犬を飼ったら絶対に果たすべき7つの責任と義務!飼い主になる前に最低限知っておくべきこととは?

犬を飼ったら絶対に果たすべき7つの責任と義務!飼い主になる前に最低限知っておくべきこととは?

赤ん坊は親の厚い庇護の下に成長し、自立していきます。ところが伴侶動物である犬には、成犬になってからも飼い主の庇護が必要です。つまり飼い主は、その犬の生涯を通して、保護者としての責任や義務を果たさなければならないのです。犬を迎え入れる前に最低限知っておいていただきたい、飼い主が果たすべき責任と義務について解説します。

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犬を飼ったら絶対に果たすべき飼い主の責任と義務

ごはんと水の前で見あげる犬

犬を飼うということは、命を預かるということです。そこには、当然責任と義務が存在します。これから犬をお迎えしたいと思っている場合には、その前に飼い主の果たすべき責任と義務について知っておく必要があります。

1.食事と新鮮な水を毎日与える

生きていくためには、食物と新鮮な水は欠かせません。自分の意思で自由に狩りができない犬にとって、飼い主は親同然の存在です。

毎日きちんと栄養バランスの取れた食事と新鮮な水を与えなければなりません。これは、飼い主の最低限の義務です。

2.健康と安全を保持する

犬は、病気や怪我も我慢して隠してしまいます。しかし実際には、痛みや不快感、体調の違和感による不安などを抱えています。

そのため、愛犬が衛生的で安全な環境で暮らせるように環境を整え、病気の予防措置を講じる必要があります。

また、日頃の観察を怠らずに、愛犬の異変を察知したらすぐに動物病院で診てもらうのも、飼い主の義務のひとつです。

3.狂犬病予防接種

犬の飼い主にとって重要な法律の一つに、1950年に施行された『狂犬病予防法』があります。この法律により、狂犬病予防注射の接種や輸入犬の検疫、野犬の捕獲が徹底的に行われるようになり、致死率ほぼ100%の人獣共通感染症である狂犬病の国内での発生はなくなりました。

しかしこれは、狂犬病がもう国内では発生しなくなったということを意味するわけではありません。実際に、海外で感染して入国した後に発症したという報告が、1970年に1例、2006年に2例、2020年に1例ありました。

狂犬病は、海外ではまだ発生率の高い病気の一つです。感染犬の輸入や海外で感染された方の入国により国内にまん延する可能性があることは、つい最近の新型コロナウイルス感染症の例を見ても明らかです。

国内発生例がないからと安心せず、毎年欠かさず狂犬病予防接種を受けさせるのは、飼い主の義務であり、免疫学的にもとても重要なことです。

4.快適な生活を送らせる

熟睡している子犬

健康で安全に暮らせればそれで良いわけではありません。まずい食事を我慢しながら食べたり、安全でも不便な道具を使って暮らすよりも、無理をせず快適な気持ちのまま健康も安全も保持される暮らしの方が良いのは、犬も人も同じです。

健康と安全の保持は最低限の義務であり、そこに快適さを付加するのも、飼い主の果たすべき責任といえます。

5.人間社会の中で犬らしい振る舞いをさせる

快適に暮らすためには、犬が犬らしく振る舞えることが必要です。しかし犬は、人間社会にうまく適合しなければなりません。

人間社会の中で犬が犬らしく振る舞えるようにするためには、飼い主が犬の感覚や習性を理解し、それを上手に受け入る工夫も必要になります。

6.人や物に危害を加えたり迷惑をかけたりさせない

いくら犬らしい振る舞いとはいっても、周囲の人や物を傷つけたり迷惑をかけたりさせてしまうと、近隣住民との良好な関係を築けなくなり、最終的には犬や飼い主さん自身の生活をも脅かすようになります。

犬らしい振る舞いをさせながらも人間社会に溶け込めるよう、ルールを教えたりしつけたりするのも、飼い主の義務であり責任です。

7.無意味な恐怖やストレスを与えない

特にしつけの際に問題になるのが、愛犬を抑圧したり感情に流されて威圧したりして、愛犬に不必要な恐怖やストレスを与えることです。

恐怖によるしつけは、怖い飼い主が身近にいる時には有効でも、飼い主の姿が見えなくなると役に立ちません。しかも常に緊張した状態が強いられるため、攻撃性が強くすぐに人や物を傷つける犬になってしまうことが多いです。

犬が学習する過程や方法を飼い主が学ぶことで、威圧的な態度や怒り、暴力という要素を排除したしつけ法を実践することができるようになります。このような努力も、飼い主の責任のひとつです。

飼い主になる前に最低限知っておくべきこととは

散歩の途中で水をもらう犬

人間が家畜化して一緒に暮らし始めた最初の動物が「犬」だといわれています。その歴史は古く、約1万2000〜3万5000年前の住居跡や洞窟などの遺跡から犬の骨が発掘され、中には人と一緒に埋葬されている犬の骨も見つかっています。

やがて選択的交配を繰り返すことで特定の能力を強化する方法を見つけた人間は、さまざまな目的に適した能力を強化した犬種を作り出し、今では世界に約700〜800ほどの犬種が存在するまでになりました。

こうして犬は、人の庇護の下で人の役に立ちながら生きていく道を、人は犬を庇護しながら犬の力を活用して暮らすことを選びました。その結果、犬は人の庇護がなければ生きていけない動物になり、飼い主は犬に対する責任と義務を負うことになったのです。

この責任と義務を知らずに犬を迎え入れてしまうと、愛犬も飼い主さんも共に不幸になってしまうかもしれません。愛犬の生涯を全うさせる努力を続けられるかどうかを見極めることも、飼い主になるための責任のひとつだといえるでしょう。

まとめ

爪を切ってもらう犬

一旦お家に迎え入れた犬は、最期を看取るのが飼い主の役割です。なぜなら、犬の寿命は人よりも遥かに短く、15年程度だからです。

もちろん、15年も決して短い年数ではありません。就職、結婚、出産など、飼い主さんにもさまざまな出来事が起こるでしょう。中には病気や死亡等で、愛犬との暮らしを続けられなくなる日が来るかもしれません。

しかしたとえそのような状況になったとしても、決して安易に愛犬を手放すのではなく、リスクに備えて対策できるようしておくことも、飼い主に求められる責任のひとつであることを知っておきましょう。

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