犬と関わることができる職業6選!憧れだけでは務まらない過酷な仕事内容も

犬と関わることができる職業6選!憧れだけでは務まらない過酷な仕事内容も

犬が大好きな人にとって、犬と関わることができる仕事や職業は憧れではないでしょうか。しかし、仕事である以上、楽しいことだけでなく、つらいこともあるということをしっかり覚えておきましょう。

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1.獣医師

獣医師に診察される犬

犬を飼っている人が、基本的に全員関わったことがある職業のひとつが「獣医師」ではないでしょうか。犬を飼い始めてすぐから毎年ワクチン接種をおこなったり、体調が悪くなったら相談に行ったりして、獣医師の仕事を見る機会は少なくないと思います。

獣医師は動物の健康を守る非常にやりがいのある仕事ですが、その分責任もとても大きいでしょう。人間の医師と異なり、専門科でわかれているわけではなく、基本的にすべての疾患を診なければなりません。

もちろん、高度な技術が必要な治療に関しては、その分野を得意とする医師に紹介するということもありますが、まずは自分ですべての症状を診る必要があるのです。そのため、幅広い知識が必要なうえ、日々進歩し続ける医学を常に学び続けていくことも必要とされるのです。

元気になった犬の姿や飼い主さんの笑顔を見られることに喜びを感じることもあると思いますが、残念ながら命を助けられない場合もあるでしょう。飼い主の期待を背負い、責任と命の重みを抱え続けていくのが、獣医師という職業だと思います。

2.動物看護師

包帯を巻かれている犬

動物病院などで獣医師とともに働くのが「動物看護師」です。人間の看護師と同様に、医療行為そのものはおこなえませんが、怪我や病気をした犬たちのお世話をしたり診察や治療のサポートをおこなったりと、仕事の内容が多岐に渡ります。

病院での受付や会計など接客部分を担うこともありますし、入院中の犬など預かった犬のお世話をすることもあるでしょう。飼い主にとっては獣医師よりも身近に感じられる存在のため、ちょっとした相談を受けることなどもめずらしくありません。

獣医師と同様、犬の生死を目の当たりにする職業だということを覚悟する必要があります。

3.トリマー

ヨーキーのトリミング

「トリマー」は、一般的には「犬の美容師」として知られていますが、被毛のシャンプーやカットだけでなく、耳掃除や爪切りなど全身のお手入れを担う職業です。

どんなお手入れも大人しくさせてくれる犬が相手であれば、それほど過酷ではないかもしれませんが、実際はそうではありません。お手入れを嫌がって暴れたり、トリマーに攻撃したりする犬も多くいて、手や腕の生傷が絶えないということもあるでしょう。

また、立ったまま作業を続けたり、屈んだ状態で作業をしたりすることから、腰を痛めてしまう人も少なくありません。さらに、水やドライヤーの熱で手肌が乾燥して、荒れてしまうことも多くあります。

犬たちと触れ合い、可愛く仕上げる仕事ではありますが、想像以上に大変だということを覚えておきましょう。

4.訓練士、トレーナー

トレーニング中の犬

家庭犬をはじめ、盲導犬や聴導犬、介助犬、警察犬、麻薬探知犬、災害救助犬など、犬を対象とした訓練士やトレーナーも数多くいます。それぞれ、独自の訓練方法があったり専門的な知識が必要になったりするため、多くの勉強と練習を要する職業です。

犬を相手に訓練やしつけをする場合もありますが、家庭犬が相手の場合は飼い主さんにしつけを教えることがメインとなるため、人とのコミュニケーション能力も必要とされるでしょう。

犬の成長を目の当たりにできたり、飼い主さんに感謝されたりすることにやりがいを感じられる仕事ですが、攻撃的な犬などを相手にすることも多いので、十分な知識と技術、覚悟を持って接しなければなりません。

5.ブリーダー

二頭の子犬

犬の繁殖をおこなうブリーダーは、命の誕生に立ち会える素敵な職業だと思います。その分、とても繊細な気配りや関わり方が必要とされます。

相性のいい個体のマッチングをおこなったり、デリケートな妊娠中の母犬や生まれたばかりの子犬のケアをしたりするため、犬の生体や医学に関する知識も必要です。子犬を迎え入れる飼い主へのアドバイスのために、食事や運動、ワクチンスケジュールなど飼育に必要な幅広い知識も持たなければなりません。

また、出産はいつ始まるかわかりません。夜通しかかる場合もあれば、何日も連続で出産を迎える場合もあるでしょう。自分の生活は二の次になってしまうことも多いので、十分な覚悟を持って始めるべき仕事だと思います。

6.ペットショップ店員

ペットショップの子犬

日本では、ペットショップの店頭で犬の生体が販売されています。そのため、ペットショップ店員になれば、可愛い子犬と触れ合うことができるでしょう。子犬を受け入れる新しい家族の幸せなシーンに立ち会う機会も多いと思います。

しかし、生まれたばかりの子犬は体が未熟なので、すぐに体調を崩してしまいます。きめ細やかな観察と管理が必要とされるので、真剣に向き合うほど神経も体力も削られるでしょう。

また、なかには小さいが故に病気が見つかって助からないということもあります。ケンネルコフなどの感染症が蔓延して多くの子犬が亡くなったり、売れ残って行き場をなくす子犬が出てきたり…。お店の裏側では、表からではわからない悲しい現実に直面する可能性もあるので、命に向き合う覚悟をして働かなければなりません。

まとめ

シベリアンハスキーのブリーダーと子犬

この記事では、一般的にも広く知られている犬と関わる職業を紹介しました。

いずれも大きな責任と覚悟を持って取り組むべき仕事ばかりで、楽しいことや嬉しいことを同じだけの苦悩も生まれる可能性があるということを覚えておきましょう。

このほかにも、ドッグカフェ店員やペットマッサージ師、アニマルセラピスト、ペットシッター、ハンドラーなど、犬と関わることができる仕事は非常にたくさんあります。興味のある人はぜひ調べてみてくださいね。

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