犬が死ぬ可能性がある『危険な虫』4選
犬を飼っている人は、散歩中に遭遇する可能性のある危険な虫にも注意が必要です。刺されてしまうと死ぬ可能性のある虫もいるので、特に虫が出現しやすい夏場は注意しましょう。
1.蚊
犬を飼っている人ならば、蚊が持っている可能性のあるフィラリアに注意しなければならないことはご存知でしょう。
フィラリアを持つ蚊に刺されることで愛犬の肺動脈や心臓に寄生し、悪影響を及ぼす恐れがあります。徐々に食欲や元気がなくなり、最終的に死に至る危険性の高いフィラリア症には注意が必要です。
2.ハチ
夏になると出現率が高まるハチには、飼い主も愛犬も注意が必要です。刺されてしまうと痛みが伴うだけでなく、アナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
アナフィラキシーショックを引き起こすと呼吸困難や意識障害を発症し、最悪の場合、処置が間に合わなければ死に至る可能性もあります。短時間で亡くなってしまうリスクも高いので、速やかに動物病院へ連れていかなければいけません。
3.ヒアリ
日本でも危険生物に指定されているヒアリは、一見、普通のアリと区別がつきにくく厄介な虫です。ヒアリには毒針があり刺されると激しい痛みに襲われるので、刺されてしまうと暴れ回ったり激しく吠えるなどの症状が見られます。
また、ヒアリもアナフィラキシーショックを引き起こす可能性が高く、呼吸困難やふらつきなどの症状が見られます。このような症状が見られたら、速やかに動物病院に連絡して連れていきましょう。
4.ムカデ
ムカデは草むらや落ち葉の下などに潜んでいることが多く、散歩中に刺されてしまうリスクの高い虫です。刺された時に毒が体内に入ってしまうと非常に危険です。
ハチと同じようなアナフィラキシーショック症状を引き起こすため、命の危険もあります。速やかに適切な対応をとり、ショック症状を引き起こさないか見守りましょう。
虫に刺された時の対応や予防策は?
もしも今回紹介したような危険な虫に愛犬が刺されてしまった場合、飼い主としてどのような対応をとるべきなのでしょうか。また、虫に刺されないよう予防するためには、どのような対策を講じるべきなのでしょう。
1.虫に刺されたらどうすればいい?
虫に刺された際は、まず刺された場所を水で洗いましょう。寄生虫や毒が愛犬に付着している場合、それらを洗い流すことができます。
しかし、水で洗い流したからといって油断は禁物です。洗い流しきれなかった毒や寄生虫が体内に入り込んでしまい、ショック症状やフィラリア症などを発症させる危険性があります。
危険な虫に刺されたと判明している場合は、速やかに動物病院へ連れていき状況を伝え、適切な処置を受けてください。また、どのような虫に刺されたかわからないという場合は、ショック症状が起きないよう1〜2日見守ってあげましょう。
2.虫に刺されないための予防対策
虫に刺されないように気をつけるためには、草むらなど虫が生息していそうな場所に近づかないことが大前提です。さらに、皮膚を守るために薄い生地の服を着せるという方法も有効です。
最近では防虫グッズや虫除けグッズなども販売されているので、虫が近寄ってこないようにアイテムを活用するのも良いでしょう。
また、感染症予防のために駆虫薬やフィラリア予防薬を、適切な頻度で投与することも忘れないでください。
まとめ
いかがでしたか。散歩中はさまざまな危険が潜んでいますが、気づかないうちに虫に刺されて危険な状態に陥ってしまう事例も報告されています。
危険な虫に刺されないよう、できる限りの予防策を講じ、もしも刺されてしまった場合は適切な対応を速やかに取りましょう。