「多頭飼いに向かない犬」の特徴とは
愛犬が一匹だけだと可哀そう…と、2匹目の犬をお迎えする多頭飼いを検討するご家庭も少なくないようです。しかし実は、全ての犬が多頭飼いに向いているわけではありません。
まずは「多頭飼いに向かない犬の特徴」を確認しておきましょう。
1.基本的なしつけが済んでいない
多頭飼いに向かない犬の特徴は、基本的なしつけが済んでいないことです。
先住犬の基本的なしつけが済んでいない場合、2匹目を迎えることは、望ましい状態ではないと言えます。先住犬の行動は、後輩犬の行動にも大きく影響を及ぼします。先住犬の良い行動が後輩犬に良い影響を与える分には嬉しいことですが、悪い行動を真似されてしまっては困りますよね。
もし先住犬の基本的なしつけが済んでいれば、2匹目の犬のしつけもしやすくなります。とくに子犬であれば、（真似したい！）という気持ちが強いため、良いお手本にもなると思います。
基本的なしつけが済んでいない犬は多頭飼いに向かないため、2匹目を迎えるまでに済ませておくようにしましょう。
2.問題行動がある
多頭飼いに向かない犬の特徴は、問題行動があることです。
- 無駄吠えをする
- 人の手を噛む（甘噛み程度）
- 食糞をする
- 人や犬に飛びつく
- 室内のあちこちで粗相をする
飼い主を困らせる愛犬の行動を問題行動としていますが、犬の問題行動は連鎖しやすく、2匹とも問題行動をするとなると大問題ですよね。
先住犬に問題行動がある場合、まずは問題行動を改善してから2匹目を迎えた方がよいでしょう。
犬の問題行動は、必ず理由があって起こります。愛犬に問題行動が見られたら、まずは（私に何か伝えたがっているのかもしれない）と考えてみてください。問題行動の理由・原因・飼い主に伝えたいことが分かれば、適切な対応ができるはずです。
3.他の犬に対して攻撃性がある
多頭飼いに向かない犬の特徴は、他の犬に対して攻撃性があることです。
散歩中に他の犬を威嚇したり、ドッグランで嫌がっている他の犬を追いかけ回したり、犬同士おもちゃを奪い合って喧嘩になるようなことが該当します。このような場合、止めに入った飼い主が怪我を負う場合もありますし、犬同士が咬みつき合いの喧嘩になる場合もあります。
また、留守番中の喧嘩は飼い主が止めに入ることができず、力の弱い方の犬が重症を負う場合もあると思います。
他の犬への攻撃性はあるけれど、飼い主や家族に対しての攻撃性が一切ないのであれば、多頭飼いをせずに1匹で暮らした方が幸せでしょう。
4.飼い主への依存心が強すぎる
多頭飼いに向かない犬の特徴は、飼い主への依存心が強すぎることです。
常に飼い主にべったり甘えていたいタイプの犬は多頭飼いには向きません。他の犬がやってきたことで嫉妬心まで強くなってしまい、攻撃的な性格に変わってしまたったり、分離不安症になったりすることがあります。
先住犬は、人間の長男・長女同様に、それまではずっと飼い主を独り占めして生きてきました。飼い主もその先住犬だけを可愛がってきました。お互いがお互いを信頼し合い、深い絆を築き上げているはずです。
そこへ突然、見知らぬ犬がやってきて、飼い主にべったり甘えたり、飼い主が可愛がったりする姿を見たらどうでしょうか。先住犬の心を深く傷つけてしまうことがあるのではないでしょうか。
これは、散歩中やドッグランで会うお友達犬を飼い主が可愛がることとは全く違います。2匹目の犬は、お友達ではなく、家族になる相手です。
自分だけを愛してほしい！という性格の犬である場合、心の健康を守るためにも多頭飼いはしない方がよいでしょう。
まとめ
多頭飼いに向かない犬の特徴を4つ解説しました。
- 基本的なしつけが済んでいない
- 問題行動がある
- 他の犬に対して攻撃性がある
- 飼い主への依存心が強すぎる
（愛犬は多頭飼いに向くだろうか…？）と心配される場合には、散歩の時やドッグランで遊ぶ時の他の犬に対する態度や行動から見極めるとよいと思います。
全く興味を示さなかったり、吠えたり、友好的でない場合には多頭飼いには向かないかもしれません。
また、お友達犬に自宅に遊びに来てもらうのもよい見極め方だと思います。外では仲良しだけど、自宅に入られると攻撃的になる、という場合もあるためです。
