犬が雨に濡れたら毎回シャンプーすべき?
いいえ、毎回シャンプーすべきではありません。
雨に濡れたからといって、毎回シャンプーしていると、犬の皮膚に大きな負担がかかってしまいます。シャンプーをする度に必要な皮脂まで洗い流されてしまい、乾燥し、痒みや炎症などを引き起こす皮膚病の原因になることがあります。
散歩中、急な土砂降りに遭うことってありますよね。犬がずぶ濡れになってしまったのであれば、体が冷えて体調を崩してしまわないよう、まずは温かいシャワーで洗ってあげるとよいと思います。
また、雨の日の散歩が好きで、泥だらけになるまで遊んでしまう犬もいますよね。体が泥で汚れてしまった時には、シャンプーでキレイに洗い流してあげるとよいと思います。しかし、少し濡れてしまった程度なのであれば、皮膚の健康も考え、毎回シャンプーすべきではありません。
レインコートを着せるなど、少しでも濡れないための対策をし、濡れてしまった時は、シャンプーをすること以外のお手入れをしてあげてください。
雨の日の散歩後ケアで注意すべき点と正しいお手入れ方法
では、雨の日の散歩後ケアで注意すてき点にはどのようなものがあるのでしょうか。正しいお手入れ方法と合わせて解説します。
庭や玄関でタオルドライをする
雨の日の散歩の後は、犬の手足や体に砂や泥が付着しています。ブルブルっと体を震わせることで水分を飛ばそうとした時、砂や泥も飛び散ってしまいます。
そこですぐに室内に入るのではなく、その前に庭や玄関でタオルドライをしておくとよいと思います。タオルドライをしつつ、犬にたくさんブルブルをしてもらってください。ほとんどの汚れは飛んでいってしまいます。
肉球の間と爪のくぼみをお手入れする
雨の日の散歩の後は、肉球の間にも砂や泥が入り込んでいます。
意外と爪のくぼみにも砂や泥が入り込み、シャワーでは洗い流せないことがありますので、よく落とすように意識するとよいと思います。
ドライヤーでしっかり乾かす
濡れた体をドライヤーでしっかり乾かす必要があります。
少しでも濡れたままの部分があると、細菌が繁殖し、においの原因になってしまいます。痒みや炎症の原因になってしまいます。雨の日の散歩が続いた時は、皮膚病を発症しやすくもなります。
雨に濡れてしまった時、手足をシャワーで洗い流した時などは、時間をかけて丁寧に乾かしてあげてください。
早く乾かそうとしない
早く乾かそうとしてドライヤーを体に近づけすぎると、犬が火傷をしてしまうことがあります。犬の皮膚はとても薄くてデリケートです。人間用のドライヤーでは、温度が高く、火傷をしやすいです。
ドライヤーは犬から30㎝離して持ち、近づけすぎないように注意しましょう。
ドライヤーに慣れている犬であれば、ドライよりもターボ機能のあるドライヤーであると、より早く乾くと思います。
肉球の保湿をする
濡れた手足を拭いたり洗ったり、ドライヤーで乾かした後は、乾燥しやすい状態になっています。
そのままでいるよりも、肉球クリーム等で保湿してあげた方が、肉球の乾燥を防ぐことができます。
雨の日のお散歩の後は、肉球を痒がって、舐めたり噛んだりすることがよくあります。乾燥対策として、保湿剤を持っておくことをおすすめします。
まとめ
犬の健康を第一に考えるのであれば、雨に濡れてしまったからと言って、毎回シャンプーすべきではありません。
どうしようもなく濡れてしまったり汚れてしまったりした時のみ、シャンプーしてあげるとよいと思います。
レインコートを着せることで、濡れる範囲を少なくすることができます。嫌がらないのであれば、レインブーツも対策グッズとしておすすめです。