犬のブラッシングに必要不可欠な「コーム」の役割
犬のブラッシングに必要不可欠なアイテムのひとつが「コーム」です。
コームには次のような役割があります。
- 抜け毛の除去
- 汚れの除去
- もつれのチェック
- 被毛を整える
この役割を見てわかるように、コームはただ被毛を整えるだけではありません。スリッカーには毛玉や毛もつれを除去する役割がありますが、コームはそこからさらに進むために必要な役割をもっているのです。
多くの飼い主さんはスリッカーでブラッシングをしたらそれで終わりだと思っていますが、それだけでは完全に抜け毛や毛玉の除去はできません。
というのも、ちゃんとブラッシングしたつもりでも実際はまだ綺麗に取れていなかったり、解いて抜けた毛が取り残されて新たなもつれや毛玉を生み出す要因になってしまっているからです。
スリッカーでブラッシングをしたあとにコームを被毛に通すことで、スリッカーだけでは取り除けなかった抜け毛を除去することができます。
犬の「コーム」は粗目と細目を使い分けよう
犬のコームは、粗目と細目が半分ずつで構成されています。
この粗目と細目を使い分けることで、効率的かつ犬に負担を与えないようにしてブラッシングすることができるのです。
使い方としては、スリッカーでブラッシングをしたあとに、先に粗目使い、次に細目という順番で、抜け毛除去とひっかかりの確認をします。
ここで気を付けたいのは、先に細目でやってしまうと、まだ残っていた毛玉やもつれ・抜け毛を一度に引っ張ってしまいますので、必ず粗目で先にチェックをします。
粗目の方でひっかかりなくコームを通すことができたら、細目に切り替えてゆっくりコームを通していきます。すると、粗目ではひっかからなかったところが見つかるため、見つけたらゆっくりとコームを抜いてください。
その場所をスリッカーでまた丁寧に解き、梳かし終わったら改めて細目のコームを通してみましょう。
最終的に、スルスルと通すことができればOKです。
犬の「コーム」を選ぶときのポイント
前述のようにコームを使うことで、毛玉や毛もつれ・抜け毛除去のやりこぼしというのを防ぐことができます。
そして犬のコームを選ぶ際には、ちょっとしたおすすめポイントがあります。
- 軽い
- 薄い
- ピンが細い
- 目が細かい
使う側の好みになってくる部分でもありますが、上記の点を意識したコームを選ぶと比較的扱いやすいです。
コームが軽くて薄いと施術者側の負担軽減になりますし、ピンの細さや目の細かさは抜け毛などの除去の際に、キレイに毛に入り込んでくれます。
また、ステンレス製とアルミ製では、アルミ製の方が重さは軽いです。しかし、耐久性の点ではステンレス製のほうが強いため、個人的にはステンレス製をおすすめします。
まとめ
今回は飼い主さんに忘れられがちだったり、うまく活用されていない犬の「コーム」について解説しました。
コームの役割を理解して正しく使うことで、愛犬をブラッシングした「つもり」の状態から脱却することができます。