老犬の深夜徘徊は放置して大丈夫なのか
老犬の深夜徘徊は、放置して大丈夫な場合もあれば、危険が伴うために注意すべき場合もあります。
しばらく徘徊することで落ち着き、ゆっくり眠ってくれることもあるため、放置しているという飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。
室内には家具も多く、老犬が深夜徘徊をすることで、テーブルの角で顔や頭を打つなどし、怪我を負うことがあります。家電製品の配線に躓いて転倒し、骨折などの大怪我を負うことがあります。
サークルで囲っている場合でも、越えようとして躓いて転倒することもありますし、老犬の深夜徘徊には大きなリスクが伴いがちです。
我が家の老犬の深夜徘徊を放置して大丈夫だったケースでは、一部屋を老犬専用にし、その部屋には一切物を置かなかったことです。
目を離すと躓きやすいため、ベッドも置かず、滑らないためのカーペットのみ敷いていました。カーペットでさえ、めくれて躓いてしまうことを防ぐための対策として、十分に固定する必要がありました。
老犬の深夜徘徊は飼い主の睡眠を妨げることがあります。見守る間に寝落ちしてしまうことだってあると思います。しかし、放置しては危険である、ということを考慮しておいてほしいです。
老犬が夜中に部屋をウロウロする理由と飼い主がすべき対策
ではここからは、老犬が部屋を深夜徘徊する理由と、飼い主がすべき対策について解説します。
昼と夜のバランスが乱れてしまうから
老犬が夜中に部屋をウロウロする理由のひとつは、昼と夜のバランスが乱れてしまうことです。
老犬になると、1日のほとんどを寝て過ごしますが、とくにお留守番中である昼間にたっぷりと寝てしまい、深夜になって起き出し、徘徊してしまうのです。
お留守番をする必要がないのであれば、お散歩に行く・室内で遊ぶ・声をかけ続けるなどし、なるべく昼間に多く起きていてもらうようにしてみてください。
どうしてもお留守番している時間が長い場合には、夕方または夜のお散歩を長めに行ってみてください。体力を消耗することで、深夜にもゆっくり眠ってくれるようになると思います。
体内時計が乱れてしまうから
老犬が夜中に部屋をウロウロする理由は、体内時計が乱れてしまうことです。
1日のほとんどを室内で過ごし、お散歩に行くことも、庭に出ることも極端に減ってしまっていると、体内時計が乱れ、深夜徘徊に繋がることがあります。
深夜徘徊への対策として、朝陽を浴びる、ということをぜひおすすめしたいです。朝陽を浴びることで体内時計は動き始めます。朝にしっかり体を起こすことで、深夜にゆっくり眠ってもらいましょう。
散歩が難しい場合には、室内の窓辺で朝陽を浴びる、というだけでも大丈夫です。直射日光が当たらないように注意してあげてください。
不安とストレスを感じているから
老犬が夜中に部屋をウロウロする理由は、不安とストレスを感じていることです。
暑すぎたり、寒すぎたり、関節に痛みがある、視力や聴力が衰えているなど、肉体的なストレスが原因である場合があります。また、飼い主とのスキンシップやコミュニケーションが不足していることによる、精神的なストレスが原因である場合もあります。
肉体的または精神的なストレスの原因を探り、改善する努力をしてみましょう。少しずつ深夜徘徊の頻度が減っていくと思います。
どうしても深夜徘徊がなくならない場合や悪化している場合には、病気による症状であることも考えてみましょう。
認知症を発症しているから
老犬が夜中に部屋をウロウロする理由は、認知症を発症していることです。
認知症を疑う場合には、なるべく早く獣医師の診察や治療を受けさせましょう。
認知症による深夜徘徊は、飼い主の生活リズムも乱します。精神的な苦痛を伴いやすいです。私もそうでした。
治療薬によって、認知症の症状や深夜徘徊を軽減させることができます。愛犬にとっても、肉体的または精神的な苦痛を和らげることに繋がります。
飼い主だけで抱え込まず、悩まず、必ず獣医師に相談してくださいね。
まとめ
老犬の深夜徘徊は、ほとんどの飼い主が経験します。
我が家では、深夜徘徊をする老犬と全くしない老犬がいましたが、やはり老犬の深夜徘徊は放置してはいけないと思います。
階段から転げ落ちた、などという話も聞いたことがあります。網戸を突き破って脱走して迷子になってしまった、という話はもはや「あるある」です。
愛犬が部屋をウロウロする理由を知ることで、対策をすることもできますし、改善や軽減に繋げることもできると思います。