犬が嫌がる部位は触らないで!しつこさは嫌われる原因に…
犬は飼い主さんや親しい人など、社交的な犬ならばいろんな人に触れられることを好みます。スキンシップは犬にとって愛情表現の1つだからです。
しかし、そんな犬たちであっても「ここは触らないで!」と不快感や不安を覚える部分があります。触られたくないと思っている部位をしつこく触ってしまうと、信頼度が低下したり、嫌われる原因になったりもします。
どうしても必要なお世話をしなければならない時以外は、極力犬が触られたくないと思っている部位を触れないよう気をつけましょう。
犬が触られたくないと思っている部位5選
犬にとって、以下で紹介する部位は「触られると不安」「そこはなんとなく不快」と感じる場所です。必要以上に触れてしまうとストレスを与えてしまうので、極力スキンシップでは避けてあげましょう。
1.マズル
マズルとは、犬の鼻先(口元)を指します。昔はしつけのためにマズルを掴むなんて強引な手法がありましたが、現在は犬が嫌がったり恐怖を感じたりするため、マズルを掴んだり触れたりする行為は止めるべきと注意されています。
マズルを触られると、犬は本能的に「危険だ」「怖い」と感じてしまいます。そのため、マズル部分は歯磨きなどのデンタルケア以外では、不要に触れないようにしましょう。
2.足先
足先も触られると不快に感じる場所です。犬にとっては「なんとなく嫌だな」「やめてほしいな」といった感覚で嫌がっているようです。中には足先を執拗に触られることで、唸ったり威嚇行為を見せたりする犬もいます。
ただし親しい間柄なら、肉球を優しくマッサージされることを好む犬もいるので、犬によって様々な反応を見せる部分でもあります。
3.しっぽ
尻尾を触られると嫌がる犬が多いことは有名ですよね。小さなお子様などがしっぽを掴んでしまい唸られるという事例を耳にすることがありますが、犬たちにとってしっぽを触られたり掴まれたりすると、私たちが想像している以上に不安や警戒心を煽ってしまうのです。
しっぽは犬にとって気持ちを表現するために重要な部位です。また、体の先端部分を触れられることを嫌う犬たちにとって、しっぽはその代表格でもあります。しっぽはブラッシング以外では極力触れないようにしましょう。
4.肛門周り
肛門周りも触れられることを嫌う犬が多いです。人間も他人に肛門周りを触られることを想像すると不快に感じたり、不安を感じたりすることでしょう。
同じようにデリケートな肛門周りを触られたくないと思う犬が多くいます。特に、自分の匂いが強く出る肛門周り(他の犬との挨拶などに必要)に刺激を与えて欲しくないと感じる犬が多いと考えられます。
5.足の関節部分
足の関節部分も、触れられるとビクッと不安や警戒心を見せる犬は多くいます。これは、足の関節部分の皮が薄いからだと考えられています。
ブラッシングの時などに足の関節部分にブラシが当たってしまうこともあると思いますが、なるべく皮が薄く繊細な部分なので、優しく丁寧にブラシがけしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は飼い主さんに触れられることを好むことが多いですが、体の部位によっては不快感や不安を感じることが多々あります。
スキンシップを取りながら反応をよく観察し、どこを触られるのが好きなのか、反対にどこは苦手かを見極めましょう。