犬が「ニオイ」から読み取れる情報
今回は、犬の嗅覚について、さまざまな「ニオイ」から読み取れる情報に注目して解説します。人間を遥かに超越する驚きの犬の嗅覚について学んでおきましょう。
飼い主のストレス度
犬がニオイから読み取れる情報には、飼い主のストレス度があります。
緊張状態にあるとき、じわりと汗がにじむのを感じたことがあるのではないでしょうか。犬はこの汗のニオイの強さによって、飼い主のストレス度を読み取ることができるようです。
飼い主の額や頬に流れる汗を犬がぺろりと舐めることがありますが、酢酸のニオイに反応したのだと思います。
ツンとした酸っぱいような汗臭いニオイなどは、人間は嫌がると思いますが、犬にとっては好みのニオイなのだそうです。
男性であるか女性であるか
犬がニオイから読み取れる情報には、男性であるか女性であるか、ということがあります。犬のオスであるかメスであるかもニオイから読み取っています。
犬は有機物である皮脂のニオイを好む傾向にあるのですが、女性よりも男性の方が皮脂の分泌量が多く、お父さんの枕にスリスリすることが大好き!という犬もいますよね。
メス犬のフェロモンの香り
オス犬がニオイから読み取れる情報には、メス犬のフェロモンの香りがあります。
1kmも離れた場所にいるメス犬のフェロモンの香りから、そのメス犬が発情期である、ということを読み取ることができるとされています。
メス犬のフェロモンの香りに誘われ、脱走してしまうオス犬は意外と多く、庭で自由に遊ばせる際には注意が必要です。
季節や天気の変化
犬がニオイから読み取れる情報には、季節や天気の変化があります。
湿度の低い季節には、ニオイもあまり感じられなくなります。湿度の高い季節には、ニオイを強く感じられるようになります。
空気中に水蒸気が多いとき、ニオイの分子が溜まりやすく、犬はそのニオイを嗅ぐことで天気の変化を読み取ることができるのではないかと思います。
犬の健康状態
犬がニオイから読み取れる情報には、犬の健康状態があります。
犬同士、おしりのニオイを嗅ぎ合って挨拶をしますよね。この時、相手の犬の健康状態を確認しているとされています。
犬のおしりには肛門嚢があり、そこからの分泌物のニオイによって、犬の健康状態を確認することができるのです。
愛犬の肛門絞りをしたとき、分泌物の変化を感じたことはありませんか?水っぽいときもあれば、ドロッとしている時もありますし、人間が嗅いでもニオイの変化が分かります。
犬であれば、分泌物そのもののニオイを嗅がなくても、おしりのニオイを嗅ぐだけで分かるのでしょう。
自分への敵意があるかどうか
犬がニオイから読み取れる情報には、自分への敵意があるかどうか、ということがあります。
他人のニオイを嗅いだ後、嬉しそうに飛びついて甘える犬もいますし、フンッと鼻を鳴らして避けるようにする犬もいますよね。その人に対して、自分への敵意を感じたのかもしれません。
香水のニオイ、タバコのニオイ、整髪剤のニオイなど、犬が嫌うニオイを身にまとっていると、敵意があるのではないかと感じてしまうのではないかと思います。
まとめ
犬がニオイから読み取れる情報を6つ解説しました。
- 飼い主のストレス度
- 男性であるか女性であるか
- メス犬のフェロモンの香り
- 季節や天気の変化
- 犬の健康状態
- 自分への敵意があるかどうか
犬の嗅覚が優れていることはよく知られていますが、遠くのニオイまで感じられたり、飼い主や家族のニオイを覚えられたりするくらいでしょう?と思っていませんでしたか?
ニオイだけで飼い主のストレス度を読み取ったり、犬の健康状態を読み取ったりすることができるなんて、人間の嗅覚では考えられない能力ですよね。
犬がニオイを嗅ぎたがっているときは、満足するまで嗅がせてあげるとよいと思います。情報収集や安全確認をしているところです。