現在、日本の犬全体の平均寿命は14.65歳!
皆さんは日本に住む犬たちの平均寿命をご存知でしょうか。近年、愛犬との向き合い方や推奨されている飼い方などが改善されたこと、さらに犬の医療が進歩したこともあり、一昔前に比べると犬の平均寿命はグッと延びています。
現在、日本の犬全体の平均寿命は、14.65歳です。ここ数年、14歳台を推移している犬の平均寿命ですが年々延び続けているため、今後も医療の進歩やドッグフードの改良、高齢犬に対するケア知識などが向上することで、より寿命が延びる可能性も多いにあるでしょう。
しかし、犬の平均寿命は犬種によって多少異なることをご存じでしょうか。遺伝的に疾患を患いやすい犬種もいれば、比較的病気しにくく健康的な犬種もいます。また。一般的には大型犬よりも、小型犬や中型犬の方が長生きする傾向にあると言われています。
このように犬種によって長寿の傾向があったり、反対に平均寿命よりも短命な傾向があったりするのです。
犬種ごとに違うの?有名犬種別の『平均寿命』
では、日本国内でも人気の高い犬種たちは、平均してどのくらい長く生きてくれるのでしょうか。今回は有名犬種の中でも5犬種を厳選し、それぞれの『平均寿命』を見ていきます。
1.トイプードル:15.4歳
日本国内でも人気犬種ランキング第1位を長年獲得し続けているトイプードルは、平均寿命が15.4歳と犬の中でも特に長生きしやすい犬種として知られています。
賢く運動能力も高いトイプードルは、生まれつき体が丈夫な傾向にあり、他の犬種に比べると病気をしにくい点が平均寿命が延びている理由の1つと考えられます。
2.柴犬:14.8歳
日本犬の代表格と言える柴犬は、平均寿命が14.8歳と全体の平均寿命よりもやや長寿な傾向にあります。季節によって気候が大きく変動する日本の環境にも適応できる体を持っているため、他の犬種よりも体が丈夫なのでしょう。
また、中型犬なので秋田犬などの大型犬に比べると体に負担がかかりにくい点も、長寿に大きく関係していると思われます。
3.ミニチュアダックスフンド:14.8歳
ミニチュアダックスフンドも柴犬と同じく平均寿命が14.8歳とやや長めです。胴長短足犬種なので、足腰に負荷がかからないよう気をつけてあげる必要がありますが、その他は比較的体が丈夫で長生きする犬種として知られています。
また、短足犬種は散歩している際、地面と胴体の距離感がどうしても近くなってしまいます。夏場はアスファルトの照り返しなどの影響を受けやすいので、熱中症対策を十分に行いましょう。
4.チワワ:13.8歳
超小型犬に分類されるチワワは、平均寿命が13.8歳と全体の平均寿命に比べるとやや短めです。小型犬は比較的長生きしやすいと言われていますが、チワワは超小型犬と言われる小柄な体型なので、免疫力などが他の犬種よりも低いと考えられています。
また、高所から降りた際に骨折してしまったり、体に大きな衝撃がかかりやすいという点も怪我につながるリスクが高く、平均寿命を縮めている原因と考えられます。
5.ゴールデンレトリバー:10.9歳
最新の調査結果によると、ゴールデンレトリバーの平均寿命は10.9歳と非常に短くなっています。しかし、ラブラドールレトリバーも短命な傾向があるので、レトリバー犬種は癌などの病気を患いやすく、その結果、平均寿命が下がっていると考えられます。
また、ゴールデンレトリバーだけでなく、大型犬は胃拡張や胃捻転を引き起こすリスクが高く、ある日突然命を失ってしまう…という事例も報告されています。食事の時間と運動するタイミングが発症に関連するといわれていますが、胸の深さ(胸腔の幅)がある犬種に多いとされています。
大きな体を持つ大型犬は体に負担がかかりやすいので、日々の運動方法や生活習慣などを特に注意してあげることが長寿につながるポイントです。
まとめ
いかがでしたか。犬種によって平均寿命に傾向はあるものの、やはり日々の生活習慣や遺伝的な病気や健康状態の傾向などが影響していると思われます。少しでも長く愛犬と一緒に暮らすために、日々の生活習慣の見直しや定期検診などを怠らないようにしましょう。