愛犬が「飼い主と他人が接しているときに犬が怒ってしまう」理由
散歩中に犬友さんとすれ違って声を掛け合ったりすることは普通にあると思います。しかし、そのときにいつも愛犬が怒ってしまったら気まずいですよね。
そこで今回は、愛犬がそのようなときに怒ってしまう理由について解説します。
1.相手に嫉妬している
飼い主の興味が自分以外のものに向いてしまうと、犬は嫉妬することがあります。犬が吠える、飼い主と相手の間に割り込むなどは嫉妬したときに見られる行動です。
犬は群れで暮らす動物なので、自然と順位を意識する習性があります。そのため他の犬をかわいがる、新しいペットを迎えると嫉妬することがあります。当然、犬以外にも飼い主の親しい友人・恋人・ぬいぐるみ・テレビなども嫉妬の対象になり得ます。
愛犬を叱りたくなってしまいますが、叱ってばかりでは犬は相手を嫌いになってしまうかもしれません。
2.相手を警戒している
相手が知らない人や犬にとって危険と感じる相手であれば、犬は警戒して鼻にしわをよせる、唸るというような行動をとります。
お散歩に慣れてきた生後5か月以降の犬や、社会経験が浅い若犬、怖がりな性格の犬に起こりがちです。
犬がワンワンと吠えたあとに相手がすぐに立ち去ってしまった場合、「自分が吠えたから知らない人は逃げたんだ」と犬は勘違いして癖になることがあります。
相手が不審者のような本当に危険な相手であれば犬は察します。普段は他人と上手くつきあえるよう、むやみに怒ってしまう状態はやめさせるべきです。
愛犬におとなしくしてもらうために飼い主がすべき対策
では、愛犬におとなしくしてもらうためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか。
オスワリをさせる
飼い主が他人と話す前に、愛犬には「オスワリ」と指示を出して一度落ち着かせてみてください。きちんとオスワリをしたら忘れずに褒めてあげましょう。
飼い主が長時間話し込んでいたら犬が怒る可能性はありますが、自分のことにもちゃんと興味を持ってくれているんだと認識してくれます。
話しながら犬にも接する
ついおしゃべりに夢中になってしまう飼い主さんは多いですが、時々犬の方を見る、頭を撫でるなどしてあげてください。
大好きな人と体がくっついていると犬は落ち着きます。犬が甘えてきたら応えてあげましょう。
また、犬は暇になると拾い食いをしてしまう場合もあります。危険なものを誤飲させないためにも、会話中でもできるだけ犬から目を離さないでください。
相手に犬と接してもらう
犬連れの状態で知人に会ったら、相手に犬に声をかけてもらいましょう。犬が好きな人なら撫でてもらったりおやつを渡して食べさせたりしてみてください。
犬が苦手な人なら近づかなくて良いですが、声をかけてもらうくらいはしてみましょう。「こんにちは」「かわいいね」と言われたら犬は警戒心が薄れます。
犬が相手に吠える・唸るといった行動をとっていたら「ダメ」とやめさせ、「怖くないよ」と教えてあげてください。
犬の散歩は単なる運動やトイレだけではありません。他の人や犬と出会って社会性を身に着けるのが目的でもあります。
まとめ
愛犬が嫉妬する、知らない人を警戒するということは、飼い主のことが大好きで頼れる存在だという証拠でもあります。
飼い主の興味が別のものに向いても、愛犬との関係は変わらないということを示してあげてください。
同時に、「飼い主に近づく人は敵でない」と教えることも大切です。おとなしく礼儀正しい犬なら、他人からもかわいがられます。
社会性のある犬なら普段とは違う場所にも遊びに行けるようになり、行動範囲が広がって豊かな犬生を送れるでしょう。