犬の「ヒコーキ耳」に込められた心理
SNSで話題になった犬の「ヒコーキ耳」ですが、倒した耳が飛行機の翼のように見えることからそう呼ばれるようになりました。
そもそも犬がヒコーキ耳をするのは、感情表現のひとつであることをご存じでしょうか。
嬉しい時にしっぽを振ったり、反省している時に目を細めたり、不安な時にしっぽを下げたりすることと同じで、耳の動きにも犬の気持ちが込められているのです。
1.一緒に遊ぼう!
犬のヒコーキ耳には、「一緒に遊ぼう!」という気持ちが込められています。
犬が犬を遊びに誘う時も、犬が人を遊びに誘う時も、ヒコーキ耳をすることがあります。犬同士であれば、ヒコーキ耳をして遊びに誘った犬に対して、誘われた方の犬もヒコーキ耳をして応えることがあります。
遊びに誘う時のヒコーキ耳には、「一緒に遊ぼう!」という気持ちと、「いいよ!」という気持ちが込められているようです。
2.頭を撫でてほしい♡
犬のヒコーキ耳には、「頭を撫でてほしい♡」という気持ちが込められています。
犬のヒコーキ耳に関してよく耳にするのが、人が頭を撫でやすいように耳を倒している、という説ではないでしょうか。
我が家の愛犬の場合、頭を撫でてほしい時に手を伸ばすと、耳を最大限にペタリと倒します。一方で、頭を撫でてほしいわけではない時に頭に手を伸ばすと、耳を立てたままにします。
犬がヒコーキ耳をすることで頭が撫でやすいというのは人の考えですが、もしかすると、犬も気を遣ってくれているのかもしれません。
3.めちゃくちゃ嬉しい♪
犬のヒコーキ耳には、「めちゃくちゃ嬉しい♪」という気持ちが込められています。
犬が嬉しい時、興奮して騒がしくすることがありますよね。飛び跳ねたり、クルクル回ったり、キャンキャン鳴いて喜ぶ犬もいます。
一方で、動作がおとなしい犬もいますし、興奮しない犬もいますが、全く喜んでいないわけではないのです。
静かに嬉しい気持ちを表現する犬もいます。本当はめちゃくちゃ嬉しくて、心が躍っているのです。その気持ちがヒコーキ耳となって表現されているのです。
4.甘えたい♡
犬のヒコーキ耳には、「甘えたい♡」という気持ちが込められています。
犬がヒコーキ耳をしながらジッと見つめてくる時は、「甘えてもいい?」と尋ねているところです。他にも「抱っこしてくれる?」とおねだりしていることもあります。
突然、見知らぬ犬にヒコーキ耳で甘えられたら、犬好きは一撃でノックアウトされてしまいますよね。
5.不安だよ…
犬のヒコーキ耳には、「不安だよ…」という気持ちが込められています。
ポジティブな気持ちを表現することの多いヒコーキ耳ですが、不安や緊張や恐怖などのネガティブな気持ちを表現する時にも見られることがあります。
注意すべきポイントは、耳以外の部分にも注目して見極めるということです。
- しっぽを足の間に挟むほど下げている
- 体をブルブルと小刻みに震わせている
- その場から逃げ出そうとしている
もし愛犬が耳ヒコーキ以外にこのような状態の時は、注意して犬に配慮してあげてください。
まとめ
犬のヒコーキ耳に込められた心理を5つ解説しました。
- 一緒に遊ぼう!
- 頭を撫でてほしい♡
- めちゃくちゃ嬉しい♪
- 甘えたい♡
- 不安だよ…
ヒコーキ耳は、主に立ち耳の犬に見られる可愛い姿です。垂れ耳の犬の場合も、真横にキュッと動かした時、ヒコーキ耳に見えるのではないでしょうか。
ヒコーキ耳は、誰でも簡単に見られるものではありません。犬が大好きな人に見せてくれる可愛い姿です。
飼い犬であれば信頼の証でもあると思いますし、見知らぬ犬であれば「あなたに興味があります、仲良くしましょう」という気持ちも込められているのではないでしょうか。