犬を安心させる『声のトーン』はどれくらい?
結論からお伝えしますと、犬を安心させる声のトーンは、「少し高めで穏やかな声」だといわれています。「人間の赤ちゃんをあやす時のような声」だというと分かりやすいかもしれません。
なぜ犬が「少し高めで穏やかな声」で安心するのかといいますと、高い声は犬にとって「敵意がありませんよ」ということを相手に伝える時に出すものであり、穏やかな声は犬の気持ちを落ち着かせる効果があるからです。
愛犬が何かに不安になっている時には、優しく赤ちゃんをあやすように「良い子ね、だいじょうぶだよ」と声を掛けてあげると良いでしょう。
この時、声は優しいのに顔が真顔になっている飼い主さんが多いので、常に「笑顔」も意識してくださいね。笑顔を作ると自然に声のトーンも明るくなりますので、愛犬はリラックスしてくれるはずですよ。
犬がリラックスできない『声のトーン』
犬は「少し高めの穏やかな声で安心する」とご紹介しましたが、逆に「低い声」で話しかけられると落ち着くことができません。
低い声は犬が相手を威嚇する時に出す声なので、犬は低音がとても苦手です。「女性は平気なのに男性が苦手」だという犬が多いのは、男性の声が低いことが原因の一つなのでしょう。
愛犬を安心させたい時は、話しかける時に声を高めにすることを意識してください。
ただし、「犬に話しかける時は声を高くしなきゃ!」と思うあまり、高すぎる声や騒々しい喋り方で声をかけるのは犬が興奮してしまうのでNGです。遊ぶ時は良いのですが、安心させたりリラックスさせたい時にはかえって逆効果になります。
愛犬への声掛けで意識すべきこと
愛犬へ声を掛ける時は、声のトーンにメリハリをつけるのがオススメです。
- 褒める時 … 高めの明るい声
- 叱る時 … 低い声
- 安心させる時 … 高めの穏やかな声
このように声のトーンを使い分けると、犬のしつけは効果がでやすくなります。
叱る時に高い声を出しても犬には飼い主の気持ちは伝わりませんので、女性の方でもできるだけ低い声をだすことを意識しましょう。
男性の飼い主さんで愛犬に怖がられてしまうという方は、逆に高い声を心がけてみてください。
まとめ
今回は犬に話しかける時の声のトーンについて解説しましたが、みなさんは普段愛犬にどんな声のトーンで、どんな風に話しかけていますか。
犬は人間よりもはるかに優れた聴力を持っていますので、飼い主の声にもとても敏感です。
匂いや表情だけでなく、声のトーンでも飼い主の様子を察知しています。飼い主さんが暗い声をしていると「どうしたのかな?」と犬も不安になってしまいますので、愛犬に話しかける時は明るく優しい声を心がけてみてください。逆にしつけで叱る時には、意識して低い声をだすと犬に伝わりやすくなります。
低い声や高い声が出しづらいという方は難しく感じるかもしれませんが、ポイントは普段の声と差をつけることですので、ぜひ意識してやってみてくださいね。