犬の歯が折れる!?折れてしまう原因は?
犬の歯は、硬いものも噛み切れるほど丈夫な歯という印象を持っている方は多いと思います。しかし実は、犬の歯は些細なものや行動で折れてしまったり欠けてしまう恐れがあるのです。
他の犬との接触や事故等で折れることももちろんですが、日常生活の中でも歯が折れる危険があります。例えば、以下のような状況で犬の歯が欠けてしまう事例が多く報告されています。
- 骨ガムを噛んでいたら硬すぎて歯が欠けてしまった
- 鹿の角(犬用おやつ)などの非常に硬いおやつを噛ませていたら歯が折れてしまった
このように少し硬めのおやつを与えている時に、思い切り噛んでしまったために欠けたり折れてしまうケースが多いようです。
他にもおもちゃを噛んでいたら布部分が引っかかって折れてしまった、などの事例も見かけます。意外と日常の何気ない行動で折れてしまう危険性があるので、飼い主は歯磨きの際などに歯の状態をチェックしてあげましょう。
もしも犬の歯が折れたら…飼い主が取るべき行動は?
もしも愛犬の歯が折れてしまった場合、飼い主はどのような行動を取るべきなのでしょうか。ここでは、犬の歯が折れた時の対処法や治療法などを紹介します。
1.まずはかかりつけの動物病院で診察を受けて
愛犬の歯が欠けたり折れたりしている状態を発見したら、まずはかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。状態によって治療法が異なるので、早めに診察してもらってください。
また、犬の歯は他の部分に比べて特別な治療が必要なので、すべての獣医師が歯科治療を行えるわけではありません。
したがって普段かかりつけの動物病院とは別に、犬の歯に詳しい獣医さんが在籍している動物病院を近場で探しておくと安心です。
2.歯の状態によって治療方法が変わる
歯が欠けたり折れたりしている場合は、歯の折れ方や歯の神経が見えていないかどうかなど、症状を確認した上で治療法が決められます。
- 歯内治療
- 抜歯
- 保存修復
一般的に以上の3つの治療法が行われます。神経が見えてしまっており、なおかつ治療が難しい場合は、症状の悪化を防ぐために抜歯をする場合があります。しかし、治療が可能な場合は歯内治療が行われます。
神経が見えていない場合は、その場で修復が可能だと診断され、保存修復と呼ばれる治療法に移ります。修復材によってエナメル質や象牙質の損傷箇所を修復する方法です。
3.折れた歯をそのまま放置することは絶対にNG
折れたり欠けたりした状態を発見したのに「大した問題ではない」とそのまま放置することは絶対にやめてください。
食事のたびに歯の痛みに襲われ食欲が低下してしまったり、炎症や感染症を引き起こしてしまい悪化してしまう恐れがあります。
また、早期に治療を行えば修復できた歯も、放置していれば最終的に抜歯しなければいけなくなるケースがあります。抜歯した歯が多い場合は、食事を柔らかくするなどの対応が必要になることもあります。
愛犬に長く元気でいてもらうためにも、歯に異常が見られた際は早めに動物病院へ連れて行きましょう。
愛犬の歯が折れないように飼い主がすべき予防法は?
愛犬の歯が折れないように予防するには、飼い主が生活習慣や愛犬に与えるものに気をつけることが最も重要です。
- 毎日の歯磨きを習慣化する
- 硬いおやつやおもちゃを与えない(ハサミでカットできる硬さのものを選ぶ)
- 硬いものを噛まないように注意する
- 定期的に検診を受けて歯の状態を確認してもらう
毎日の歯磨きを習慣化させることで歯が清潔に保たれ、歯の耐久性が維持されます。歯周病なども歯が劣化する原因になるため、しっかり歯磨きを習慣させることを意識してください。
まとめ
いかがでしたか。犬の歯は食事はもちろん、さまざまな面でその犬の健康に大きな影響を与えます。愛犬の歯が折れないよう日頃から注意を払いつつ、もしも折れたり欠けたりした場合は、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。