愛犬の抱っこ…正しいやり方でできてる?
犬の飼い主さんたちは、日常的にさまざまな場面で愛犬を抱っこすることがあると思います。しかし、意外と正しい抱っこのやり方をきちんと学ばず、独学でやっているという方も多いのではないでしょうか。
1.こんな時に抱っこが役に立つ!
愛犬に抱っこを慣れさせておくことで、さまざまな場面でトラブルを回避したり、愛犬を安心させてあげたり、あるいは愛犬同伴可の施設に入店できたりとメリットは多くあります。
- 病院に連れて行く時に役立つ
- 混雑している道を歩く時
- 抱っこで入店できる施設に入ることができる
- 散歩中に体力消耗した愛犬を安全な場所へ移動
これ以外にも、さまざまな場面で抱っこによって問題を解決することができます。日頃から正しい抱っこのやり方を理解し実践することで、愛犬にも抱っこに慣れてもらいましょう。
2.間違った抱っこの仕方はトラブルに発展することも
間違った抱っこのやり方を続けていると、抱っこ中に不安や恐怖を感じてしまった愛犬が、以下のようなトラブルに発展する恐れがあります。
- 高所からの飛び降り
- 不安定で転落してしまう
- 体に負担をかける
- 恐怖から抱っこがトラウマになってしまう
高所から飛び降りたり転落してしまったりすると、脱臼や骨折の原因になってしまいます。また、誤った体勢で抱っこすることによって、ヘルニアを発症してしまうリスクも考えられるでしょう。
その結果、抱っこという行為にトラウマを抱えてしまい、抱っこを拒否するようになってしまう犬もいます。抱っこは日常生活に欠かせないので、愛犬が安心できるような抱っこのやり方を覚えておきましょう。
愛犬を抱っこする時の『正しいやり方』とは?
では犬を抱っこする時、どのようなやり方で臨むべきなのでしょうか。小型犬と中型犬・大型犬で抱っこのやり方が分かれるので、一緒に暮らしている愛犬の体格に合わせて適切な抱っこ方法を実践してください。
1.小型犬の抱っこのやり方
小型犬の場合は、前足の下に片手を入れ込み、もう片方の手でお尻や後ろ足を包み込むように抱き上げます。伏せやお座りの姿勢から抱き上げるとやりやすいでしょう。
抱き上げたら、愛犬がより体を安定させて安心感を持ってもらえるように、飼い主の体に愛犬の体をピッタリと密着するようにくっつけてください。
この抱っこのやり方を実践すると、小型犬の場合は安定した状態で長時間抱っこすることができます。垂直に体を立てるのではなく、なるべく床と体が並行するように抱っこしてあげましょう。
2.中型犬・大型犬の抱っこのやり方
中型犬や大型犬の場合は、小型犬と同じ抱っこのやり方が難しいため、別の方法で抱き上げる必要があります。
犬の胸前(前足周辺)に片方の手を入れ、お尻と後ろ足を包み込むようにもう片方の手を添えて、体を地面と並行に持ち上げるようにして抱き上げます。
足は宙に浮いてしまう状態ですが、中型犬や大型犬を短時間抱っこしたり、車まで移動させたりする場合には、この抱っこのやり方が双方にとって適切です。
3.犬が安心する抱っこのポイントは?
犬が安心する抱っこのポイントを改めておさらいしてみましょう。
- なるべく飼い主の体に密着させる
- 体はなるべく地面と並行になるように横抱きする
- 地面に下ろす時は足が地に着いていることを確認して下ろす
体格に合わせた正しいやり方で抱っこすることはもちろん、飼い主の体と愛犬の体を密着させたり、地面となるべく並行になるように横抱きしたりといったポイントを抑えることも大切です。
また、地面に下ろす時は高所から下ろすのではなく、飼い主がしゃがみ込んだり前かがみになり、愛犬の足が地面に着いたことを確認してから手を離してあげてください。
まとめ
いかがでしたか。愛犬を抱っこする時は、正しいやり方を理解していなければ不安を抱かせてしまいます。間違ったやり方はトラブルの元にもなるので、必ず正しいやり方を理解した上で抱っこしてあげましょう。