「犬には霊感がある」と言われる理由
幽霊が実在するのか、その存在は証明されていません。ただ、科学では説明のつかない現象が起こると、幽霊や妖怪など人ではない存在の仕業だと信じたくなりますよね。ではなぜ犬はそんな存在を感知できる、霊感があると言われているのでしょうか。
近年の研究で犬は紫外線(UV)が見えたり、電磁波を感知できたりすると考えられています。そのため幽霊の発している紫外線や電磁波を犬が感知できる、すなわち犬には霊感があると信じている方もいらっしゃるようです。
また犬は、1km以上先の音が聞き取れる、あるいは人には聞こえない高周波の音を感知できると言われています。そして犬は、嗅覚もとても優れています。
このように犬には人には感知できないものを感知する能力があるがゆえに、「霊感がある」と言われてきたのでしょう。
犬がよく見せる4つの不思議行動
ではここからは、犬がよく見せる不思議な行動について解説していきます。経験したことのある愛犬の行動はあるでしょうか。
1.空中をじっと見つめる
そこに何もないはずなのに、空中のただ一点をじっと見つめているという愛犬の不思議行動を目撃したことのある人も多いはず。
名前を読んだり、おもちゃで遊びに誘ったりして愛犬の気を引こうとしても、それを無視してじっと凝視する姿を見ると飼い主さんとしては「何かいるの?」と不安になりますよね。
先ほどご紹介したように、犬は人には見えないUVや電磁波を感知したり、遠くのかすかな音が聞こえたりします。もちろんお化けの可能性もありますが、人にはわからないそのようなものや音がその方向にあるから注目している、というケースも案外多いのかもしれません。
2.急に怯えて震えだす
いつも通りのんびり過ごしていたはずなのに、愛犬が何か恐ろしいものでも見たように急に怯えて震えだしたら「うちの子を見えない化け物から守らなくちゃ!」と思ってしまいますよね。
この場合、お化けや幽霊よりも先に、愛犬の体調を心配したほうがいいかもしれません。ケガの痛みや体調不良からくる発熱、チョコレートなどの犬にとって危険な食べ物を口にしたことによる中毒から震えている可能性もあるからです。
もし愛犬の体に異変や症状があるのなら、動物病院を受診しましょう。
3.何もない場所に向かって吠える
「さっきまで寝ていたはずなのに、愛犬が何もない壁に向かってで吠えだした」「家には自分と犬だけしかいないのに、唸りだしてびっくり」など、何もない場所に向かって吠えたり、唸ったりする不可思議な行動をする犬もいるようです。
すでにご紹介したように、犬は視覚も嗅覚も優れているので、外からのニオイや音に反応して警戒している可能性があります。犬の散歩の多い時間帯に、遠くで吠えあっている散歩中の犬の声や、通りかかった犬のニオイに反応して「ここは自分のテリトリーだ!」と主張しているのでしょう。
また、目視しにくい小さな虫やちらちらと動く光などを警戒しているからこその振る舞いとも考えられます。そのように何かに反応している場合は、犬の頭や視線が何かを追うように左右に動いているはずなので、チェックしてみてください。
4.特定の場所を通るのを嫌がる
「いつもの散歩ルートなのに、ある特定の場所にだけ行きたがらない」なんて経験が愛犬のお散歩中にありませんか?その場所に幽霊や妖怪がいるから、犬が近づきたがらないようにも見えて、ちょっぴり薄気味悪いですよね。
人ではない何かの存在を感じ取っている可能性も否定できませんが、その方向で嫌な体験をしたことがある、または大きい音がするものなど愛犬が苦手なものがある場合も多いです。
トラウマになっているようなら、お散歩ルートを変えてあげるのもいいかもしれませんね。
まとめ
今回は犬に霊感があると言われている理由と、幽霊を感知しているような犬の不思議行動についてご紹介しました。
幽霊やお化けはいるかいないかわからない存在です。愛犬の不可思議な振る舞いについては、幽霊が原因かもしれませんし、もっと他の要因からそういった行為をしている可能性もあります。
いずれにせよあまり心配しすぎず、愛犬の様子をよく観察し、ストレスやトラウマを取り除いてあげてくださいね。