犬の仕草から読み取る心理
愛犬と暮らしていると、犬がジェスチャーを使って意思表示をしていることに気づくことがあります。何を伝えようとしているのか、どんな気持ちなのか、読み取ることができているでしょうか。
犬の仕草に気づくこと、読み取ろうとすること、理解することは、愛犬とのコミュニケーションをする上で大切なことです。
飼い主が自分の気持ちを読み取ろうとしていること、理解しようとしていることに気づいた犬は、もっと伝えたい!もっと表現しよう!と考えるようになります。お互いがお互いにしっかりコミュニケーションを取ることができるようになるということです。
犬がどんな仕草をした時、どんな気持ちでいるのか、一緒に考えてみましょう。
1.飼い主の腕や膝にあごを乗せる
犬が飼い主の腕や膝にあごを乗せる仕草をする時の心理は「甘えたい」です。
ただ飼い主の腕や膝にあごを乗せているだけでリラックスし、満足する犬もいます。ちょっと腕や膝がつらくなったり、しびれたりすることがあるかもしれませんが、少しだけ我慢してあげてはいかがでしょうか。
2.飼い主に体をスリスリする
犬が飼い主に体をスリスリする仕草をする時の心理は「気にかけてほしい」です。
しばらく愛犬のことを放っておいて、他のことに夢中になっていたのではないでしょうか。愛犬の方を少しも見ていなかったのではないでしょうか。しびれを切らし、「私のこと忘れてない?」と、飼い主に注目してもらいたくてスリスリするのです。
飼い主が忙しくしていることも分かっています。夢中になっていることも分かっています。でも、ちょっと寂しいな…という気持ちもあり、自分のことも少し気にかけてほしいのです。
3.しきりに手を舐める
犬がしきりに手を舐める仕草をしている時の心理は「寂しい」です。
ふと愛犬の方を見ると、しきりに手を舐めていることはありませんか。しばらく経ってまた見ると、まだ舐めてる…と、不安に感じることはありませんか。あまりにも手を舐めている時間が長いと、「何しているの?やめなさい!」と声をかけたことがあるのではないでしょうか。
寂しい時、犬はよく手を舐める仕草をします。寂しさにストレスを感じ、発散させようとしているのです。
舐めすぎはよくありません。皮膚が炎症を起こしてしまうことがあります。指間炎になりやすいので注意して見てあげましょう。
4.仰向けになって両手を合わせるように上下させる
犬が仰向けになって両手を合わせるように上下させる仕草をする時の心理は「お腹をなでてほしい」です。
ただ仰向けになるだけでもお腹をなでてほしいというジェスチャーなのですが、両手を合わせるように上下させることで、「おねがい」と言っているようですよね。
たまたま手を上下させた時、飼い主が気づいてくれたことがあるのではないでしょうか。そのことを覚えていて、お腹をなでてほしいことに気づいてもらうため、仕草を繰り返しているのだと思います。
5.飼い主を見ながらあくびを繰り返す
犬が飼い主を見ながらあくびを繰り返す仕草をする時の心理は「ごめんなさい」です。
イタズラがバレて叱られた時、飼い主が粗相の後始末をしている時、飼い主を見つめながらあくびを繰り返す愛犬を見た時、まるで反省していないように感じられるかもしれません。
のん気に考えているわけではなく、ごめんなさいの気持ちと反省する気持ちを表現するためのジェスチャーなんです。
まとめ
犬の仕草から読み取る心理を5つ解説しました。
- 飼い主の腕や膝にあごを乗せる
- 飼い主に体をスリスリする
- しきりに手を舐める
- 仰向けになって両手を合わせるように上下させる
- 飼い主を見ながらあくびを繰り返す
言葉でコミュニケーションを取る代わりに、犬は色んなジェスチャーを使って飼い主とコミュニケーションしたいと考えています。
愛犬の仕草からいくつの心理を読み取ることができるかによって、信頼関係も愛情もより深まるのではないでしょうか。