愛犬の飲み水を替えないとどうなるの?
水は犬の体の約60〜70%を占めています。体の中に入った水は、食べ物の消化や栄養素の吸収、老廃物の運搬、体温調節など、犬の体において重要な働きを果たしています。つまり水なしでは犬は生命活動ができず、生きられないのです。
そのため、愛犬には常に新鮮で清潔な水を提供する必要があります。それなのに愛犬の飲み水を交換せず、継ぎ足していませんか?もしそうなのであれば、愛犬の健康に悪影響が生じる可能性があります。具体的に言うと、食中毒を引き起こすかもしれません。
愛犬の飲み水を替えないでいると、水の中に愛犬の唾液や食べかす、毛、ほこりなどが混入し、雑菌が繁殖し始めます。
雑菌が増殖すると水が劣化し、その水を愛犬が摂取した場合は、食中毒を引き起こす可能性があります。食中毒を引き起こした場合、愛犬は下痢や嘔吐、腹痛などに苦しむかもしれません。
このように愛犬の飲み水を替えないことで雑菌が増殖して水が劣化し、食中毒のリスクが高まります。愛犬の健康を守るために、飲み水の交換は毎日行うべきなのです。
愛犬の飲み水はどのくらいの頻度で替えたらいいの?
愛犬の飲み水は毎日替える必要があります。常に新鮮で清潔な水を提供することは、愛犬の健康のために不可欠です。
最低でも1日2回、朝と晩などの定期的なタイミングで愛犬の飲み水を交換しましょう。朝晩の愛犬の食事のときに水を交換するのを習慣化するといいかもしれません。
気温が高いと水が劣化しやすくなるため、暑い時期は交換頻度をさらに増やしたほうがいいです。
また愛犬の水の容器を頻繁にチェックし、水の量が足りているかだけでなく、水に異物が入っていないかも確認しましょう。もし食べかすや毛、ほこりなどが入っていたら、速やかに水を替えるようにしましょう。
循環式給水器を使用している場合でも、水の交換は必要です。循環式給水器の場合、1日に1〜2回の水の交換が一般的な目安になっていますが、メーカーが推奨する交換頻度を取り扱い説明書や公式ウェブサイトなどで確認しましょう。
飲み水を交換するときは洗浄も忘れずに!
愛犬の飲み水を交換する際には、水の容器を洗浄しましょう。せっかくきれいな水に交換しても、容器が汚れたままでは雑菌が残り不衛生です。
容器を洗う際にヌルヌルしていると感じることがあるかもしれませんが、これは雑菌が繁殖しているサインです。このヌルヌルの正体は、細菌などの微生物が形成する薄い膜であり、バイオフィルム(生物膜)と呼ばれます。
バイオフィルムは食器用の中性洗剤では落ちにくいため、ペット用の食器洗剤や食器洗いスポンジ、クエン酸などを使用するのがおすすめです。
洗浄後は十分にすすぎ、容器を乾燥させてから新しい水を注ぎましょう。容器が湿ったままだと雑菌が繁殖しやすくなるため、しっかり乾燥させることが望ましいです。
替えの容器があるのなら自然乾燥させるのがベストですが、替えがない場合はキッチンペーパーなどで、容器の内側と外側の水気をしっかりと拭き取ります。循環式給水器の場合は、メーカーが推奨する洗浄頻度と洗浄方法に従って清潔を保ちましょう。
まとめ
つい面倒くさくて、愛犬の飲み水を交換するのではなく継ぎ足している飼い主がいるかもしれません。しかし、飲み水は毎日交換すべきです。水を交換せずに継ぎ足していると雑菌が増殖して水が劣化し、食中毒を引き起こす可能性があります。
愛犬の健康を守るために、飲み水は最低でも1日2回は交換しましょう。気温が高い環境では雑菌の繁殖が促進され、水の劣化が進みやすくなります。そのため暑い時期は、より頻繁な交換が求められます。
飲み水を交換する際には容器の洗浄もして、愛犬には常に新鮮で清潔な水を提供しましょう。