犬が飼い主に唸る時に考えられる理由
犬が飼い主に唸ることはよくあります。愛犬に唸られた時、あなたはどのような対処をしたことがあるでしょうか。それは正しい対処法だった!と、自信を持って言えるでしょうか。
なぜ愛犬が飼い主に対して唸るのか、理由を知れば、誰もが正しく対処することができます。叱る前に唸る愛犬の気持ちをよく考えてみましょう。
1.これから起こる出来事を推測して警戒している
犬が飼い主に唸る時に考えられる理由は、これから起こる出来事を推測して警戒している、ということです。
- 爪を切られる
- ブラッシングをされる
- 動物病院に連れて行かれる
- シャンプーをされる
このような出来事を推測し、唸ることがよくあります。愛犬が苦手なことを飼い主がしようとしているのです。
爪切りやブラシが入れてある引き出しを開けただけで警戒し、飼い主の様子をジッと睨みつけるように見つめる犬もいますよね。そして、自分に向かって歩いてくる飼い主に唸るのです。
やめさせるためにすべき対処法は、無理強いをしないこと・叱らないこと・少しずつ慣れさせることです。
唸る愛犬に無理強いをしたり、叱ったりすると、ますます嫌がって警戒し、唸るだけではなく咬みついてしまうことだってありますので注意しましょう。
2.自分のものへの所有欲と独占欲があるから
犬が飼い主に唸る時に考えられる理由は、自分のものへの所有欲と独占欲があるから、ということです。
- おもちゃ
- ケージ
- クレート
- ベッド
- ごはん
- おやつ
このようなものに対して、所有欲と独占欲を持つことがあります。自分だけのものだ!独占したい!という気持ちが強いのです。もともとの性格が深く関係しているかもしれません。
やめさせるためにすべき対処法は、おもちゃを無理やり奪おうとしないこと、ごはんやおやつを食べている時は構わず見守ることです。
ケージやクレートやベッドをお手入れしようとした時に唸る場合には、触れる理由を説明しながら行動してみてください。「お掃除しようね」「お洗濯しようね」「キレイにするね」などです。
3.病気やケガによる不快感や痛みがあるから
犬が飼い主に唸る時に考えられる理由は、病気やケガによる不快感や痛みがあるから、ということです。
不快感がある時、自分でも上手く体の調子をコントロールすることができず、戸惑っているのだと思います。不安や恐怖を感じていることもあります。痛みがある時、飼い主に触れられることで、さらに強い痛みを感じ、唸ることがあります。触れてほしくなくて、近づこうとするだけで唸ることもあります。
このような場合、愛犬の普段とは違う様子にすでに気づいていると思います。ごはんを食べない・お散歩を拒否する・ケージの中で体を丸めて寝てばかりいる、体を小刻みに震わせているなどです。
明らかに普段とは違う様子があり、体調に問題があると感じる場合には、すぐに病院へ連れて行きましょう。
4.知らないにおいがするから
犬が飼い主に唸る時に考えられる理由として、知らないにおいがするから、ということがあります。
他の犬と浮気をして帰宅したのではないでしょうか。犬ではなく、近所の野良猫など、他の動物かもしれません。「どこで浮気をしてきたんだ!」と、怒って唸ることがあります。知らないにおいに警戒して唸ることもあります。
おそらく、嫉妬心の強い性格なのではないかと考えられます。普段の愛犬の様子からも気づいているのではないでしょうか。
愛犬が嫉妬心から知らないにおいを身につけて帰宅した飼い主に唸ることがないよう、他の犬や猫や動物との触れ合いをなるべく避けるようにした方がよいかもしれませんね。
やめさせるためにすべき対処法は、他の犬や猫や動物との触れ合いの機会を作ったり、社会性をより身につけられるよう交流の場を与えたりするということです。
まとめ
犬が飼い主に唸る時に考えられる理由を4つ解説しました。
- これから起こる出来事を推測して警戒している
- 自分のものへの所有欲と独占欲があるから
- 病気やケガによる不快感や痛みがあるから
- 知らないにおいがするから
愛犬が唸る時は、まずは理由を探ってみましょう。理由も分からず、叱るのはよくありません。
愛犬が唸る理由が分かれば、適切な対処法も考えることができますし、むやみに叱ることはなくなるはずです。