愛犬が飼い主に「理解してほしい」と感じていること
愛犬の幸せを願う人であれば、今よりも快適な環境を提供したいと考えるかと思います。その時に大切なのは、犬自身がどう感じているのか、その心理状況を知ることです。
実は飼い主に対して、「もっとこうしてほしい」「これはしたくない」と訴えていることがあるかもしれません。
そこで今回は、犬が飼い主に「理解してほしい」と感じていることを解説します。ぜひ参考になさってくださいね。
1.できるだけ留守番はしたくない
人間にとって家を空けることはごく日常的なことかもしれませんが、残された犬は(できるだけ留守番はしたくない…)と心の中では思っています。
少しづつトレーニングを重ねて、安心して過ごせる環境が用意されていれば、飼い主の帰りをのんびり待つことはできます。
とはいえ、留守番をさせる生活が当たり前になってしまうと、犬は孤独感を抱え、ストレスを感じてしまうでしょう。
お互い適度な距離感を置くことは大切ですが、飼い主との信頼関係が崩れるほど愛犬に留守番をさせてしまわぬようご注意ください。
2.褒めてほしい
愛犬が飼い主の指示を聞くのは、「褒めてほしい!」という強い気持ちがあるからです。
自分を褒めてくれる時の飼い主の声は高くて柔らかく、しかも同時に優しく撫でてもくれるので、犬にとって一番大好きな飼い主の姿なのです。
犬はその場を全力で生きているので、1日に何度褒められても飽きません。一番大好きな飼い主の姿を、何度でも味わいたいと思っています。
人間である飼い主としては何度も繰り返す行為に疲れてしまうかもしれませんが、犬はいつも褒められたいと思っていることをぜひ理解してあげてください。
3.何度も教えてくれないとわからない
犬のしつけは何度繰り返してもそう簡単にはうまくいかず、大抵の人が手こずってしまいます。昨日できたことが今日失敗してしまうことなど、よくあることですよね。
しかし、犬は人間とは違うので、(何度も教えてくれないと、わからない…)と感じています。過去のことを叱られても、犬にはサッパリ理解できません。
注意するなら、その場で「ダメ!」と簡潔に伝えるだけに留めてください。
しかしそれよりも、成功体験を味わうことで楽しみながら身につけられるように、上手く誘導してあげましょう。
4.いつも遊びたいわけではない
愛犬と触れ合ったり遊んだりするのは、本当に楽しい時間ですよね。でも、犬にもプライベート時間があることをぜひ知っておいてください。
ゴロンと寝ている時は、「そっとしておいてほしい」と考えています。犬も人間と同じように、睡眠時間をしっかり確保しないと疲れてしまうのです。
愛犬と適度な距離感を置くことでより良い関係を築けることを、常に頭の片隅に置いておきましょう。
逆に一日中べったりくっついて過ごすことは避けましょう。かまいすぎは愛犬のストレスの原因になりますので、愛犬のためにもきちんと配慮してくださいね。
5.できるだけ優しく接してほしい
犬は飼い主に対して(できるだけ優しく接してほしい)と考えています。
具体的にいえば、急に大声で話しかけられたり、急に体に触れられたり、あるいは驚かせたりするような行為は苦手なのでやめてほしい、と思っています。
もちろん、暴力や暴言を吐くような飼い主のことは嫌ってしまうでしょう。犬は飼い主の感情に対して敏感に反応してしまうので、接し方について改めて考えてみてください。
6.見つめ合うのはあまり好きじゃない
愛らしい犬のことは、いつだって見つめていたいかもしれません。でも、犬が目をそらしたら、それ以上見つめるのは控えてあげてください。
犬と見つめ合うと、幸せホルモンが分泌されるという証言もあります。ただ、その時の犬の気分次第ともいえるでしょう。
犬はもともと目を合わせるのは得意ではありません。可愛いがゆえに見つめたい気持ちは分かりますが、その時の犬側の気持ちも考えてあげたいですね。
まとめ
大好きな愛犬の心理を理解するには、人間と犬の違いを知ることが大切です。
犬は言葉が話せませんが、飼い主の感情の動きは理解しているものです。
愛犬と過ごす時間が長くなるほど、(愛犬はきっとこう思っているはず!)と勝手に思い込んでしまうことがあります。
ぜひこの機会に改めて愛犬がどう感じているのかを探ってみてください。新しい発見があるかもしれませんよ。