犬が飼い主から離れたがる理由と対処法
犬が飼い主から離れないならまだしも、離れたがるときは何が起きているのでしょうか。
犬は人間との信頼関係が深まるとほどよい距離感を保つことができますが、突然離れる場合は意味合いが変わります。何らかの原因があるはずなので、犬が飼い主から離れたがるときの理由をいくつかご紹介します。
1.飼い主の行動が怖いから
犬は飼い主のことをじっと観察しているため、小さな変化も敏感に感じ取ることができます。愛犬が離れたがるのは、もしかすると怖がられている可能性があります。
叱った直後ならともかく、そうでないときはイライラした態度を取ってしまっていたのかもしれません。大声で喧嘩をしたときにも、そっと離れる犬が多いです。思い当たる点があれば改めてみてください。
2.苦手なニオイがするから
犬の嗅覚は人間に比べて数千倍から1億倍優れているため、飼い主から苦手なニオイがするときも離れることがあります。犬が苦手なニオイといえば、タバコやお酒、香水や柑橘系、湿布やお酢などがあげられます。
犬は消臭スプレーなどのニオイも苦手です。原因が何かよく確かめてみてください。人間にとっていい香りだとしても、犬にはキツくて耐えられないことがあります。
3.拗ねているも
愛犬がそっけない態度を取り、なぜか離れた場所に座るのは、飼い主に対して不満がある可能性があります。「最近遊んでくれない」「散歩時間が少ない」「ほかの人とばかり仲良くしている」などと拗ねているのかもしれません。
犬は信頼を失った相手には近づかなくなります。また、ストレスが溜まっているときも犬は距離を置いてしまうので、コミュニケーションの取り方に問題はなかったか見直してみてください。
4.嫌なことが始まりそうだから
犬が飼い主から離れる率直な理由として考えられるのが、これから嫌なことが始まることを予感しているときです。「動物病院に連れて行かれる」「嫌いな散歩に誘われる」など、その犬にとって嫌なことがあれば相手が飼い主であっても離れたくなるでしょう。
遠くから雷の音が聞こえてきたから、隠れるために離れることもあります。まずは愛犬の様子をよく観察してください。
5.隠したいことがある
愛犬の態度がよそよそしく、なぜか離れたがるのは隠したいことがあるときかもしれません。よくあるのが、飼い主が不在中に部屋を散らかしてしまい、「怒られるかもしれない」と勘づいて離れるパターンです。
犬がなんだかしょんぼりした表情を浮かべているときは、何かやってしまったのかもしれません。ただ、怒りすぎてしまうと今後の信頼関係にも影響してしまいます。その場で「ダメ!」と注意してやめるようにしてください。
6.体調がよくない
犬は体調不良になると身を隠そうとすることがあるため、飼い主から離れるのはそのせいかもしれないです。愛犬にいつもの元気がないと感じたなら、何が原因か早めに確かめる必要があります。
シニア犬であれば認知症の疑いもかけましょう。ほかにもケガをしていないか、誤飲誤食はないかなどよく確認をして、おかしいと感じるなら早急に動物病院で診察をしてもらってください。
愛犬とほどよい距離の取り方
愛犬との適度な距離感について考えることは、今後一緒に生きて行く上でとても大切なことです。可愛いからと構いすぎてしまうと依存の原因になってしまいますし、逆に放置しすぎては飼育放棄になってしまうでしょう。
犬と飼い主がそれぞれプライベートな時間を持ちながら、同じ空間で共存するのがベストです。犬にも色々なタイプがあるので、そっけない態度ばかりでも尊重してあげてください。
まとめ
いつもなら近寄ってくるはずの愛犬から急に距離を置かれると、飼い主としては悲しい気持ちになるものです。
しかし、離れたがる場合でも必ず理由があるはずなので、愛犬の様子をよく観察して確かめることが大切です。
自立心から離れているだけの場合もあるので、この機会に愛犬とのほどよい距離感について見直してみましょう。