何となく不調?免疫力が低下しているサイン
免疫力が低下していると「明らかで重大な不調」というよりも「何となく調子が悪い」といったサインが現れます。特に下記の症状が見られた場合には、免疫力の低下を疑ってみましょう。
1.元気がない
好きなおもちゃで誘ってもノリが悪い、散歩に出かけてもすぐに帰りたがる、何だか寝てばかりいるなど、いつもと比べて何となく元気がないのは、免疫力が下がっているときの典型的なサインです。
2.食欲がない
免疫力が下がるとフードの食いつきが悪い、いつもは完食するごはんを食べ残すなど、食欲不振の症状も現れます。
3.トイレのトラブル
うんちやおしっこの状態は、わんこの健康を知るための大切なバロメーター。免疫力低下の影響として下痢をする場合もあれば、逆に便秘になる場合もあります。また、おしっこの頻度や量がいつもと異なることも免疫力低下サインの1つです。
4.被毛や皮膚のトラブル
免疫力が下がると被毛や皮膚にもトラブルを抱えがちに。毛艶が悪くなったりフケが出る、換毛期でもないのに抜け毛が増える、またいつもより体臭がキツくなるなどの影響があります。
免疫力アップは食事から!おいしいひと工夫
そもそも免疫力とは、体を病気から守るための自己防衛システムのこと。そのため免疫力を上げるには、やはり体の中からアプローチすることが大切です。つまり適切な食事こそが免疫力アップのカギになります。
1.まずは食欲増進!
免疫力が下がると食欲不振になることはすでにご紹介した通りです。免疫力を上げるためには、まず食べてもらわないことには始まりません。
「フードは食べないけどおやつは食べる」という子も多いですが、食べないよりはマシとはいえ、おやつばかり与えるのは栄養バランスの観点であまりよろしくありません。
いつものフードそのままで食べない場合には、スープをかけてあげたりトッピングをしてあげることで食欲増進を促しましょう。
2.腸の善玉菌を増やす食材を
免疫力アップに関わる免疫細胞の多くは腸にあると言われています。そのため整腸作用のある善玉菌を増やす食材を積極的に取り入れましょう。わんこも好んで食べる代表的な食材としては、ヨーグルト、納豆、りんごなどが挙げられます。
マッサージと生活環境改善で自律神経を整えて
1.愛情いっぱいのマッサージでストレスを軽減
免疫力が低下してしまう原因には様々ありますが、代表的なものがストレスです。ストレスを緩和するためにも、飼い主さんの愛情いっぱいのマッサージはとても効果的。
嫌がらないようであれば、腸の動きを活発化させるためにも、お腹周りをぐるぐる撫でてあげると良いですよ。コツや場所を特に意識しなくても、飼い主さんと触れ合っているというだけで幸せホルモンが分泌されます。
2.ゆっくり休んでリラックスできる環境づくり
免疫細胞は、わんこが眠っている間に活性化すると言われています。そのため免疫力をアップするためには、とにかくリラックスして眠れる環境を整えてあげることが大切です。
静かで適度に暗く、愛犬が睡眠に集中できる場所づくりを意識してあげましょう。また室内の気温と湿度を、わんこにとって快適な状態にしておくことも忘れずに。
まとめ
いかがでしたでしょうか?免疫力をアップさせることはわんこを病気から守ることに直結しますから、意識して取り入れていきたいですね。
また今回ご紹介した免疫力低下サインは、何らかの疾患が原因で現れている可能性もゼロではありません。少しでも「おかしいな」と思ったら、動物病院の受診をするようにしましょう。