から迎えた犬がどんなタイプの犬であっても仲良くなれる可能性が高いです。
2.性別の違う犬同士を多頭飼いすること
多頭飼いの犬同士で仲良くしてもらうコツは、性別の違う犬同士を多頭飼いすることです。
2匹の犬を多頭飼いしたい場合、先住犬がオス犬なのであれば、後から迎える犬はメス犬。先住犬がメス犬なのであれば、後から迎える犬はオス犬。このようにすることで仲良くできる可能性が高い理由は、相手が異性である方が喧嘩や問題が起こりにくいとされているからです。
メス犬同士であると警戒心が強くなりやすいとされていたり、オス犬同士であると縄張り意識が強くなりやすいとされていたりし、喧嘩や問題が起こりやすいのです。
これは我が家の犬たちにぴったり当てはまります。
メス犬同士の多頭飼いだった時は、ほぼ毎日のように喧嘩をしていました。お互い違う部屋で過ごし、すれ違えば威嚇し合い、一緒に遊ぶこともなく、仲良くできた日は1日もありませんでした。
今現在は先住犬がメス犬で、後から迎えた犬がオス犬の2匹の多頭飼いですが、出会った瞬間から仲がよく、これまで一緒に暮らした10年で一度も喧嘩はありません。
多頭飼いの犬同士で喧嘩が絶えないときにすべきこと
では、多頭飼いの状況下で犬同士の喧嘩が絶えない場合に飼い主としてすべきことは一体なんなのでしょうか。
避妊手術・去勢手術をすること
多頭飼いする犬の中に避妊手術を受けていないメス犬がいる場合、発情期のメス犬をめぐるオス犬同士の激しい喧嘩が起こることがあります。これは、メス犬の避妊手術をすることで、オス犬同士の喧嘩を防ぐことができる可能性があります。
仲良くしてもらうコツでは、性別が同じ犬の多頭飼いである場合、警戒心や縄張り意識が強くなることで喧嘩や問題が起こりやすいと話しました。
これは、ホルモンが関係しているとされており、犬に避妊手術・去勢手術をすることでその後は争わせずに済む可能性があります。
飼い主を独占できる時間をそれぞれに与えること
犬同士の喧嘩には、「嫉妬」が原因になりやすいです。犬同士がお互いに嫉妬し合い、飼い主をめぐる喧嘩になってしまうのです。
一緒に散歩に行っているのであれば、それぞれ1匹ずつ散歩に行くようにしてみてください。たとえ10分~20分であってもその間は飼い主を独占できますし、飼い主の愛情を独り占めできる時間を与えることが大切です。
必要な喧嘩か、止めるべき喧嘩かを見極める
犬同士、喧嘩をすることでお互いを知り、信頼関係や絆を深め合うことがあります。
喧嘩をするのは、お互いの関係性を築くためであったり、お互いのことを理解し合うためであったりするのです。昨日までは喧嘩ばかりしていたのに、今日になって突然仲良く遊んでいる、などということがあります。喧嘩によって仲が深まったのです。
このように、犬同士には必要な喧嘩もあり、見守らなければならないこともあります。
ただし、止めるべき喧嘩もあります。咬みついて放さないときです。咬みつかれた方が大怪我を負います。命にも関わる危険性があります。すぐに止めるべき喧嘩です。
まとめ
多頭飼いの犬同士で仲良くしてもらうコツを2つ解説しました。
- 先住犬に色んなタイプの犬とのお付き合いをさせておくこと
- 性別の違う犬同士を多頭飼いすること
多頭飼いをした後で、「喧嘩ばかりで仲良くできないから」ということを理由に犬を手離すことがあっては絶対になりません。
先住犬、または今多頭飼いしている犬たちのことを最優先に考え、また新しく犬を迎えることができる状態であるかどうかについて、まずはじっくり考えるべきだと思います。