もしやご機嫌斜め?『フンッ』
1.気に入らない・不満がある
人間でいうとネガティブなイメージのある「フンッ」と吐き捨てるような鼻の鳴らし方。わんこの場合も同様の意味で鳴らしていることがあります。
出されたごはんの匂いをひとしきり嗅いだ後、「フンッ」と鼻を鳴らしてそっぽを向いてしまったら「こんなもの食べられるか!」と不満がある証拠です。
2.威嚇
ネガティブな心理としてはもう1つ、威嚇の意味でこの鳴らし方をする場合もあります。
激しく吠え立てたり唸り声を上げるまでは至らないものの、この場から去ってほしい、こちらの敵意に気づいてほしいといったときに「フンッ、フンッ」と鼻を鳴らして威嚇するのです。
愛犬が他のわんこや人間に対してこの行動をとっているときは、それ以上相手に近寄らせないように注意しましょう。
3.匂いのリセット
わんこは匂いからさまざまな情報を得ています。それだけに新しい匂いから新しい情報を得るためには、鼻に残った古い匂いを消したいというときがあります。
何かの匂いを嗅いだ後に「フンッ」と鼻を鳴らしている場合、もしくは「フンッ」と鼻を鳴らしてから何かの匂いを嗅ぎ始めた場合には、鼻に残っている匂いをリセットしていると考えられます。
まるで子犬♡『ピーピー』
1.甘えている
いかにも頼りなさそうな「ピーピー」あるいは「キュンキュン」といった鼻の鳴らし方は、まるで小さな子犬が甘えているよう。ついつい母性本能をくすぐられてしまいますが、実はわんことしてもそれが狙い。
あえて子犬のような声を出すことで「自分は小さくて弱い存在ですよ。守ってもらわないとダメですよ」と飼い主さんにアピールして甘えているのです。何とも愛らしいですよね。
2.要求がある
ですがこの愛らしさ、逆手にとって利用しようとしている場合もあるので要注意。それが要求行動です。
おやつが欲しいときや散歩に行きたいときなど、「子犬アピール」をすることで自分の願望を通しやすくしようとしているのです。何ともあざとい行為です。
要求行動であるとわかったときには、一度応えてしまうとクセになってしまい、本格的な要求吠えに発展しかねないので安易に応えないよう注意が必要です。
3.困っている・怖い
この「ピーピー」という鳴き声は、わんこが困っているときや恐怖を感じているときにも聞かれます。大きなおやつを貰ってどうやって食べたらわからないとき、おやつをくわえたまま「ピーピー」と鼻を鳴らしているのを見たことはありませんか?
これは「どうしたらいいの〜?」と困惑しているのです。また雷や花火の音など、苦手な環境に晒されたときに「ピーピー」と鳴きながら所在なくうろつくこともあります。これは恐怖の表現です。
起きているのにイビキ?『グーグー』
興奮している
「グーグー」あるいは「ブーブー」というイビキのような低い鳴き声は、わんこが興奮しているサイン。人間も興奮すると鼻息が荒くなりますよね。それと同じで、わんこも興奮が最高潮に達すると「グーグー」と鼻が鳴ってしまうのです。
マズルの短い短頭種の場合、興奮していなくても日常的にこの鳴らし方をしていることがありますが、あまりに高頻度の場合には、短頭種特有の疾患の影響も考えられるため注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「鼻を鳴らす」という行為一つとってもさまざまなパターンがあり、そこに込められた感情や意思もさまざまであることに驚きますよね。
わんこと言葉は通じませんが、だからこそ愛犬が示してくれている感情や意思にはしっかり気づいて汲み取ってあげたいと思うのが飼い主心。今回ご紹介したことを参考に、あなたも愛犬とのコミュニケーションをより深めてみてください。