老犬の深夜徘徊は放置して大丈夫?夜中に部屋をウロウロする理由と飼い主がすべき対策とは

老犬の深夜徘徊は放置して大丈夫?夜中に部屋をウロウロする理由と飼い主がすべき対策とは

『老犬が夜中に部屋をウロウロする理由』についてまとめました。老犬の深夜徘徊にはリスクを伴いやすいです。「深夜徘徊」をする老犬のために飼い主がすべき対策を解説しますので、ぜひお役立てくださいね。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

老犬の深夜徘徊は放置して大丈夫なのか

床に手を大きく広げたシーズーの老犬

老犬の深夜徘徊は、放置して大丈夫な場合もあれば、危険が伴うために注意すべき場合もあります。

しばらく徘徊することで落ち着き、ゆっくり眠ってくれることもあるため、放置しているという飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。

室内には家具も多く、老犬が深夜徘徊をすることで、テーブルの角で顔や頭を打つなどし、怪我を負うことがあります。家電製品の配線に躓いて転倒し、骨折などの大怪我を負うことがあります。

サークルで囲っている場合でも、越えようとして躓いて転倒することもありますし、老犬の深夜徘徊には大きなリスクが伴いがちです。

我が家の老犬の深夜徘徊を放置して大丈夫だったケースでは、一部屋を老犬専用にし、その部屋には一切物を置かなかったことです。

目を離すと躓きやすいため、ベッドも置かず、滑らないためのカーペットのみ敷いていました。カーペットでさえ、めくれて躓いてしまうことを防ぐための対策として、十分に固定する必要がありました。

老犬の深夜徘徊は飼い主の睡眠を妨げることがあります。見守る間に寝落ちしてしまうことだってあると思います。しかし、放置しては危険である、ということを考慮しておいてほしいです。

老犬が夜中に部屋をウロウロする理由と飼い主がすべき対策

窓から日が差し込むフローリングに立つトイプードル

ではここからは、老犬が部屋を深夜徘徊する理由と、飼い主がすべき対策について解説します。

昼と夜のバランスが乱れてしまうから

老犬が夜中に部屋をウロウロする理由のひとつは、昼と夜のバランスが乱れてしまうことです。

老犬になると、1日のほとんどを寝て過ごしますが、とくにお留守番中である昼間にたっぷりと寝てしまい、深夜になって起き出し、徘徊してしまうのです。

お留守番をする必要がないのであれば、お散歩に行く・室内で遊ぶ・声をかけ続けるなどし、なるべく昼間に多く起きていてもらうようにしてみてください。

どうしてもお留守番している時間が長い場合には、夕方または夜のお散歩を長めに行ってみてください。体力を消耗することで、深夜にもゆっくり眠ってくれるようになると思います。

体内時計が乱れてしまうから

老犬が夜中に部屋をウロウロする理由は、体内時計が乱れてしまうことです。

1日のほとんどを室内で過ごし、お散歩に行くことも、庭に出ることも極端に減ってしまっていると、体内時計が乱れ、深夜徘徊に繋がることがあります。

深夜徘徊への対策として、朝陽を浴びる、ということをぜひおすすめしたいです。朝陽を浴びることで体内時計は動き始めます。朝にしっかり体を起こすことで、深夜にゆっくり眠ってもらいましょう。

散歩が難しい場合には、室内の窓辺で朝陽を浴びる、というだけでも大丈夫です。直射日光が当たらないように注意してあげてください。

不安とストレスを感じているから

老犬が夜中に部屋をウロウロする理由は、不安とストレスを感じていることです。

暑すぎたり、寒すぎたり、関節に痛みがある、視力や聴力が衰えているなど、肉体的なストレスが原因である場合があります。また、飼い主とのスキンシップやコミュニケーションが不足していることによる、精神的なストレスが原因である場合もあります。

肉体的または精神的なストレスの原因を探り、改善する努力をしてみましょう。少しずつ深夜徘徊の頻度が減っていくと思います。

どうしても深夜徘徊がなくならない場合や悪化している場合には、病気による症状であることも考えてみましょう。

認知症を発症しているから

老犬が夜中に部屋をウロウロする理由は、認知症を発症していることです。

認知症を疑う場合には、なるべく早く獣医師の診察や治療を受けさせましょう。

認知症による深夜徘徊は、飼い主の生活リズムも乱します。精神的な苦痛を伴いやすいです。私もそうでした。

治療薬によって、認知症の症状や深夜徘徊を軽減させることができます。愛犬にとっても、肉体的または精神的な苦痛を和らげることに繋がります。

飼い主だけで抱え込まず、悩まず、必ず獣医師に相談してくださいね。

まとめ

深夜徘徊する老犬

老犬の深夜徘徊は、ほとんどの飼い主が経験します。

我が家では、深夜徘徊をする老犬と全くしない老犬がいましたが、やはり老犬の深夜徘徊は放置してはいけないと思います。

階段から転げ落ちた、などという話も聞いたことがあります。網戸を突き破って脱走して迷子になってしまった、という話はもはや「あるある」です。

愛犬が部屋をウロウロする理由を知ることで、対策をすることもできますし、改善や軽減に繋げることもできると思います。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。