犬がケージに入るのを嫌がるときの理由
犬がなぜかケージに入るのを嫌がった経験はないでしょうか。普段は素直に入っていたのに、今日に限ってなぜ?と不思議に思ってしまいます。
そこで今回は、犬がケージに入るのを嫌がるときの理由について、対処法とともに解説いたします。
1.まだ遊んでいたいから
犬がケージに入るのを嫌がるのは、まだ遊んでいたいからです。
犬にとっての遊びは、飼い主や家族とのスキンシップやコミュニケーションでもあります。お留守番している時間が長い場合、スキンシップやコミュニケーションが不足していることも考えられます。
ただ単純におもちゃで遊ぶのではなく、スキンシップやコミュニケーションを重視した遊びをしてみてください。それでも満足しない場合には、少しだけ遊びの時間を増やしてみてもよいと思います。
まだ遊んでいたくてケージに入るのを嫌がる時は、運動不足であることも考えられます。対処法として、お散歩の時間を増やしたり、運動の強度を高めたりすることもおすすめです。
2.飼い主と離れたくないから
犬がケージに入るのを嫌がるのは、飼い主と離れたくないからです。
犬はリビングでケージの中で寝る、飼い主は寝室で寝る、といったように、別々の部屋で寝ているのではないでしょうか。飼い主と離れることに不安を感じたり、寂しさを感じたりし、いつしかケージに入ることを嫌がるようになってしまったのかもしれません。
普段はリビングでケージの中で寝るけど、たまに飼い主と一緒に寝室で寝る、ということがある場合も同じで、飼い主と離れたくなくて「一緒がいい!」と、ケージに入るのを嫌がるようになることがあります。
対処法としては、就寝用とケージを飼い主の寝室に置いてあげること、または就寝用のクレートを置いてあげることです。同じ部屋で寝ることで、不安や寂しさを感じることがなくなります。
他の家族に犬アレルギーがあるなど、どうしてもリビングでケージの中で寝てもらわなければならない事情がある場合には、たまに飼い主と一緒に寝室で寝る、ということをやめるようにしましょう。
たまにならいいかなとか、今日は大丈夫だからとか、飼い主の事情は犬には分かりません。ですので、徹底してリビングでケージの中で寝てもらうようにしましょう。
3.ケージの中をトイレだと思っているから
犬がケージに入るのを嫌がるのは、ケージの中をトイレだと思っているからです。
ケージの中にベッド(寝床)とトイレを置いている場合、ケージが狭すぎるということも考えられます。
昼間のみケージの扉を開けている場合、部屋で自由にくつろぎ、犬はトイレのためだけにケージに入ります。そうすると、夜になって「寝る時間だからケージに入ってね」と言っても、トイレだと思っているため、犬にとっては寝る場所ではなくなってしまっているのです。
対処法としては、ケージを広いものやトイレとの仕切りがあるタイプに買い替えるなどし、寝床とトイレがなるべく離れた位置にあるようにしてみるとよいと思います。
4.そもそもハウストレーニングをしていないから
犬がケージに入るのを嫌がるのは、そもそもハウストレーニングをしていないからなのではないでしょうか。
犬が素直にケージに入ることができるよう、ハウストレーニングをしたことがあるでしょうか。「はい、入ってね~」と、無理に入れて扉を閉めているのではないでしょうか。
嫌がらず、素直にケージに入ってもらうためには、ハウストレーニングは必須です。ストレスなく、気分よく入ってもらうためでもあります。
また、ケージは犬にとって、安全で快適で心地よく過ごせる場所なんだ、ということを知ってもらうためのトレーニングでもあります。
ハウストレーニングを済ませたつもりだったけど…という場合には、もう一度、最初からやり直してみてください。
そもそもハウストレーニングをやっていなかったという場合には、成犬になってからでも大丈夫です。遅いなんてことはありません。今からハウストレーニングを始めてみてください。
まとめ
犬がケージに入るのを嫌がるときの理由を4つ解説しました。
- まだ遊んでいたいから
- 飼い主と離れたくないから
- ケージの中をトイレだと思っているから
- そもそもハウストレーニングをしていないから
犬がケージの入るのを嫌がるからといって、叱ったり、無理に入れたり、犬に不安や恐怖を与えるような対処はしないようにしましょう。
愛犬に『ケージに入ることは安心できるということだ』と認識してもらうことが大事だと思います。