犬は飼い主のことをよく観察している
犬は古くから、群れで暮らしてきた動物です。集団の中でうまく生きていくためには、仲間の様子を察知し、相手の状態に合わせた対応をする必要がありました。そのため、犬はコミュニケーション能力が高く、一緒にいる相手のことをとてもよく観察しています。
人間と暮らすようになってからは、行動や表情、声のトーンで飼い主の様子を察知するようになった犬。みなさんが思っている以上に、犬は飼い主のことを気にかけているのです。
犬が飼い主の様子を気にしている時のサイン
ここからは、「犬が飼い主の様子を気にしている時に見せるサイン」をご紹介します。愛犬に当てはまる行動があるか、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.オモチャを持ってくる
犬は元気がない飼い主を気にして、オモチャを持ってくることがあります。
「犬って空気が読めないわね~」なんて思われがちな行動ですが、犬はオモチャで遊んでいる時の飼い主さんが楽しそうにしていたことを記憶していて、「オモチャを見せれば笑顔になってくれるかも!」と考えているのです。なんとも健気な行動ですよね。
もしあなたが落ち込んでいる時に愛犬がオモチャを持ってきたら、お礼を言って笑顔を見せてあげてくださいね。
2.少し離れた場所からジッと見つめてくる
あなたの体調が悪い時や落ち込んでいる時、愛犬が少し離れた場所から見つめてくることはありませんか?
近寄ってこない愛犬を見ると「慰めてくれないなんて冷たいんだから!」と思ってしまうかもしれませんが、実はこれは犬が飼い主さんのことを気にしている時のサイン。
「ご主人なんだか元気がないけど、どうしたのかな?」と観察していたり、「疲れていそうだからそっとしておこう」と気を遣っているのです。
3.飼い主の側でウロウロする
体調が悪そうだったり、泣いている飼い主さんを見ると、犬はウロウロそわそわすることがあります。
いつもと様子が違う飼い主に戸惑い、「どうしようどうしよう」「どうやったら落ち着いてくれるんだろう」と心配してくれているのです。
この時、飼い主さんだけでなく犬もとても不安な気持ちになっているので、できるだけ安心してもらえるように撫でたり声をかけてあげると良いでしょう。
4.アゴを乗せてくる
犬が、飼い主さんの膝や腕にアゴを乗せてくることってありますよね。多くの場合、これは「アゴを乗せると楽ちん♪」という気持ちだったり、「かまってよ~」と甘えたい気持ちからくる行動です。
しかし、飼い主さんの元気がない時にアゴ乗せをしてくる時の犬は「大丈夫?」と心配する気持ちを抱いています。もしくは、「僕が一緒にいるよ」と寄り添う気持ちなのでしょう。
愛犬がアゴを乗せてきたら、優しく撫でてあげましょう。
まとめ
犬は飼い主さんのことをとてもよく観察し、気にかけています。いつもと様子が違う時には励まそうとしたり、そっとしておこうと離れて気づかってくれるでしょう。
飼い主さんが不安定な状態だと犬もとても不安になるので、「大丈夫よ、ありがとう」と声をかけて安心させてあげてください。
気持ちが元気になったら、たくさん愛犬と遊んで笑顔を見せるようにしましょう。