犬の「集中力」を高めるためのポイント
犬がトレーニング中に他のことに気を取られてしまったり、トレーニング中なのに遊び始めてしまったり、なかなか集中していられないことってありますよね。そんな時、つい声が大きくなってしまったり、イライラして叱ってしまったり、愛犬にも飼い主にも負の連鎖が起きてしまうのではないでしょうか。
実は、犬はあまり集中力の高い動物ではないのです。子犬が集中していられる時間は3分、成犬は5分、シニア犬や老犬になると集中力が落ちる、とされています。また、知能の高い犬種である場合やトレーニングを好んで楽しむ犬の場合でも、集中していられる時間は10分程度とされています。
そのため、1回のトレーニングを効率よく行うためには、犬の「集中力」を高めることが大事です。短時間でも集中力が高まる中でトレーニングを行えば、犬に効率よくトレーニングをすることが可能になります。
そこで今回は、犬の「集中力」を高めるポイントについて解説します。
1.1日のトレーニングの回数を決めること
犬の集中力を高めるためのポイントは、1日のトレーニングの回数を決めることです。
犬の集中力を高めるには、トレーニングを朝・昼・夕・夜の3回~4回に分けて行うと良いとされています。ただし、1日のトレーニングの回数が多ければ多いほどよいというわけではありません。適切な回数が1日1回の場合もあれば、2回の場合もあると思います。
朝の忙しい時間にトレーニングをしても、飼い主も愛犬も集中力が低下します。飼い主のライフスタイルによっては、仕事から帰宅した夜の時間帯でなければトレーニングできない場合もあると思います。
トレーニングは毎日行った方が効率よくできると思いますので、1日1回から、多くても3回~4回に留めて行うとよいでしょう。
2.お散歩の後にトレーニングをしないこと
犬の集中力を高めるためのポイントは、お散歩の後にトレーニングをしないことです。
お散歩を思いっきり楽しんだ後は、犬の集中力が切れています。お散歩に全集中した直後だからです。エネルギーを使った後は、体力もなく、集中力を高めることは難しいです。
また、お散歩が待ち遠しくてソワソワしてしまうことってありますよね。効率よくトレーニングを行うためには、お散歩の直後だけではなく、直前も避けた方がよい場合があります。
3.ごはんの後にトレーニングをしないこと
犬の集中力を高めるためのポイントは、ごはんの後にトレーニングをしないことです。
ごはんを食べた後の愛犬の様子をよくご存じだと思います。まったりとくつろぎながら毛づくろいをする犬もいます。ケージやベッドで眠る犬もいます。お腹が満たされている時に他のことに集中することは、人間でも難しいものですよね。
もしも体をよく動かすトレーニングである場合、胃捻転や腸捻転を起こしてしまう恐れもあるため、ごはんの後のトレーニングはおすすめできません。
また、ごはん待ち遠しくてソワソワしてしまうことってありますよね。効率よくトレーニングを行うためには、ごはんの直後だけではなく、直前も避けた方がよい場合があります。
まとめ
犬の集中力を高めるためのポイントを3つ解説しました。
- 1日のトレーニングの回数を決めること
- お散歩の後にトレーニングをしないこと
- ごはんの後にトレーニングをしないこと
効率よくトレーニングするには、犬の集中力を高めるためのポイントを抑えつつ、1回のトレーニング時間を犬が集中していられる5分程度に留めて行ってみてください。
子犬である場合、集中力を持続させることはなかなか難しく、手こずることも多いかと思います。しかし、子犬の時期はなんでも吸収しやすい時期です。集中力を高めて短時間のトレーニングを行えば、覚えも早いと思います。
成犬である場合、とにかく楽しむことが大事です。飼い主が楽しむことはもちろん、どうやったら愛犬の集中力を高めることができるか、楽しませることができるか、ということも考えられるとよいと思います。